秋本祥坪が最高得点。JPSAロング第3戦「さわかみチャレンジシリーズ 千倉オープン」男女4名プロ合格

写真、リポート:山本貞彦 JPSAロングボード第3戦「さわかみチャレンジシリーズ/千倉オープン -Challenge II- 」大会2日目。本日は男子本戦R-1残り16ヒートからR-2、女子はR-1まで行なって今日のスケジュールは終了。男子はベスト24、女子はベスト16に絞られた。

 

会場の天候は曇りからなんと晴れ間が!風はオフから、晴れたことでサイドが強く吹く。波はウネリの元がないので、パワーの無いヒザからモモ。セットはワイドでダンパー。キレたところから狙わないと演技すらできない厳しいコンディション。ノーズにリエントリーとコンビネーションでまとめることができた選手が勝ち上がった。

 

秋本 祥坪
森 大騎
塚本将也
井上鷹

 

厳しい位置でノーズを引っ張るだけでなく、リップも絡めてインサイドまで乗り継いだものに高得点がついた。

 

今日のシングルハイスコアは秋本 祥坪の8.25ポイント。それに続くのは井上 鷹、吉川 広夏の8.00ポイント。

 

トータルハイエストスコアは吉川 広夏で8.00、6.00で14.00ポイント。続いて秋本 祥坪、森 大騎が13.75、井上 鷹が13.50ポイントと続く。

 

今回初のプロトライアルで一発合格の藤城 茜。

 

トライアリストの結果。女子は昨日までの勝ち上がりに加え、AMシードを加えた4人。櫻庭 志乃、山田 智子、藤城 茜、吉川未来のうち、この本戦R-1を勝ち上がったのは、藤城 茜の1名のみ。

 

15歳の武川 慎はスノーボードのプロでもある

男子は R-1からラウンドアップしたのは10人。榊原彩大、久保博崇、八木太一、武川 慎、土屋 貴洋、櫻井 凰太、堀井 創、石井 乃亜、秦野 真一、篠塚 昇。このうち榊原 彩大、武川 慎、石井 乃亜の3人がラウンドアップして公認プロ資格をゲットした。おめでとう!

 

公認プロ資格獲得者 男子
榊原 彩大
武川 慎
石井 乃亜

公認プロ資格獲得者 女子
藤城 茜

 

井上桜
井上楓

井上楓、桜姉妹は、兄の鷹と同じで、バランス感覚が飛び抜けて良いんだな。どんな体勢でもコケないことに驚き。

武川慎
今回は厳しいコンディションということもあり、ヒートがスタートするとともに攻めまくった。セットを掴むために会場を右に左に。その攻めの姿勢が功を奏し、1位で僅差の戦いを制してプロ公認をゲット。おめでとう!

石井乃亜
前回の太東では惜しくも公認プロ資格をゲットできなかった反省からか。今回は波のプアーな状況を逆手に取って、開始早々から波をゲット。しかも丁寧にノーズの技を入れて、得意のリエントリー。フィニッシュまで成功されば、文句なし。並み居るプロを抑えて、こちらも1位で通過。おめでとう!

堀井創
堀井哲の実弟で25歳。今日はR-1を勝ち上がり、満を持して臨んだR-2は、森 大騎、田沼 亮のプロに櫻井 凰太がいるヒート。やはりプロの2人がポイントを積み上げていく中、ガンガン乗る若手AMの櫻井 凰太。自分のペースが乱されて、乗りたい波を乗れなかったか。さらに最後はワイプアウトでまとめきれずに終了。

でも、センスは兄ゆずりか。試合に慣れれば、プロでも活躍できるけの力は持っている。次回のトライアルをガンバです。

 

エクセレントの8.00をスコアした吉川広夏

 

「思ったよりスコアが出てびっくりしました。でも、波が自然と出来てくる感じで、良い波にのれたなと思いました。見ていた時よりも波数が増えていて、たまたま左にポジショニングしている時にプライオリティを持っていて、良い波に乗れました。

今回の千倉の波は、ホームの御宿の波に少し似ている感じでした。雨が降ったせいで川が流れて地形が良くなっていると感じました。」

 

小栗瑞恵
「1本目2本目で切れた波に乗れたので落ち着いて出来ました。」会場まで車で20分という小栗は「早い波なんですが、試合前に練習に来ていた時は、もっと早い波だったので、思ったより切れているなと思えて、落ち着いて技をかけることができました。」とコメント。

 

田岡なつみ
全然、自分が思っている波ではなくて、ちょっと納得いかなかったと、ヒート後のインタビューでコメント。現在開幕2連勝中で、今シーズンは全ヒートを1位で勝ち上がり、全勝優勝を目指すと言っていた田岡。今回も彼女の勢いを止めるものはいないのか。

 

堀井哲
千倉の大会のディフェンディング・チャンピオンである堀井。数日前に湘南で行われたイベントでも優勝して勢いに乗る。今回は弟のサポートもしながら、ライトハンダー優勢のコンディションでも、バックハンドで落ち着いた演技を見せた。

 

井上鷹
「あのライディングは、このコンディションではマックスじゃないかなと思います」と長いハング5からの当て込みでエクセレントの8.00をスコアしたライディングを振り返った井上鷹。明日は妹たちと揃ってファイナルデイを戦う。

 

榊原彩大  
京都の19歳、今回もプロトライアルを勝ち上がった榊原。本戦のラウンド1では、アンダープライオリティでも果敢に波を取り、見事1位通過を果たした。「最初のほうは、ちょっと焦ってしまって。でも自分サーフィンができてよかったです」とコメント。そして本日のラウンド2を2位で勝ち上がり念願のプロ公認を得た。

 

西口 京佑
「普段からEPSのスタビに乗っていることが多いんですが、PUのスタビをこの千倉用に作ってもらって。ノーズとマニューバーをコンビネーションで入れる練習をしてきて、その成果が出てよかった。普段お世話になっている人たちに勝って恩返しがしたい」とコメント。

 

秋本 祥坪
ラウンド2で今大会の最高得点8.25をマーク。下位の選手をコンビネーションに追い込んで圧勝した。「自分の中で決めていた位置に波が来てくれた。あの波をずっと狙っていた。」とコメント

 

尾頭信弘
フォームの状態のテールとノーズを逆にして削ったという尾頭の9’8”のシングルフィン。反りが強いノーズのロッカーをテールに利用。そのため9’8”という長いボードでも、テールロッカーでコントロール性を向上させ、バックハンドのリエントリーも決めた。

中井晴
2018年のバリでプロ公認を得た中井は、大阪出身でサーフィンの為に鴨川の高校に通っていた。今回はラウンド1、2とも1位で勝ち上がる。「最初、右の方にいたんですが、バックウオッシュがすごくて難しかったので、左の方に移動したら点数も出てよかったです。」

 

今回は女子の選手会が行われ選手会長が新たに小高恵子が就任。

 

 

ヒート表

 

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ロングボード第3戦

さわかみチャレンジシリーズ
千倉オープン -Challenge II-

期日/7月6日(火) ~ 7月8日(木) 予備日:9日
※プロトライアル同時開催
会場/千葉県南房総市 千倉海岸

今シーズンもサーフメディアは現地から最新情報をお伝えします。

 

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