千倉トライアルから3名のプロ公認。 JPSAロングボード第2戦「さわかみ千倉プロ」がスタート。

太田将希、高貫佑麻

取材、撮影:山本貞彦  大会2日目。本日は「千倉トライアル」の最終日。続けて本戦となる JPSAロングボード第2戦「さわかみ千倉プロ」が3日間の予定でスタート。

 

 

昨年までロングボードは2日間開催だったが、選手人数の増加に伴い3日間開催となった。男子は71名、女子は24名で95名。これにトライアルを勝ち上がった男子9名、女子4名が加わり、総勢108名のトーナメントとなる。

 

高貫佑麻

 

その前に「千倉トライアル」の結果から。本戦に見事進出を決めたのは、男子が高貫佑麻、植草祥悟、太田将希、池谷京将、五十嵐良孝、玉野聖七、小山俊樹、土屋貴洋、高尾佳宏。女子は深澤のり子、田村聡美、関口紗稀、田原ありい。

 

 

太田将希

 

このうち、高貫佑麻と太田将希はヒートで11点以上を出し、早々と合格を決めた。これで昨日に合格した本宮世雅と合わせて、プロ資格の獲得者は3人となった。

残りの選手は各ヒートで11点以上、もしくはシングルスコア7点以上を出すか、トップシードまで勝ち上がるかで資格を得ることができる。

 

池谷京将

 

「千倉トライアル」終了後、そのまま「さわかみ千倉プロ」本戦に突入。ここでトライアルリストはことごとく敗退という、プロの洗礼を受ける形となった。

男子でR-1,R-2を勝ち上がったのは高貫佑麻(資格獲得済)と池谷京将。女子は深澤のり子、関口紗稀と合計4人を残すこととなった。

 

深澤のり子

 

今日の会場は午前中からサイドオンが強く吹き、気温も下がる。波は昨日よりサイズダウンのコシ、セットでハラ。朝はまだ乗れる波もあったが、潮が引く午後に向かい、インサイドのショアブレイクという厳しいコンディション。

 

関口紗稀

 

ワイドブレイクでノーズをかけることが難しいからか、インサイドで1発当てる選手が多く見られた。ただ、当てれば良いというわけではなくて、ちゃんとフィニッシュで前に出てこれるか、ここが加点の境目。

 

また、女子のR-1からマキシマムウェイブ無しから10本に変更されたことで、波の選択も重要となった。

 

今日の勝ち上がり選手は、ノーズはもちろん、そのエンドセクションを逃げずに攻めた者が結果、明日に駒を進めることができた。

 

 

塚本将也

 

さて、第2戦「さわかみ千倉プロ」。
本戦ラウンドの最初に登場は、現在2023年のランキング2位につけている塚本将也。昨年は最終戦のみの出場だったことで、ポイントが無いために今年はR-1からの出場。

 

塚本将也

 

2021年度のグランドチャンピオンでもあり、実力は現トップシードと変わらず。ここでは本日のシングルハイエストの8.50ポイントのエクセレントを叩き出し、トータル14.60ポイントとこちらもハイエストと実力を示すヒートとなった。しかし、R-2では僅差での攻防に、まさかの敗退。今大会の波乱の幕開けとなった。

 

櫻井 鳳二
田岡 遼平
佐藤 広
松渕 秀人
岡田 匡平
平田 拓海

 

王者不在の混戦の様相。

 

さらに、2023年カレントランキングのトップであり、昨年の優勝者である浜瀬海と吉川広夏の2人が、ISAのロングボード世界選手権大会でエルサルバドル遠征のために欠場。

 

また女子の2トップのもう一人、田岡なつみは「VANS DUCT TAPE INVITATIONAL & FESTIVAL」に招待されブラジルへ。昨年の女子のファイナリストの井上姉妹も欠場となっている。

 

男子は井上鷹もこの大会をスキップしていることで、一気に混戦の様相。ベテラン勢の秋本祥坪、堀井哲、森大騎らがここで力を示すのか。それに待ったをかける若手の小熊海ノ介、武川慎、櫻井兄弟らの反撃があるのか。

 

女子は2014年から吉川、田岡がグランドチャンピオンを取り続けている2トップがいないことで、こちらも大混戦と予想される。新たなニューヒロインの誕生となるか。

 

明日は7時に集合。男子はR-3、女子はR-2から試合再開となる。その後はトップシードが登場する男子R-4、女子はR-3となる。明日からの試合からも目が離せない。

 

プロ資格獲得者 男子:

高貫佑麻(6.67+5.00=11.67)
太田将希(5.67+5.93=11.60)

もうロングボードには欠かせない名コンビ。MC安積さん、解説はマミ(河村正美)さんと千倉ローカルの鈴木国雄さん。

トライアルの女子の最年長は中園菊乃 55歳。

19歳の東 実渚海は台湾から来日して、このトライアルに挑戦。

救護は医療チームの「CURE」から稲田先生中心にスタッフが常駐。怪我や病気など選手のケアーを行っている。

ビーチマーシャルの隣には、選手がくつろげるスペースも設置。

会場前にはライブ放送を見ることができるモニターを配置。離れた選手用駐車場にも設置して、試合状況を常に伝えている。

西太輔
思いっきり当てこんで板が2ピースに。リップが決まったから良しとのこと。予備の板があるから大丈夫と話してくれた。

 


>プロ本戦ヒート表

 

5月12日(金)プロ本戦DAY2
7:00 選手集合

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

 

※波のコンディションや進行状況により変更されることがあります。大会当日は随時、会場インフォメーションを確認してください。

 

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JPSA2023 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ロングボード第2戦

さわかみ 千倉プロ

期日/5月11日(木) ~ 5月13日(土) 予備日:14日(日)
※プロトライアル同時開催
会場/千葉県南房総市 千倉海岸

【ABEMA LIVE配信URL】
■5/11 (木) 大会1日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/DcdKZSowD2pTuh
■5/12 (金) 大会2日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/DcdKW7e6CrN5io
■5/13 (土) 大会3日目
https://abema.tv/channels/world-sports-4/slots/DcdKWj1jJhSYr3