元ワールドツアーのスター選手として活躍し、引退後は五十嵐カノア、グリフィン・コラピントといったCTスター選手を育て上げ、大原洋人のようなQSアップカマーのコーチとして有名なスネークことジェイク・パターソンがコーチを引退することを発表した。
10年以上にわたってCT選手とし活躍したジェイクは、パイプマスター、Jベイ、サンセットでは2度優勝し、2000年と2001年には世界5位という輝かしい経歴を持っていた。2006年に選手生活に終止符を打ったジェイクは、ケリー・スレーターのいるクイックシルバーのチームマネージャーに就任。
その後、コーチングをはじめ、当時クイックシルバーチームだったオーストラリアの神童と呼ばれたジュリアン・ウィルソンを育て上げて、その後、カノアやレオのような、キッズスターたちを支援し、ジュニアとQSサーキットをナビゲートし始めた。
クイックシルバーの専属コーチのようなスタンスから離れ、コーチングの裾野を広げたジェイクは多くのサーファーを受け入れるようになり、そこでビラボンの所属であったグリフィン・コラピントをコーチし、見事クオリファイさせた。
そのころから、自分のサポートする選手たちのライディング映像と、コンテストの裏側を撮影し、彼自身で編集したドキュメンタリーシリーズ「スネークテールズ」が人気とった。
同時にその活躍が業界に知れ渡ると、世界チャンピオンであるステファニー・ギルモアから、2018年の公式ツアーコーチとしてオファーが舞い込み、彼女の7度目のワールドタイトル獲得に貢献した。
ジェイクはコーチキャリアとして、ステファニーの世界タイトル及び、ジュリアン、カノア、グリフィン、レオナルド・フィオラヴァンティ、イズキール・ラウの5名をCT入りさせる敏腕コーチだった。
それにしても、コロナ禍でコンテスト再開の目処も立たない中、コーチを生業とするには、厳しすぎる状況下でのジェイクの転職となった。「 子供たちの目標を目指し、夢を実現し希望を叶える、非常にやりがいのあるコーチングでした。」と、これまでを振り返ってコメント。今後は日焼け止め会社のCEOとして、その腕を振るうことだろう。