アメリカ・カリフォルニア州ハンティントンビーチ 2022年9月23日(金) カリフォルニアのハンティントンビーチで開催中である、2024パリオリンピック初の選考大会となる「2022年ISAワールドサーフィンゲームス」は大会7日目。
本日からはノースのみのワンバンクとなり、引き続きスモールコンディションの中で、男子メインラウンド6と女子のメインラウンド5。男子のリパR9、10、女子のリパR7、8。またチーム戦のアロハカップが行われた。
これで男女共メインラウンドから4名、リパチャージから4名が確定。いよいよ明日のファイナルデイで全てが決まる。
男子メインラウンド7
五十嵐カノア JPN
ルッカ・メシナスPER
ギリェルミ・フォンセカ POR
ナット・ヤング USA
男子リパチャージ11
ジャクソン・ベイカー AUS
ケトゥ・アグス INA
コロヘ・アンディーノ USA
和井田理央 INA
男子はメインラウンド7を勝ち上がった2名がファイナル進出。負けた2名がリパチャージ12へ。リパチャージ11を勝った2名がリパチャージ12へ。リパチャージ12を勝った2名がファイナル進出。
女子メインラウンド6
テレサ・ボンバロ POR
キラ・ピンカートン USA
ポーリン・アド FRA
ダニエラ・ロサス PER
女子リパチャージ9
サリー・フィッツギボンズ AUS
ソフィー・マッカロク AUS
ヨランダ・ホプキンス POR
レイチェル・プレスティ GER
女子はメインラウンド6を勝ち上がった2名がファイナル進出。負けた2名がリパチャージ10へ。リパチャージ9を勝った2名がリパチャージ10へ。リパチャージ10を勝った2名がファイナル進出。
五十嵐カノアは、朝一のラウンド6ヒート1でCTサーファーのジャクソン・ベイカー、ナット・ヤングと対戦。
今朝も波数が少なく、スローな展開。カノアがオープニングウェイブを掴み取り、フォアハンドのエアリバースをメイク。インサイドのショアブレイクもコンプリートし、7.83をスコア。
ナット・ヤングは、カノアと同じ波のレフトへ行き、3ターンをメイク。7.00をスコアしてチームアメリカも好発進。ベイカーは残り10分でレフトの波を掴むも、ショアブレイクまで繋げられず。4.50とスコアを伸ばせない。
ヒート後半にカノアは再びセットをキャッチ。バックハンドでワンターン。ライトに切り替えリフォームするインサイドブレイクでリエントリーをメイクして3.47をスコアしてリードを広げる。
残り5分、ナット・ヤングが5.50をスコアしてトップに。しかしイラストウェイブで5.27をスコアしてカノアは再びトップに躍り出てトップ通過で、メインラウンド7へ進出。安定した強さで明日のファイナルデイに進んだ。
「ちょうど波待ちしていた場所に波が来てくれて良かったです。今日は1本1本大切にしなくてはならないコンディションで、チャンスが少ないと思って戦略も立ててました。そんな中で2本乗れて良かったです。」とヒート後にカノアがコメントした。
ラウンド7そしてファイナルへと、いよいよ世界一への階段がしっかりと見えてきたカノア。
男子メインラウンド7では、ルッカ・メシナスPER、ギリェルミ・フォンセカ POR、ナット・ヤング USAと対戦するカノア。ペルーのメシナスはイベント最高点をスコアした選手で侮れない。勝って兜の緒を締めよ。カノアも以前に使っていたことわざ。
金メダルを目指して!がんばれ!カノア!
村上舜、波来ず、為す術なし11位
昨日まで厳しい敗者復活戦を勝ち上がってきた村上舜は、リパチャージR9でCTサーファーのミゲル・プポ、インドネシアのケトゥ・アグスと対戦。
スローなスタートの中で、オープニングウェイブをつかんだのはミゲル・プポ。レフト方向に板を走らせて、インサイドでビッグターンを2発メイクし5.00をスコア。アグスも6.33をスコアしてアドバンテージを取る。
このセットを逃した村上は優先権を持って波を待つことになった。残り時間は3分を切って、村上はようやくファーストウェイブにテイクオフ。カットバックからインサイドにつなぐもスコアは3.83。
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そのままタイムアップとなり村上は惜しくも3位で敗退。今大会を11位でフィニッシュとなった。「波が来なすぎて試合になりませんでした。超つまんなかったです。」と試合後語った。今大会は波運に見放されながらも、頑張り抜いた。
これで勝ち上がっているのはカノアのみとなった波乗りジャパン。
リパチャージで追い込まれていたインドネシアの和井田理央はヒートで終始3位を強いられていた。しかし執念のラストライドで大逆転。勝ちたい気持ちが吹き出したライディングだった。
アグスと和井田は、その後に行われたリパ10で両名共2位で勝ち上がり、ファイナルデイに繋げている。同じアジアとしてインドネシアのハングリーさを感じるヒートだった。
チームリレー形式によるALOHA CUP
また本日は午後から、チームリレー形式によるアロハカップが行われ、前回大会の上位7チームとホスト国のアメリカ、フランス、ペルー、ドイツ、日本、ポルトガル、アルゼンチン、チリが出場。
4チームずつに分かれて2アップのセミファイナルヒートを戦ったが、日本は惜しくも3位でファイナル進出ならず。
フランスが金メダルを獲得。アメリカが2位、アルゼンチンが3位、ポルトガルが4位でフィニッシュとなった。
また本日の試合終了後には、24歳という若さで亡くなった、元ISAジュニアチャンピオンでもある、ハワイのカラニ・デイビッドのためのメモリアル・パドルアウトが行われ、五十嵐カノアも参加した。
■ISA-WSG2022 日本代表選手結果
男子
- 五十嵐カノア メインラウンド7進出
- 村上舜 11位
- 上山キアヌ久里朱 25位
女子
- 松田詩野 29位
- 都筑有夢路 17位
- 前田マヒナ 41位
2022年ISAワールドサーフィンゲームス
■2022 ISA World Surfing Games
名 称 2022 ISA World Surfing Games
主 催 国際サーフィン連盟(ISA)
期 間 2022年9月16日(金)~9月24日(土)※現地時間
開催地 Huntington Beach, California, USA
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