1964年創刊の世界的なサーフィン月刊誌「Surfingマガジン」が53年の歴史に幕

 

1964年創刊の世界中のサーファーに愛され続けていた、サーフィンの月刊誌「Surfing Magazine」が53年の歴史に幕を閉じることとなった。

 

SURFER、Surfing、GrindTV、トランスワールド・スケートボーディング、スノーボーダー、トランスワールド・スノーボーディングといった、アメリカのアクションスポーツ業界のメディアを牛耳るTEN: The Enthusiast Networkは、2017年2月1日にSurfingとSURFERを一誌に統合を決定。スノーボーダーもトランスに統合という噂。

 

1980から90年代には、フォトグラファーのアーロン・チャンとジェフ・ホーンベイカー、FLAMEことラリー・ムーアを中心に、ライター陣のサム・ジョージ、デイブ・パーメター、クリス・カーター、ビル・シャープ、ニック・キャロルといった黄金期のメンバーで業界を牽引した。

 

日本と同様、出版不況に直面するアメリカの出版業界。TENの発表によれば、Surfingマガジンのウェブサイト、ソーシャル・チャンネル、資産と数人のスタッフまでも全てがサーファーへ移行。この老舗雑誌の消滅が業界に与えるショックは大きいだろう。これまで何度もオーナーが変わり、数年前にこの2誌が同じ会社に所有されることになった時点で、この結果は見えていた。

 

日本では昨年の秋、自分の古巣でもあるマリン企画の破産で、日本最後のサーフィン月刊誌であったサーフィンライフが消え、日本のサーフィン業界から月刊誌が消滅。業界的には東京オリンピックに向けて、一致団結して盛り上げていこうという矢先のショッキングな事件となった。

 

そして、デジタルではない紙媒体の必要性を改めて認識した有志が集まり、再び日本のサーフィン媒体がこの春に復活することが決まっている。そのことは改めてお伝えしたいと思う。