ナザレで初の死亡事故が発生。ブラジルのビッグウェイバーとして知られるマルシオ・フレイレがナザレで死亡

帰らぬ人となったマルシオ

ブラジルのビッグウェイバーとして知られる、マルシオ・フレイレが木曜日、ポルトガルのナザレで死亡したと地元海事当局が発表した。

 

47歳のマルシオは、2016年にハワイの巨大サーフブレイク「ジョーズ」を制覇してドキュメンタリー映画で称えられたブラジル人サーファーのグループ「マッド・ドッグス」の1人として知られていた。

 

木曜日の午後4時15分ごろ、ナザレのビーチ、プライア・ド・ノルテで水難事故が発生したと地元当局が伝えた。ポルトガルの国家海事局は声明で、47歳のブラジル人男性(後にマルシオと確認)が 『プライア・ド・ノルテでサーフィンの練習中に転落して死亡した』と言った。

 

ロイター通信によると、彼はトウインサーフィンの練習をしていたときにワイプアウトしたようである。

 

この日のセッションは、マルシオにとって4年ぶりのビッグウェーブセッションだったと報じているメディアもある。コンディション的にもナザレとしては巨大な波と称されるコンディションではなかったようでインフレータブルベストを着用しないで笑顔でサーフィンを楽しんでいたという。

 

 

救助隊は心肺停止状態のマルシオを発見し、最初の対応者が彼を陸地に戻した後に心肺蘇生を開始したが、彼を救うことができなかったと海事庁は言った。

 

ナザレの波は、これまでにサーフィンされた中で最大級のものとしてギネス・ワールド・レコーズに認定されている。ナザレでは2011年以降、3度にわたって最大波の世界記録が樹立されている。最も新しい記録は2020年、ドイツ人サーファーのセバスチャン・ステュートナーがナザレで86フィートの波に乗ったときのものだ。

 

ビッグウェイブのロケーションで事故が起きたことはあるが、当局によると、フレイレの死はナザレで初のサーフィン死亡事故となった。

 

リスクを回避する様々な安全策をとって挑んだであろうナザレの波。これまで一度も惨事がなかったことが不思議なくらいである。ベテランであっただけに、彼の死は業界にショックを与えている。

彼のご冥福をお祈りします。

 

 

彼のいくつかのライディングの動画は、YouTubeで数十万回再生されている。2015年には、マウイ島のジョーズでのライディングのひとつで、ワールド・サーフ・リーグによる「ワイプアウト・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされた。

続いて2016年には、ついにジョーズを制覇し、「ビラボンライド・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされた。