稲葉玲王、加藤翔平、伊東李安琉が好調な滑り出しを見せる。男子QS5000「ニアス・プロ」がスタート。

稲葉玲王 WSL / Tim Hain

ラグンドリ・ベイ、ニアス、インドネシア(2023年9月14日木曜日)-2023ニアス・プロ・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)5000イベントは大会4日目。メンズ・ラウンドオブ96とメンズ・ラウンドオブ64の最初の6ヒートが、ウインディーな3~4フィートの波の中で終了した。

 

 

南アフリカのジョーディ・マリー(RSA)は、ここラグンドリ・ベイの波と非常に相性が良く、この25歳は2019年にここで優勝し、次の出場となる2021年には準優勝となっている。

 

ジョーディ・マリー(RSA)WSL / Tim Hain

 

この才能溢れるグーフィーフッターは、今日も2ウェイブ・トータルを15.17(20点満点中)と、これまでのイベントで2番目に高いスコアをマーク。マリーのスコアには、一連のマッシブなバックサイドのバーティカル・リエントリーでのエクセレントな9.00ポイントのライディングが含まれ、これはこれまでのイベントで最も高いシングルウェイブスコアとなった。

 

「南アフリカではポイントブレイクでのサーフィンに慣れているので、良い波を選ぶ方法を学ばなければなりません。ここ2年間、ここニアス以外では試合に出ていません。ここが唯一のイベント。ここではリラックスできるし、くつろげるんです。来年もフルタイムで出場して、自分のサーフィンをアピールしたいです。以前、ここで1位と2位になったことがあるので、今年もいい結果を出したいですね」。

 

ラウンドオブ64のオープニング・ヒートで、ジョン・マーク・トコン(フィリピン)とイベント優勝候補のマーロン・ハリソン(AUS)の2名がオープニング・ヒートで敗退する番狂わせも発生。

 

ダコダ・ウォルターズ(AUS) WSL / Tim Hain

 

オージーの若手、ダコダ・ウォルターズ(AUS)は、大きなクリティカル・セクションでテールハイのエアリバースを決めて8.17をスコア。そして、ウォルターズはこのヒートを制し、地元期待のケビン・ワウ(INA)と共にラウンドオブ32に進出。

 

長沢侑磨 WSL / Tim Hain

 

本日は男子QSはラウンドオブ96からでH1佐藤利希、H3石井天使、荒木麗慎、H5安井拓海、井上龍一、H7小濃来波、渡邉壱孔、H9長沢侑磨、H10金沢太規、H11稲葉玲王、H12岡村晃友、岡野 漣、H13三輪紘也、H15加藤翔平、H16野呂海利、宮城和真が出場。

 

金沢太規 WSL / Tim Hain

 

このラウンドオブ96を勝ち上がったのは安井拓海、井上龍一、渡邉壱孔、長沢侑磨、金沢太規、稲葉玲王、加藤翔平、野呂海利の8名がトップシードの待つラウンドオブ64へと勝ち上がった。

 

ビッグなエアリバースを決めた加藤翔平

 

なかでも加藤翔平はビッグ・エアリバースを決めて8.50 をスコア。バックアップに 5.93をスコアして1位でラウンドアップ。

 

条件付きでパリオリンピックの出場権を獲得し注目を集める稲葉玲王は、気持ちもリラックスしているかのように、いつになくパワフルなバックハンドを炸裂させ6.33 と 5.77をスコア。安井拓海、長沢侑磨、野呂海利ともに1位で勝ち上がった。

 

 

稲葉玲王
特大スプレーをあげる稲葉玲王 WSL / Tim Hain

 

「良い波を見つけるのはとても難しかったですね」と稲葉。「とにかくキープビジーで、すべての波をキャッチし、セクションを全力で攻めました。ニアスは初めてで、気に入っていますが、バレルを待ち望んでいます」と笑顔で答えた。

 

 

男子ラウンドオブ64の6ヒートまでで終了。

 

その後にはトップシードが登場するラウンドオブ64が6ヒートまで行われ、H1田中大貴、H3西慶司郎、伊東李安琉、H4岩見天獅、矢作紋乃丞、H5安井拓海が登場。

 

 

H3ではヒート終了間際まで4位だった伊東李安琉が、ラストウェイブで大逆転。トップに躍り出て2位の西慶司郎とワンツーでラウンドアップを決めた。

 

岩見天獅WSL / Tim Hain

 

H4では昨日ジュニアで準優勝した岩見天獅がトップ通過、ジュニアで優勝した矢作紋乃丞は惜しくも敗退。H5の安井拓海もラストウェイブで2位に滑り込み、明日につなげた。

 

 

明日はサイズアップが期待されており、試合が再開されれば、H8渡邉壱孔、H9長沢侑磨、金沢太規、H10新井洋人、H11稲葉玲王、H12金沢呂偉、H14大音凛太、太田 拓杜、H15加藤翔平、H16須田喬士郎、安室丈、野呂海利。

 

女子QSは、ラウンドオブ32のH1都筑虹帆、中塩佳那、カイラニ・ジョンソン、H2松永莉奈、リディア・カトー、H3池田美来、H4脇田紗良、H5松岡亜音、H7松田詩野、馬庭彩、H8佐藤李、野中美波。

 

 

明日は男子ラウンドオブ64の残りヒートから現地時間の午前7時30分スタートの可能性があるため、全選手は午前7時にスタンバイ。現地時間の 2023年9月15日7時30分 は、日本時間の 2023年9月15日9時30分です.

 

 

QS5000オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/qs/181/nias-pro/main