「THE SURFSKATERS 18」
写真、リポート:山本貞彦 今年で18回目を迎えるサーフスケーターズ。今回の開催場所は湘南鵠沼。昨年、スケートパークがリニューアルして「KUGENUMA COMBI POOL」が完成した。世界レベルのパークとなり、サーフスケーターズとしてもこのパークを見過ごすわけにいかない。ということで、今年はここを舞台に9月28日、29日と2日間に渡り、熱い戦いが繰り広げられた。
このサーフスケーターズのクラスはラウドネスクラス(24歳以下)、フリークスクラス(25歳以上)ガールズクラスと3カテゴリー。それぞれのクラスで各自がサーフィンとスケートの競技を行い、その結果のポイントで総合順位を出しチャンプを決める。
初日の天候は曇りだが、晴れ間ものぞく。日曜日が雨の予報ということもあり、サーフィンは予選のみを行い、スケートの種目は全て消化することに。
併せて、プロスケーターの中田 海斗、傳田 郁、戸倉 大鳳、子鈴 大和、池田 大亮、橋本 風汰、豊田 貢らが参加したデモセッションに会場は大歓声に包まれた。
最終日の2日目は、予報がまったくはずれて、晴れのイベント日和。今日はサーフィンのコンテストだけだが、肝心の波は厳しいスネヒザというサイズ。それでも選手は数少ない波の中で奮戦、ギャラリーからも多くの応援の声が聞かれた。
エキジビションに参加したプロサーファーは松野陽斗、小嶋海生、村上蓮、脇田泰地、脇田紗良、善家尚史、中村光貴、平原颯馬、河谷佐助、和光大、湯川正人、小林直海、佐藤魁、安藤弘之進、岡村晃友、内藤遥、大澤伸幸、小笠原由織、松岡慧斗、野呂玲花、飯田航太、久米大志、前田マヒナ、田中透生、伊東李安琉、渡辺藍、渋谷玄仁、金尾玲生と何と総勢28人。
波は小さいものの、そこはプロサーファー。各々がスタイル全開でギャラリーとジャッジにアピールし、多くの観客を楽しませた。
また、会場には飲食ブース、各協賛メーカーの展示ブースもあり、食事して、買い物して、観戦して、一日楽しめる。
それに加えて、毎年、フリーライブがあることが他のイベントと違うところ。
このサーフスケーターズに共感してくれたミュージシャンやDJが今年は「TheSurfSkaters presents FlyHiBeachStage2019」と題し、I PAN DREAD TributeBand、DACHAMBO、MITSUKAZE TRIO/光風トリオRippin’Jam(Jr.Dee&610chang)、BAMIUDA、NUMB、MinorLeague、MAKI(NO GAIN)、Kiringer、宮崎ひとみ、WATARU、THE WASTED、MURDER ONE、FP460、DJ MISTA SHAR、BABA THUNDER、DJ SUGAR、FEELING SOUND、RAS DASSHI、Masato Yukawa、FRESH JUICEらが参加。ステージだけでなく、会場の至る所で、サウンド面で大いに盛り上げた。
このイベントは勝又正彦が立ち上げ、真木蔵人が賛同してスタート。スタイルを持ったオリジナリティ溢れたメンバーが集い、他とは一線を画したイベントとなった。時代を先行、紆余曲折もありながら18回目。
3年前からは現場は若手にシフト。金尾玲生、脩平兄弟に玲生の同期のツバサが仕切り、新たなサーフスケーターズとなり今日に至る。昔と大きな違いは子供が増えたこと。そして、家族で楽しめるイベントに変わったことだ。
勝又正彦
「18回もやっているからね。今の参加している選手は、親父がやっていたから始めたとかが多いし。メンバーもみんな家庭とか持って、遊びに来る感じになって、世代で楽しめるイベントに変わってきたかな。
最初の頃は砂浜を整地して、ランプ作って、全て手作りだったけど、今はこんなすごいパークができたからここでやらない手はないからね。ここはサーフィンでいうノースショアみたいなところ。当然、やっていないと滑れない。だから、やり続けることが大事なんだ。
滑っている子はどんどん上手くなっているし、サーフィンももちろんやるから、将来、ジョンジョンみたいな子が出てくるかもね。
それもこれも若い世代に運営を任せたことで、より今の時代にマッチしているものに変わってきた結果だと思う。だから、彼らにはありがとうと言いたいね。」
金尾玲生
「自分が関わらせてもらって3年目です。まだまだ改善点はたくさんありますね。今回は天候、波のコンディションに振り回されたけど、時間的な余裕がないので来年はそこを修正してやりたいです。それでも今回はたくさんの人がこのイベントに足を運んでくれて、楽しんでくれたことはとても嬉しかったです。
選手として出る人はもちろん、デモに来てくれるプロサーファー、プロスケーター、そして、遊びに来てくれた人にみんなに楽しんでもらえるようなイベントにしていきたいですね。」
これからもサーフスケーターズは進化して変わっていくだろう。しかし、根底にある「楽しむこと」は変わらない。もし、今回このイベントを逃したなら、来年はぜひ参加してほしい。絶対、楽しいからさ。
レオとツバサ。
同期の二人。サーフスケーターズ出身で今はイベントを現場で取り仕切る。
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「THE SURFSKATERS 18」結果
<GIRLS class>
○SURF
1位 山田 菜々
2位 八幡 天響波
3位 郷右近 祐子
4位 藤井 雪凛
○SKATE
1位 溝手 優月
2位 藤井 雪凛
3位 八幡 天響波
4位 郷右近 祐子
○総合
1位 八幡 天響波
2位 溝手 優月
3位 山田 菜々
4位 藤井 雪凛
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<LOUDNESS class> 24歳以下
○SURF
1位:休場 匠
2位:加藤 翔平
3位:徳田 凱
4位:山本 浬
○SKATE
1位:徳田 凱
2位:橋本 風汰
3位:溝手 寿麻
4位:山本 浬
○総合
1位:徳田 凱
2位:山本 浬
3位:休場 匠
4位:橋本 風汰
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<FREAKS class> 25歳以上
○SURF
1位:和田 大
2位:山中 凛
3位:中野 真規
4位:金尾 脩平
○SKATE
1位:山中 凛
2位:岩本 佑介
3位:小柳 政人
4位:和田 大
○総合
1位:山中 凛
2位:和田 大
3位:小柳 政人
4位:金尾 脩平
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BEST SURF:山本 浬
BEST SKATE:郷右近 祐子
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SURF:平原 颯馬 (5万円)
特別賞:脇田 沙良
SKATE:戸倉 大鳳(5万円)