第2回ジャパンオープンオブサーフィン大会2日目が終了。大原洋人がイベント最高得点をマーク

大原洋人©JAPAN OPEN OF SURFING

11月1日から3日まで、千葉県一宮町釣ヶ崎海岸のオリンピック会場で開催される「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」大会2日目が終了。昨日までのオンショアが弱まり、コンディションは上向くなか、男女共ラウンド2と3、敗者復活のリパチャージ・ラウンド1と2までが行われた。

 

©JAPAN OPEN OF SURFING

 

大会2日目は、昨日から絶好調で高得点を叩き出している前田マヒナが、その好調さを維持。大原洋人がエクセレントの8.17というイベントの最高得点をスコアするなど、優勝候補の選手が充当に勝ち上がった。

 

稲葉玲王©JAPAN OPEN OF SURFING

 

男子は稲葉玲王、大原洋人、安室丈、松原渚生、女子は前田マヒナ、脇田紗良、川合美乃里、野中美波の男女8名がラウンド4へ勝ち上がった。

 

©JAPAN OPEN OF SURFING
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一方で、既にエルサルバドルの切符を手にいれている松田詩野がリパチャージに回る番狂わせも発生するなか、今回導入された敗者復活戦であるリパチャージでは、崖っぷちに立たされたサーファー達が、最後の力を振り絞り、明日のファイナルデイにつなげている。

 

松田詩野©JAPAN OPEN OF SURFING

 

リパチャージR2で女子は、須田那月と庵原美穂 、池田美来と都築虹帆 、中塩佳那と宮坂麻衣子がラウンドアップ。男子では、森友二と西修司、河谷佐助と新井洋人、 西優司と加藤嵐が生き残り、明日のリパチャージ・ラウンド3へ駒を進めた。

 

 

ラウンド4へ勝ち上がったのは、男女8名。

男子:稲葉玲王、大原洋人、安室丈、松原渚生

女子:前田マヒナ、脇田紗良、川合美乃里、野中美波

 

リパチャージの男子ラウンド3を戦う8名

藤沼 佳太郎、西 修司、新井洋人、西 優司

仲村 拓久未、河谷 佐助、森友二、加藤嵐

リパチャージの女子ラウンド3を戦う8名

松田詩野、須田 那月、都築 虹帆、宮坂麻衣子

大村奈央、池田美来、中塩佳那、庵原美穂

 

大原洋人©JAPAN OPEN OF SURFING

大原洋人

前回のJPSA鴨川で惜しくも優勝を逃して2位となった大原洋人。その悔しさをバネに、コロナ禍でのトレーニングのおかげで素晴らしい仕上がりを見せている大原洋人。R2ではキレのあるバックハンドで高得点をマークして勝ち上がった。

 

「いつものようにQSで世界を回っていると、自分のサーフィンを見直したり、改善するチャンスが少ないんですが、今年は本当にトレーニング出来て自分のサーフィンを見直せてスキルアップ出来て良かったです。」

 

大原洋人©JAPAN OPEN OF SURFING

 

ラウンド3では、安室、仲村と対戦し、ヒート後半にバックハンドでエクセレントの8.17というイベントの最高得点をスコア。5.63のバックアップ・スコアでイベントの最高得点となるヒートスコア13.80をマークして1位でラウンドアップを決めた。

 

大原洋人©JAPAN OPEN OF SURFING

「風がなくなった影響で自分のヒート辺りからセットのサイズが上がって、今日が一番波が良かったかなって思います。このようなコンディションの時は、ラウンドテールやラウンドピンに乗っていて、掘れた波の時はスカッシュテールとかに乗るようにしています。」

 

稲葉玲王©JAPAN OPEN OF SURFING
稲葉玲王©JAPAN OPEN OF SURFING

 

稲葉玲王
2019年WSL-QS世界ランキングで日本人1位の稲葉玲王。ラウンド2ではヒート後半にバックハンドで5.63をスコアして、トップの仲村拓久未を逆転してトップでR3進出。

 

「思っていた波に乗れなくて、サーフィンも調子悪くて力の20%しか出せなかった。」とコメント。そんな稲葉だが、ラウンド3では、ようやく十八番のエアリバースをメイクしてラウンド4一番乗りを決めた。だが、このヒートでもまだ38パーセントの力しか出せていないという。彼の100%のサーフィンが早く見たい。

 

安室丈©JAPAN OPEN OF SURFING

 

安室丈
ラウンド2ではヒート終盤まで3位を強いられていたが、ラストライドでエアリバースをメイクし、6.17をスコアして大逆転。ラウンド3へトップで勝ち上がった。

 

「急に波がレフトに変わって。最近はずっとレフトの波は、あまり乗っていなかったのでワイプアウトが目立っていました。最後の波はどっちも行ける波だったんですが、ライトの方が点数が出せると思って行きました。」と大逆転の波にコメント。ラウンド3も2位で勝ち上がり、ラウンド4進出を決めた。

 

松原渚生©JAPAN OPEN OF SURFING

 

松原渚生
同会場で行われている高校生のサーフィン大会「なみのり甲子園」で2連覇している松原。昨年はカリフォルニアで行われたISAジュニア選手権に日本代表として出場して6位と大活躍した。

 

今大会は、ラウンド1からラウンド3まで全て2位で勝ち上がってきた松原渚生。この海で練習を重ねてきたサーファーとして、的確なウェイブセレクションと、バーティカルなバックハンド・サーフィンを武器にラウンド4まで勝ち上がった。

 

松田詩野©JAPAN OPEN OF SURFING
松田詩野©JAPAN OPEN OF SURFING

 

松田詩野
ラウンド2ではクリティカルなセクションでターンを繰り出し好調なサーフィンを見せ2位でラウンドアップ。しかし前田と脇田と対戦となったラウンド3では、作戦が裏目に出たのか、精彩を欠きリパチャージを強いられた。

 

川合美乃里©JAPAN OPEN OF SURFING
川合美乃里©JAPAN OPEN OF SURFING
川合美乃里©JAPAN OPEN OF SURFING

 

川合美乃里
ラウンド2ではスタートからフォアハンドの派手なヴァーティカル・サーフィンで6.50をスコア。バックアップ4.37をスコアして、松田を抑えてトップでR3進出。

「地元の波で安心感はあるが直ぐに波が変わってしまうところが本当に難しい場所だ」とコメント。ラウンド3でも、そんなウェイブ・セレクションに注視しながら、野中、大村を抑えて見事トップでラウンド4進出を果たした。

 

野中美波©JAPAN OPEN OF SURFING
野中美波©JAPAN OPEN OF SURFING

 

野中美波
2018年のJPSAグランドチャンピオンである野中美波。この波を熟知しているサーファーの一人として素晴らしいウェイブセレクションでR2で脇田を抑えてトップ通過。「前半にバックハンドで6.1が出せたので気持ち的に余裕があった。」とコメント。ラウンド3は2位で勝ち上がりラウンド4進出を決めた。

 

前田マヒナ©JAPAN OPEN OF SURFING

 

前田マヒナ
大会初日の最高得点をマークした前田マヒナは、再び朝一のヒートで激しいバックハンドを披露しエクセレントの8.17というハイスコアをマーク。「志田の波は不思議で、どの波に乗ったら良いか分からなかったから、とりあえず乗ってみるしかなかった」とエクセレントの波についてコメント。

 

ラウンド3ではファイナルのようなメンバーで脇田紗良、松田詩野との3人ヒート。ここでもスタートから好調なバックハンドを武器に7.17をスコア。バックアップ4.13を揃えてラウンド4へ1位で勝ち上がった。

 

脇田紗良©JAPAN OPEN OF SURFING

 

脇田紗良
僅差の戦いとなったラウンド2ではヒート前半に波をつかめず、後半にアベレージスコアを2本揃えて、2位でラウンドアップ。3人ヒートのラウンド3では、前田に先手を取られスローな展開となるも、しっかりとバックハンドでスコアを伸ばして、2位でラウンド4へ勝ち上がった。

 

池田美来©JAPAN OPEN OF SURFING

 

池田美来
リパチャージR2を強いられた12歳の池田美来。ヒート終了間際まで4位と追い込まれていたが、ラストウェイブでバックハンドの2マニューバーを決めて、大逆転。一気にトップへ駆け上がりラウンドアップを決めた。

 

「最初2本乗ったんですけど、いいスコアが出なくて4位だったですけど、最後まで諦めないようにして、波を待っていたら来てくれて良かったです。」昨日のラウンド1でも土壇場の大逆転勝利を見せてくれた池田。12歳とは思えない強いハートを持ち合わせている。

 

中塩佳那©JAPAN OPEN OF SURFING
中塩佳那©JAPAN OPEN OF SURFING

 

中塩佳那
同じくリパチャージR2を強いられた中塩佳那。スタートからバックハンドで7.33という高得点をスコア。バックアップも6.17をスコアして、圧倒的なサーフィンで勝ち上がった。「本戦のラウンド2では右で待って波に乗れず負けてしまったので、今回は左で待ってグーフィーの波で2発決めれたのでよかったです」

 

新井洋人©JAPAN OPEN OF SURFING

 

昨日のラウンド1でリパチャージを強いられた新井洋人は、それを払拭するサーフィンを見せ、バックハンドでエクセレントの8.0をスコア。バックアップも5.60をマークし、ヒートスコア13.60を叩き出した。

 

「風が変わって、レフトの波になったのがわかったんで、その中でもいい波に乗れて良かった。最初から狙っていたが数が少なかったのでつかめてラッキーだった。」と今年、千葉南に拠点を移した新井が言った。

 

佐藤利希©JAPAN OPEN OF SURFING

 

佐藤利希
家族で湘南から千葉に移住して、ラウンド1から好調なサーフィンを見せていた佐藤利希 。ラウンド2でも好調なバックハンドで高得点をマークし、終始ヒートをリードしたが終了間際にまさかの大逆転をくらい敗退。リパチャージを強いられ、そこで巻き返して欲しかったが惜しくも敗退となった。

 

岩見 天獅にコーチングする糟谷修自©JAPAN OPEN OF SURFING
加藤嵐はリパチャージの男子ラウンド3を戦う©JAPAN OPEN OF SURFING
村田嵐はリパR2で敗退。©JAPAN OPEN OF SURFING

 

いよいよ明日はファイナルデイ。オリンピックに繋がる「2021 ISAワールドサーフィンゲームス・エルサルバドル大会」(WSG)の最後の出場枠をかけた国内トップの先鋭たちによる熾烈な戦い。サーフィンの日本一が決定する、その瞬間を見逃すな。

 

●大会最終日
11⽉3⽇(⽕・祝)
7:00競技開始予定

女子リパR3 H1〜H2
男子リパR3 H1〜H2
女子リパR4 H1
男子リパR4 H1
女子R4 H1
男子 R4 H1

ブレイクタイム

女子リパ・ファイナル(1 ヒート25 分想定)
男子リパ・ファイナル(1 ヒート25 分想定)

ブレイクタイム

女子ファイナル(1 ヒート25 分想定)
男子ファイナル(1 ヒート25 分想定)

12:45《競技終了予定》

 

※ 試合⽇程やプログラム内容は、波の状況により変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

大会公式ホームページ:https://japanopenofsurfing.jp

 

■ ABEMAでのLIVE中継概要
放送日:2020年11月1日(日)~3日(火・祝)
[11/1(日)]
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/AakjHXF9ziNB1Z
[11/2(月)]
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/C3NiBQPqTFrYbh
[11/3(火・祝)]
https://abema.tv/channels/world-sports-2/slots/AakjGuEfq6cy6w