バラ・デ・ラ・クルス、オアハカ、メキシコ(2021年8月11日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2021年チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第7戦である「コロナ・オープン・メキシコ presented by Quiksilver」の2日目は、男女のエリミネーション・ラウンドが終了し、男子ラウンドオブ32までが終了した。
ブラジリアンストームが男子のエリミネーション・ラウンドを支配
エリミネーション・ラウンドに参加した6名のブラジリアン・サーファーのうち、5名が好成績を収め、ラウンドオブ32に進出した。ピーターソン・クリサント(BRA)は、エクセレントな8.33(10点満点)をスコアし、次のラウンドへ進出した。
「プレッシャーを感じるとうまくいく」とクリサントがコメント。「自分はプレッシャーの中でより良いパフォーマンスを発揮できるんです。今は集中力が高まっているので、メキシコとタヒチで全力を尽くし、2022年のCT出場権を獲得したいと思います」と言った。
ヒート2では、デイビッド・シルバ(BRA)が1位でラウンドアップ、ヤゴ・ドラ(BRA)が2位となり、地元のヒーローであるワイルドカードのジョニー・コルゾ(MEX)が敗退した。
ヒート3では、エイドリアーノ・デ・スーザ、ジャドソン・アンドレ、アレックス・リベイロの3選手が、残留をかけてブラジル勢同士の戦いを繰り広げたが、リベイロは、このラウンドの最低得点となる7.57(20点満点)で敗退となった。
続いて行われた女子のエリミネーション・ラウンドでは、オーストラリアのイザベラ・ニコルズ、メイシー・キャラハン、キーリー・アンドリューの3名が、バラ・デ・ラ・クルスの4~6フィートの波でしっかりとしたパフォーマンスを見せ、次のラウンドに進んだ。
ニコルズは、「今年は、何度も予選敗退を経験してきました。でも、今回のイベントでは、とても良い気分で臨めましたし、世界で最も楽しい波の一つであるこの場所で、もう一つのヒートをサーフィンできたことが嬉しかった。自分のサーフィンにも明るい兆しが見えてきました」とコメントした。
ガブリエル・メディーナがラウンドオブ32を圧倒
男子のラウンドオブ32では、ミシェル・ボレーズ(FRA)と2度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)によるオリンピック・リマッチで、革新的なサーフィンを披露。このヒートでは、メディーナがエアーを駆使して勝利を手にした。
「あと1本だけ波が欲しいと祈っていました。」とメディーナがコメント。「波があることはわかっているのですが、超スローなので、最後まで待とうと思っていました。ミッシェルは本当に強いサーフィンをしていたので、大きい技を仕掛けなければならないと思いました。
このトリック(ロディオフリップ)は以前にもやったことがありますが、正直なところ、全くやろうとしていませんでした。最後の波で自分が何をしたのか、覚えていないくらいです。あれは神に感謝したいですね。」とコメントした。
WSLチャンピオンでランキング2位のイタロ・フェレイラは、ウェイド・カーマイケル(AUS)との接戦を制し、試合終了間際に必要なスコアを獲得してラウンドオブ16に進出し、11回のWSLチャンピオンであるケリー・スレーター(USA)と対戦する。
フェレイラは、「世界のトップ選手と戦い、自分をプッシュできてうれしいです」とコメント。「次のラウンドでは、良い波を捕まえて、ヴァーティカルで、スピードとパワーのあるダイナミックなマニューバーでプログレッシブなサーフィンを見せたいです。待ちきれない!」。
また、オリンピアのワイルドカードである和井田理央(IDN)が、ヒート9のラストウェイブで世界ランキング3位のフィリーペ・トリード(BRA)を倒す大番狂わせを引き起こした。
「自分のベストを尽くしています。フィリーペに勝てるとは思いませんでした。彼は僕の好きなサーファーの一人なので、勝てたことはとても嬉しいです。次のラウンドでは、もっと彼のようなサーフィンができるように頑張ります」。
また、この日の最終ヒートでは、世界ランキング5位のグリフィン・コラピント(USA)がワイルドカードのマテウス・ハーディ(BRA)に敗退。WSLファイナル5への出場権を獲得するためには、タヒチで良い結果を残す必要がある。
メダリストのカノア五十嵐とオーウェン・ライトがラウンドオブ32で敗退
2位でエリミネーション・ラウンドを勝ち上がった世界ランキング6位のカノア五十嵐(JPN)は、ラウンドオブ32の第3ヒートでコロヘ・アンディーノ(USA)と2日連続で対戦。0.64のスコア差でアンディーノが勝利し、五十嵐はここで敗退となった。
「この大会に臨むにあたり、緊張していました。」とアンディーノがコメント。「弟分のグリフィン(コラピント)を筆頭に、大好きな4人がファイナル5の座をかけて戦っています。特にグリフィン(コラピント)は弟分のような存在です。
彼と対戦することがないように願っていますが、このヒートでカノアに勝って彼を助けることができてよかったです。過去3回カノアとは戦っていますが、1回はオリンピックでの対戦で、ライバルのことを考えたり、頭でっかちになるのではなく、とにかく全力でサーフィンをしたいと思っています。今年は、怪我やオリンピック、妻の妊娠などで、人生観が変わりました。だから、自分をリラックスさせて、最高のサーフィンをしたいと思っています。」
また、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)は、東京大会で銅メダルを獲得したオリンピックメダリストのオーウェン・ライト(AUS)に勝利した。ラウンドオブ16のヒート3では、ルーキーのモーガン・シビリック(AUS)と対戦する。
「僕はライトの家族と一緒に育った」とフィオラバンティ。「オーウェンは僕にとってお兄さんのような存在で、彼に勝つのはとても難しいと思っていましたが、勝てて嬉しい。このメキシコでの1週間は本当に楽しかったです。」
クイックシルバー・アイコンズ・オブ・サーフ・スーパー・セッション
大会終了後、世界最高のサーファー達が、サーフィンの未来を形作ってきたアイコニックなサーフボードに乗るスーパー・セッションが行われた。
ライアン・カリナン(AUS)、マイキー・ライト(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)、キャロライン・マークス(USA)、オーウェン・ライト(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、マテウス・ハーディ(BRA)、リア・ドーソン(HAW)は、40分間の1ヒート形式でバトルを行い、ジャッジが総合的なパフォーマンスに基づいて男女各1名の優勝者を選出した。
「Quiksilver Icons of Surf Super Session」の優勝者は、マイキー・ライトとキャロライン・マークス。ライトは、アンディ・アイアンズが15年前にメキシコで開催されたCTイベントで優勝した際に使用したボードのリメイク版に乗り、マークスはジェリー・ロペスのシングルフィンに乗った。
各優勝者には5,000ドルの賞金と、アイコニックなボードの中から1本を選んで持ち帰るチャンスが与えられた。
Corona Open Mexico Men’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Peterson Crisanto (BRA) 14.33 DEF. Kanoa Igarashi (JPN) 13.66, Diego Cadena (MEX) 10.37
HEAT 2: Deivid Silva (BRA) 10.44 DEF. Yago Dora (BRA) 9.33, Jhony Corzo (MEX) 7.93
HEAT 3: Jadson Andre (BRA) 10.84 DEF. Adriano de Souza (BRA) 9.07, Alex Ribeiro (BRA) 7.57
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) 15.37 DEF. Matthew McGillivray (ZAF) 11.87, Connor O’Leary (AUS) 8.67
Corona Open Mexico Women’s Elimination Round 2 Results:
HEAT 1: Isabella Nichols (AUS) 13.20 DEF. Macy Callaghan (AUS) 11.86, Regina Pioli (MEX) 8.07
HEAT 2: Sage Erickson (USA) 13.67 DEF. Keely Andrew (AUS) 11.50, Shelby Detmers (MEX) 9.50
Corona Open Mexico Men’s Round of 32 Results:
HEAT 1: Gabriel Medina (BRA) 14.50 DEF. Michel Bourez (FRA) 13.70
HEAT 2: Ethan Ewing (AUS) 18.07 DEF. Matthew McGillivray (ZAF) 9.33
HEAT 3: Kolohe Andino (USA) 14.07 DEF. Kanoa Igarashi (JPN) 13.43
HEAT 4: Deivid Silva (BRA) 13.73 DEF. Adriano de Souza (BRA) 12.63
HEAT 5: Morgan Cibilic (AUS) 15.04 DEF. Lucca Mesinas (PER) 9.67
HEAT 6: Leonardo Fioravanti (ITA) 13.37 DEF. Owen Wright (AUS) 9.87
HEAT 7: Conner Coffin (USA) 11.33 DEF. Adrian Buchan (AUS) 8.33
HEAT 8: Jeremy Flores (FRA) 13.73 DEF. Ryan Callinan (AUS) 13.17
HEAT 9: Rio Waida (IDN) 11.33 DEF. Filipe Toledo (BRA) 10.23
HEAT 10: Jack Robinson (AUS) 12.24 DEF. Caio Ibelli (BRA) 10.80
HEAT 11: Frederico Morais (PRT) 13.74 DEF. Peterson Crisanto (BRA) 12.44
HEAT 12: Yago Dora (BRA) 12.80 DEF. Mikey Wright (AUS) 12.10
HEAT 13: Italo Ferreira (BRA) 14.00 DEF. Wade Carmichael (AUS) 13.30
HEAT 14: Kelly Slater (USA) 14.60 DEF. Miguel Pupo (BRA) 12.50
HEAT 15: Jadson Andre (BRA) 13.33 DEF. Seth Moniz (HAW) 11.17
HEAT 16: Mateus Herdy (BRA) 14.50 DEF. Griffin Colapinto (USA) 13.80
Corona Open Mexico Men’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Gabriel Medina (BRA) vs. Ethan Wing (AUS)
HEAT 2: Kolohe Andino (USA) vs. Deivid Silva (BRA)
HEAT 3: Morgan Cibilic (AUS) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 4: Conner Coffin (USA) vs. Jeremy Flores (FRA)
HEAT 5: Rio Waida (IDN) vs. Jack Robinson (AUS)
HEAT 6: Frederico Morais (PRT) vs. Yago Dora (BRA)
HEAT 7: Italo Ferreira (BRA) vs. Kelly Slater (USA)
HEAT 8: Jadson Andre (BRA) vs. Mateus Herdy (BRA)
Corona Open Mexico Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Johanne Defay (FRA) vs. Brisa Hennessy (CRI)
HEAT 2: Caroline Marks (USA) vs. Malia Manuel (HAW)
HEAT 3: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Macy Callaghan (AUS)
HEAT 4: Courtney Conlogue (USA) vs. Keely Andrew (AUS)
HEAT 5: Carissa Moore (HAW) vs. Silvana Lima (BRA)
HEAT 6: Tyler Wright (AUS) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 7: Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Sage Erickson (USA)
HEAT 8: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Bronte Macaulay (AUS)
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
男子:Corona Open Mexico presented by Quiksilver
女子:Corona Open Mexico presented by Quiksilver