ハワイ現地時間 2021年12月18日(土)6~8フィートのコンディションでワールド・サーフ・リーグ(WSL)ハワイ・リージョナルのクオリファイング・シリーズ(QS)「HICパイプ・プロQS1,000」のファイナルデイが行われた。
ファイナルでは、ジョン・ジョン・フローレンスが、次世代のパイプ・サーファーであるバロン・マミヤ(2位)、弟のアイバン・フローレンス(3位)、カイネヘ・ハント(4位)を抑えて、プレミア・パイプ・サーファーとしての圧倒的なパフォーマンスで優勝した。
HIC PIPE PRO大会最終日ハイライト映像
今日の準決勝では、ジョンとアイバンのフローレンス兄弟が、イベントで活躍したカラニ・デイビッドと、ブザービーターの天才、イーライ・ハンネマンと対戦。
スロースタートだったが、ヒートが進むにつれ、2度の世界チャンプであるフローレンスが、8.60のエクセレントをスコア。アンダー・プライオリティーでも7.60をスコアして、コンビネーションに追い込んで圧勝。
2.74のスコアを必要としていたアイバンは、珠玉のパイプラインにロックインし、このヒートのベストスコアとなる8.83をスコア。兄弟揃ってファイナル進出を決めた。
続く準決勝の第2ヒートでは、ハワイの新星バロン・マミヤが1位でラウンドアップ。新進気鋭のカイネヘ・ハントが深いパイプラインでブザービーターを決め、20歳の彼はパイプラインでの初のファイナル進出を果たした。
マミヤとハントは、好調なブロディ・セールと16歳のマイカイ・バーダインを抑えて決勝進出。この結果により、マミヤとハントは来シーズンのチャレンジャーシリーズに出場することが決まった。
アイバン・フローレンスが見せたパーフェクト10 At Hic Pipe Pro
また、この日のハイライトは、準々決勝でアイバン・フローレンスが見せたパーフェクト10。巨大なカーテンの奥から兄のジョン・ジョンが声援を送る中、ジャッジは彼にパーフェクト10を与えた。パイプラインでのパーフェクト10に勝るものはない。偶然にも、それを2度の世界チャンピオンである兄の目の前で決められたことを彼は喜んだ。
ノースショアで10回目の優勝。アンディの記録を破る。
ジョン・ジョンは、今日の最初のヒートで18.83のパーフェクトに近いトータルスコアを出し、ファイナルまで完璧な滑りを見せた。今回の優勝は、ノースショアで開催された大会で10回目の優勝となり、3度のWSLチャンピオンである故アンディ・アイアンズを超える快挙となった。
ジョン・ジョンが大会最終日に見せたエクセレント・ウェイブのすべて。
「このイベントに勝つだけで、とても素晴らしい気分になります。ハレイワで優勝した後だから格別です。」とフローレンスが言った。
「このイベントに参加する前は、少し緊張していました。このイベントには、本当に良いサーファーがたくさんいますからね。でも、リズムを取り戻して、またここで試合をして、今後数ヶ月間に向けて準備をするのは楽しいことでした。
本当に興奮しました、素晴らしいファイナルでした。このようにして勝つことは、いつも本当に楽しいものです。最後の1秒のために、すべてを積み上げてきたんですからね。」
フローレンスは、今シーズンの開幕戦からハレイワ、そして今回のHICプロとハワイ戦で3連勝の快挙を達成。今後は、来年1月に開催されるパイプでの2022年チャンピオンシップツアーデビューに照準を合わせていく。ハレイワでの優勝、そしてパイプでの優勝を経て、3度目の世界タイトル獲得も夢ではない。
2022年のWSLチャンピオンシップツアー開幕戦となる「ビラボン・プロ・パイプライン」は、来年1月29日から2月10日までの大会期間で開催。
男子結果
ジョン・ジョン・フローレンス (16.07)
バロン・マミヤ (13.87)
イヴァン・フローレンス(11.00)
カイネヘ・ハント (5.16)
詳細については、www.WorldSurfLeague.com