1960年に故ジョン・セバーソンによって設立されたアメリカの老舗サーフィン専門誌である「サーファーマガジン」が今号を持って廃刊になったことが発表された。今後はWEBメディアとして続いていくようだが、それも不確実な情報だ。
編集長であるトッド・プロダノビッチは、第61巻の第3号が、伝説的な出版物の別れの号になることを自身のSNSで明らかにした。
「昨日、スタッフ全員が解雇されましたが、最終号を大盛況のうちに終えることができたと感じています」とプロダノビッチはインスタグラムのページに書いている。
最終号は、ブラック・ライヴズ・マター運動を支援するエンシニータスで行われたパドルアウトを撮影したドナルド・ミラルによるカバーショット。
「このような仕事に10年間携われたことを本当に嬉しく思います。各号は、まったく新しい異なる旅のようなものでした。雑誌は、60年間出版された雑誌は、この号で終わります。皆さんがこの号を楽しんでくれることを願っています。何年にもわたって読んでくれてありがとう。」と編集長が締めくくった。
60年の歴史を持つSURFERは、サーフィン文化の発展に重要な役割を果たしたサーフィンメディア。スラスターによる革命、創成期のサーフィン界のスターたち、プロ・ワールドツアーの誕生、ニュースクールとオールドスクールのムーブメント、そして印刷物からデジタルプラットフォームへの移行を見届けてきた。そして、ここに一つの時代が終わったように感じる。