神奈川県内全25カ所の海水浴場が開設中止。藤沢市は夏期海岸藤沢モデル2020(藤沢市夏期海岸ルール)を発表

新型コロナウイルスの影響で、2020年の夏は、神奈川県内全25カ所の海水浴場が開設されないことが発表された。海の家も開設されず、今だかつてない異例の夏の海となりそうだ。とはいえ、人気のある海岸には多くの人が訪れることが予想され、地元から安全面を心配する声が上がっていた。

 

湘南「開設しない」でも人は来る.無法化を懸念(20/06/01)

 

 

そんな中で神奈川県はライフセーバーに海岸をパトロールしてもらう方針を固め、19日に日本ライフセービング協会と包括協定を締結し、具体策を協議していく。

 

そして、鵠沼海岸をはじめとした、日本でも有数のサーフィンスポットを有する藤沢市は、『夏期海岸藤沢モデル2020(藤沢市夏期海岸ルール)』を決定し内容を公表した。

 

・鵠沼海岸・片瀬西浜海岸(別図1)

 

ルールの適用期間は‪7月1日(水)から8月31日(月)まで‬、適用範囲は例年の海水浴場エリアとなる。

 

毎年、鵠沼海岸の海水浴場とサーフィンエリアは、引地川河口の江ノ島寄りに白杭が建てられ区切られていたが、今年に限り新江ノ島水族館西側から片瀬漁港までを遊泳可能エリア、新江ノ島水族館西側から引地川河口まではマリンスポーツ可能エリアとなる。

 

しかし、エリア内に於いても状況に応じて遊泳エリアを設定。遊泳エリアでのサーフィンなどのマリンスポーツは朝夕、時間に関わらず終日出来ないので注意が必要だ。

・片瀬東浜は例年の片瀬東浜海水浴場区域が遊泳エリア。

辻堂海岸は、例年の辻堂海水浴場区域が遊泳エリアとなる。

 

※図についてはイメージで海象状況により可変するので注意。

 

 

遊泳エリアについては、7月18日から8月31日まで期間の10時〜15時まで、オーストラリアなどのライフセービング先進国で取り入れられている『Swim Between Flags』を採用。ライフセイバーが指定する旗と旗の間のエリアのみでの遊泳が可能となる。

 

波打ち際を起点に沖合に向けて20メートルまでを遊泳エリア、30メートルより沖をマリンスポーツ可能エリアとされているが、NSA湘南藤沢支部は、エリア規制内は、沖合であっても全面的にサーフィン禁止とするとホームページで公開している。

 

また例年、朝夕の遊泳エリアでのマリンスポーツは可能となっていたが、警備の都合上、今年については遊泳エリア内でのサーフィンなどマリンスポーツは時間に関わらず終日禁止となる見込み。

 

サーファーは、ライフセーバーの指示に必ず従い、遊泳者には最大限の配慮をしたい。そして、海水浴場が開設されない今年の夏は、サーフィンエリアであっても、海水浴客との接触など、サーフィンには十分注意しよう。

 

 

詳しくは、藤沢市議会議員である佐賀和樹氏のブログFB、NSA湘南藤沢支部のHPをチェックしてください。