イザベラ・ニコルズ(AUS)とジャック・ロビンソン(AUS)が優勝。マーガレット・リバー・プロ最終日

男女ファイナリスト4名Credit: © WSL / Dunbar

マーガレット・リバー、西オーストラリア州、(2022年5月4日水曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)のミッドシーズン・カット前の第5戦となる「マーガレット・リバー・プロ」が終了。

 

メインブレイクの8〜10フィートの波で、イザベラ・ニコルズ(AUS)とジャック・ロビンソン(AUS)が優勝。CTルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)と2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が準優勝となった。

 

Finals Day Highlights: Jack Robinson Stakes Claim As Best In The West, Nichols’ Maiden CT Win

 

女子で優勝したニコルズは、CT初優勝だけでなく、ミッドシーズン・カットをクリヤーし2022年CTの後半戦に進むためのポジションを確保。

 

男子優勝のロビンソンは、前回のベルズ3位に続き、地元でのトロフィー獲得に照準を合わせていた。彼の優勝は、1989年のデイヴ・マコーレー以来初となる、西オーストラリア出身のサーファーによるマーガレットリバーCT優勝となった。

 

CT2年目のイザベラ・ニコルズがCT初勝利

イザベラ・ニコルズ Credit: © WSL / Dunbar

 

イザベラ・ニコルズ(AUS)は、マーガレット・リバー・プロのファイナルデーを迎え、ランキング12位とミッドシーズン・カットラインを下回る位置につけていた。

 

彼女がカットラインを超え、後半のツアーに参加するためには、優勝するしかなかった。

 

イザベラ・ニコルズ Credit: © WSL / Dunbar

 

CT2年目でCTファイナルに1回しか進出していない彼女にとって、エリートレベルで優勝することは簡単なことではなかったが、彼女はセミファイナルでローカルヒーローのブロンテ・マコーレー(AUS)、ファイナルでルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)を打ち破り、勝利を手にした。

 

 

ファイナルでは、ニコルズとブライアンが一進一退の攻防を繰り広げたが、最終的にはニコルズのスムーズなフロントサイドでCT初優勝を決め、エリートレベルでのスポットを守ったのである。ニコルズはランキング4位でQuiksilver Pro G-Landに臨むことになった。

 

「今はまだ、この瞬間が現実とは思えません」とニコルズは語った。「ずっと夢見てきたことなので、まだ実感がわきません。これほど素晴らしい気分は、世界中どこにもない。私はただこのイベントに来て、月並みな言い方ですが、ただ楽しかったのです。つい昨日までツアーから落ちることを考えていたのに、今はWSLファイナル5が目標になって、ゴールが変わってしまった。友人、家族、ファン、そしてスポンサーに感謝したいです。」

 

 

ジャック・ロビンソンがホームで大勝利

ジャック・ロビンソンCredit: © WSL / Dunbar

 

ジャック・ロビンソンは、イベント優勝候補であるジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)を破り、30年以上ぶりに西オーストラリアにマーガレット・リバー・プロ・タイトルをもたらした。前回のベルズで同率3位となったロビンソンは、勝利だけを念頭に置いてホーム・イベントに臨んだ。

 

ジャック・ロビンソンCredit: © WSL / Dunbar

 

今日、激しい戦いの中で、ロバートソンはバロン・マミヤ(HAW)、ジョーディ・スミス(ZAF)、フォームサーファーのイーサン・ユーイング(AUS)を抑え、ファイナルでイベント優勝候補のフローレンスとマッチアップすることになった。

 

 

ジャック・ロビンソン© WSL / Hughes

 

イベント最終ヒートでロビンソンは、16.24の2ウェイブ・コンビネーションで、レールとエアリアルを組み合わせた印象的なサーフィンを披露し、ツアー2年目にしてCT2勝目を飾った。この地元での優勝でロビンソンは、G-LANDを前にランキング3位に浮上した。

 

「何度もここで優勝を逃してきたから、この優勝は本当にうれしいです」とロビンソン。「特に、家族や妻のジュリア、マット・ベンローズ、レアンドロ・ドーラ、みんなに支えられて、この場所にいることを実感しているんです。長い間、家にいなかったし、今回は短い旅だったから、それを最大限に利用して、この地に戻ってこれて嬉しいし、この場所に敬意を表したいと思っているんです。

 

ただ、エネルギーを注いで、ずっと平静でいることを心がけています。浮き沈みが激しいので、今週はとにかく平常心でいたかったですね。ジョンとヒートを共にできたことは本当に特別なこと。

 

これまで1対1で戦ったことはなかったけれど、彼はいつも僕の力を最大限に引き出してくれるから、彼とあの瞬間を味わえたのは良かったです。長い道のりだから、今はこれを楽しんで、これを楽しんだらGランドにフォーカスを移したいと思います。

 

 

ファイナルデイとなった本日は、ラウンドオブ16、クオーターファイナル、セミファイナル、ファイナルをサーフィンした男子にとって、2022年マーガレット・リバー・プロの最後を飾る壮大な戦いとなった。

 

ジョン・ジョン・フローレンスCredit: © WSL / Dunbar

 

準優勝となったフローレンスは、コロヘ・アンディーノ(USA)が体調不良で棄権したため、不戦勝でクオーターファイナルに進出。ラウンド・オブ16では、マシュー・マクギリブレイ(ZAF)が連勝を続け、この日の第2ヒートでサミュエル・プポ(BRA)を下した。

 

マシュー・マクギリヴレイ© WSL / Hughes

 

このヒートに勝利したマクギリヴレイは、ミッドシーズン・カットラインを超え、CTのポジションをキープして後半戦に臨むことができるようになった。

マクギリブレイがトップ22の最後の一人となったため、オーストラリアのCTベテラン、オーウェン・ライト(AUS)はCTから脱落し、今年の残りはチャレンジャー・シリーズに集中することになった。

 

ジョン・ジョン・フローレンス© WSL / Hughes

 

フローレンスは、メンズ・セミファイナルのヒート1でマクギリブレイと対戦し、9.47(10点満点)をスコアしてファイナルへの進出を決めた。一方、マーガレット・リバー・ローカルのロビンソンは、イーサン・ユーイング(AUS)を相手に16.24(20点満点中)をスコアし、ファイナルへのポジションを確定させることに成功した。

 

ガブリエラ・ブライアン Credit: © WSL / Dunbar

 

女子セミファイナルのヒート1でガブリエラ・ブライアンとコートニー・コンローグ(USA)が対戦。ブライアンは土壇場で8.73(10点満点中)をスコアしてヒートを制し、初のファイナル進出。ヒート2では、地元のブロンテ・マコーレー(オーストラリア)が、同じくオーストラリアのイザベラ・ニコルスに敗れた。

 

 

ミッドシーズン・カットに伴うCTコンペティターの確定

 

 

ミッドシーズン・カットの結果、CT出場者は男子トップ22、女子トップ10に絞られた。これらのトップ・サーファーは、WSLファイナル5への進出とリップカールWSLファイナルへの出場を目指し、CTの後半戦を戦うことになる。また、彼らは全員、2023年CTシーズンの出場権を獲得している。

 

しかし、彼らは2023年のCTに出場するためには、2022年のチャレンジャー・シリーズに出場しなければならない。

 

8試合が予定されているチャレンジャー・シリーズは、2022年5月7日にオープンするイベント・ウィンドウに向けて、有望なスウェルが到来している「Boost Mobile Gold Coast Pro presented by Rip CurlのSnapper Rocks」でキックオフされる予定だ。

 

 

女子CT:メイド・ザ・カット
カリッサ・ムーア(HAW)
ブリサ・ヘネシー(CRI)
タイラー・ライト(AUS)
レイキー・ピーターソン(USA)
ジョアン・ディフェイ(FRA)
ステファニー・ギルモア(AUS)
コートニー・コンローグ(USA)
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
ガブリエラ・ブライアン(HAW)
イザベラ・ニコルズ(AUS)

 

女子CT:ミス・ザ・カット
ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
ルアナ・シルバ(HAW)
サリー・フィッツギボンズ(AUS)
モリー・ピックラム(AUS)
インディア・ロビンソン(AUS)
ブロンテ・マコーレー(AUS)
マリア・マニュエル(HAW)
キャロライン・マークス(USA)

 

男子CT: メイド・ザ・カット
フィリーペ・トリード(BRA)
五十嵐カノア(JPN)
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ケリー・スレーター(USA)
バロン・マミヤ(HAW)
イタロ・フェレイラ(BRA)
カイオ・イベリ(BRA)
イーサン・ユーイング(AUS)
ミゲル・プポ(BRA)
セス・モニーツ(HAW)
カラム・ロブソン(AUS)
グリフィン・コラピント(USA)
ジャック・ロビンソン(AUS)
コロヘ・アンディーノ(USA)
サミュエル・プポ(BRA)
ジョーディ・スミス(ZAF)
ナット・ヤング(USA)
コナー・オリアリー(AUS)
ジェイク・マーシャル(USA)
ジャクソン・ベイカー(AUS)
ジャドソン・アンドレ(BRA)
マシュー・マクギリブレイ(ZAF)

 

男子CT:ミスザカット
モーガン・シビリック(AUS)
イマイカラニ・デボルト(HAW)
コナー・コフィン(USA)
ジョアン・チアンカ(BRA)
イズキール・ラウ(HAW)
レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
フレデリコ・モライス(PRT)
ライアン・カリナン(AUS)
ルッカ・メシナス(PER)
デイヴィッド・シルバ(BRA)
オーウェン・ライト(AUS)

 

 

男女各1名のシーズンワイルドカードと、イベントごとに男女各1名のワイルドカードが、シーズン後半にCTフィールドに加わる予定です。

 

男子WSLシーズン・ワイルドカードとしてガブリエル・メディーナ(BRA)が発表され、女子WSLシーズン・ワイルドカードは2022年5月9日までに発表される予定です。イベント・ワイルドカードは、今後開催される各CTイベントに先駆けて決定される予定です。

 

 

次の開催地は クイックシルバー/ロキシー・プロGランド

 

WSL 2022チャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は、2022年5月28日から6月6日まで大会期間を設けてインドネシアのGランドで開催される「クイックシルバー&ロキシー・プロ・Gランド」です。

 

 

マーガレット・リバー・プロ・女子ファイナル
優勝:イザベラ・ニコルズ(AUS)12.94
2位:ガブリエラ・ブライアン(HAW)10.00

マーガレット・リヴァー・プロ・女子セミファイナル結果。
HEAT 1:ガブリエラ・ブライアン(HAW)15.73 DEF. コートニー・コンローグ(USA)15.43
HEAT 2:イザベラ・ニコルズ(AUS)15.93 DEF. ブロンテ・マコーレー(AUS)11.34

 

マーガレット・リバー・プロ・男子ファイナル結果。
優勝:- ジャック・ロビンソン(AUS)16.24
2位: – ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.60

マーガレット・リバー・プロ・男子セミファイナル結果。
HEAT 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.90 DEF. マシュー・マクギリブレイ(ZAF)11.94
HEAT 2:ジャック・ロビンソン(AUS)16.27 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)14.53

マーガレット・リヴァー・プロ・男子クオーターファイナル結果。
HEAT 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.50 DEF. グリフィン・コラピント(USA)17.16
HEAT 2:マシュー・マクギリブレイ(ZAF)15.87 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)14.67
HEAT 3:イーサン・ユーイング(AUS)15.70 DEF. ナット・ヤング(USA)12.40
HEAT 4:ジャック・ロビンソン(AUS)14.40 DEF. ジョーディ・スミス(ZAF)11.00

マーガレット・リヴァー・プロ・男子ラウンド16結果。
HEAT 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)DEF. コロヘ・アンディーノ(USA)
HEAT 2:グリフィン・コラピント(USA)9.87 DEF. カラム・ロブソン(AUS)7.57
HEAT 3:マシュー・マクギリブレイ(ZAF)14.50 DEF. サミュエル・プポ(BRA)10.74
HEAT 4:イタロ・フェレイラ(BRA)15.83 DEF. ミゲル・プポ(BRA)8.83
HEAT 5:ナット・ヤング(USA)15.66 DEF. フィリペ・トレド(BRA)15.63
HEAT 6:イーサン・ユーイング(AUS)16.43 DEF. カイオ・イベリ(BRA)14.03
HEAT 7:ジョーディ・スミス(ZAF)13.24 DEF. ジャドソン・アンドレ(BRA)12.26
HEAT 8:ジャック・ロビンソン(AUS)16.06 DEF. バロン・マミヤ(HAW)15.93

 

 

男子:Margaret River Pro

女子:Margaret River Pro

 

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