【取材、撮影:山本貞彦】JPSAジャパンプロサーフィンツアー2019 ロングボード第4戦「北泉プロ supported by 三瓶工務店・福和・3-STYLE・SUN WAVE」が7月20-21日まで、福島 南相馬市の北泉海岸で行われた。
震災前は世界大会も毎年行われていた有名なポイントだ。その海岸も再び整備され、今大会に併せ、9年ぶりの海開きとなった。夜には花火大会も行われ、このイベントに華を添えた。
この南相馬市ではこれを機会に、ぜひサーフィンを楽しんで欲しいと林副市長が挨拶。そして、福島の現状を知って欲しいと話された。
まずは自分の目で確かめることが大切。そこで何を感じるか。その中で各々が自分ができること探し、行動することが復興につながると思う。この大会を機に、ぜひ福島をもっと身近に感じて欲しい。
21日は大会最終日。会場の天候は小雨で時折、強く降る。風はサイドオンで、波はハラムネ。
ライト、レフトともあるものの、パワーはあまり無い。潮も引きに向かうと、インサイドまで繋がらない。なので、張る波を選んでノーズ&マニューバーを入れ込むことが必須。波の選択で勝敗は別れた。
今大会はランキング上位陣の選手では、男子の森大騎、秋本祥平、鈴木剛、女子は小山みなみがスキップ。
男子
優勝:井上鷹
2位:堀井哲
3位:塚本将也
4位:尾頭信弘
女子
優勝:吉川広夏
2位:田岡なつみ
3位:小髙恵子
4位:平田夏帆
井上鷹が今季3勝目を上げグラチャン確定!
井上鷹
決勝では板が合わないと判断するや否や、速攻チェンジ。その次の波で逆転優勝と勝負強さを改めて見せた。これでバリ、千葉太東、福島北泉で3勝を上げ、最終戦を待たずして今年度のグランドチャンピオンが確定!おめでとう!
堀井哲
ファイナルでは中盤までリードを広げ、今期、千葉千倉に続き優勝するかと思いきや、井上にひっくり返された。しかし、今シーズンは試合では惑わされずに自分のサーフィンができている。この調子でいけば、頂点もすぐそこに。
塚本将也
昨年の強さが戻ってきた塚本。バリ島で行われたRASTイベントで優勝し勝利の感覚が戻ったか、サーフィンも上り調子。最終戦では爆発の予感。
尾頭信弘
先週のムラサキイベントでもセミファイナルまで勝ち上がった尾頭。渋いね。メリハリがしっかりしているから、演技に深みがある。
吉川広夏が2連勝でランキングトップへ。
吉川広夏
千葉太東に続き2連勝。波自体は決して乗りやすいものでなかったが、それをいともたやすく良い波に見せる。スキルがアップしただけでなく、魅せるテクニックも習得したか。おめでとう!
田岡なつみ
安定したサーフィンを見せるも、波の選択の差でポイント伸びず。決してサーフィンで負けたわけじゃないから。次に向けて頑張ろう!
小髙恵子
現在はランキング2位。本人は謙遜するけど、毎試合コンスタントに結果を出しているから。どんな状況でも実力を100%出せることがコンペティターとしての強さ。
平田夏帆
試合で強くなるタイプ。その分、ワイプアウトも多いけど。今は攻め攻めで良いでしょう。苦手なノーズも克服して、マニューバーの演技に絡められるようになった。この試合も初のファイナル進出。おめでとう!次はもっと上を狙おう!
佐藤広
待ちに待った地元での大会。強靭な足腰から繰り出される演技はパワフル。今日はいつもより2割増しのサーフィンだったな。ただ、気合が入り過ぎたか、セミで敗退。
西口京佑
ショートボード出身だけあって、マニューバーはお手の物。練習の成果でノーズも安定してできるようになった。セミファイナル進出がその証拠。
今大会もプロトライアルが同時開催され、男子7名、女子2名が規定のラウンド(男子R-1、女子R-1)を勝ち上がり、公認プロ資格を獲得した。おめでとうございます!
男子:西太輔、菊池里騎、市川貴大、大宮丈治、堀内陽介、佐々木一浩、土屋貴宏
女子:野上悦子、岡村頼子
地元福島ローカルの西太輔
菊池里騎
市川貴大
北海道からエントリーの大宮丈治
堀内陽介
佐々木一浩
土屋貴宏
野上悦子
岡村頼子
サーフメディアは今シーズンも現地から最新情報をお伝えします。お楽しみに!
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