WSLはビクトリア州政府と協議の上、2021年のリップカール・プロ・ベルズ・ビーチのキャンセルを正式決定。

オーストラリア、ビクトリア州メルボルン(2021年2月12日金曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)は本日、CTイベントである「リップカールプロ・ベルズビーチ」が昨年に続き2年連続でキャンセルされたことを発表した。

 

またWSLと長年のパートナーであるリップカールとビクトリア州政府との間で締結された新しい3年間の契約により、チャンピオンシップ・ツアー(CT)が2022年以降もベルズ・ビーチで開催されることも同時に発表した。

 

© WSL / Cestari

 

このベルズがキャンセルされる話は、地元メディアを中心に既に報道されており、今年の後半に開催する噂なども広がっていたが、WSLからの正式発表で今年の開催は無いということが明確になった。

 

ニューサウスウェールズ州ニューカッスルのミアウェザービーチにおいて、イースターの期間にチャンピオンシップツアーの第4戦を開催するというWSLの発表後にベルズはキャンセルされた。ベルズは今年の別日程で開催される可能性があると期待されていたが、新型コロナウィルスに関連した複雑な要因が今年のイベントを不可能にしていることが明らかになった。

 

今回のキャンセルは、ビクトリア州政府がプロサーファーの国際便を承認しなかったことが原因であると報じるメディアもある。WSLの広報担当者によると、地元の関係者は全豪オープンテニスの検疫の仕事に追われ、ワールド・サーフ・リーグに十分な答えを出すことができなかったという。

 

「我々はビクトリア政府から飛行機を着陸させる承認を受けていなかった。我々はその立場を理解し尊重していたが、テニスの問題が起きた1月初旬に答えが必要だったので、明らかに、それを達成するのは困難なことだった」とWSLのスポークスマンは言った。

 

「我々は、テニスの問題の中でチャーター便の着陸を決定することができない理由を理解していたが、我々には解決策が必要であった。そんな中で急な話にもかかわらず、ニューサウスウェールズ州との話がまとまったことは非常に幸運だった」

 

またWSL-APACのゼネラルマネージャー、アンドリュー・スタークは、「我々は本当にベルズビーチを愛し、このイベントを愛しています。しかし、今年は、パンデミックと厳しい状況のため、チャーターの着陸地であるニューサウスウェールズで開催しなければならない」とコメント。

 

 

WSLは、オーストラリアで最低4つのCTイベントを開催する計画

 

 

とはいえ、まだWSLはオーストラリアツアーを成功させるために奔走している。ベルズのプレスリリースには次のように書かれており、全てがまだ流動的な状態にあることを示唆している。

 

「ワールド・サーフ・リーグはオーストラリアの州政府と密接に協力しており、チャンピオンシップ・ツアー(CT)のオーストラリア・レッグの開催地について話し合いを続けています。我々は現在、CTの開催に向けて複数のオプションを検討しています。近日中に詳細な情報をお伝えします。」としている。

 

WSLは、オーストラリアで最低4つのイベントを開催する意向を表明しているが、それらのイベントがどこで開催されるのかは明らかにされていない。ニューカッスルでのイベントがツアースケジュールに追加され、イベントは、4月1日から11日までのイースターの期間に行われる予定だ。

 

ニューカッスルの後、WSLは西オーストラリア州のマーガレットリバーに直行し、クイーンズランド州のクーランガッタに向かい、オーストラリアレッグの最終イベントを行う予定だが、ウェイティング・ピリオドが延長されており(4月12日~5月26日)このベルズのキャンセルを受けて、WSLはニューカッスルと西オーストラリア州の間にニューサウスウェールズの別のイベントを入れて、希望する最低4イベントを達成しようとする可能性もあるという。

 

噂でWSLは可能な限り多くのコンテストをオーストラリアで開催し、2021年のツアーをタヒチやフィジーのような場所で新しいフォーマットの「ファイナルシリーズ」イベント(上位5名の男子と上位5名の女子)で締めくくりたいと考えているのかもしれない。

 

WSLは2021年のツアーを成功させることができるのだろうか? もし可能性があるとすれば、その多くはダウンアンダーで行われる可能性が高い。

 

 

https://www.worldsurfleague.com/posts/462218/rip-curl-pro-bells-beach-to-return-in-2022-with-new-three-year-deal