写真、リポート:山本貞彦 湘南 鵠沼海岸、松波地下道前ポイントで開催中の2019年WSLジャパンツアーレッグのメンズ1,500イベント「MURASAKI SHONAN OPEN 2019」は大会5日目。
今日は予報通りの雨。低気圧の通過でサイズが上がるはずだったが、モモの物足りないブレイク。なので、オンホールド。その後も刻んで刻んで何とか、R-2の残り5ヒートに、トップシード選手が登場するラウンド3のヒート6までを行った。
波は正面がメインブレイク。左のインサイドもあるが、早いワイドブレイク。なので、全員が正面を選択。
ただ、午後の引きから上げになり、ウネリの本数が減ったことでヒート時間を25分から30分に変更。その中でポイントを稼げるセットは4本ぐらい。
波の選択で勝敗がほぼ決まる。4マンプライオリティールールでもあることで、ミスは許されない。スローな展開ながら、駆け引きしまくりの試合となった。
加藤嵐
スロースタートながら、確実にセットをものにした嵐。波がソフトであるから、パワーを抑え気味にして板をコントロール。スピード殺さず、フロウな演技に何とエクセレントの8.75ポイント(大会ベストスコア)。「ラッキーだった」と語るも、これも実力。波の読みは完璧でした。
鈴木仁
最終ヒートはウネリもさらに減った中、「勝つ」という意識を前面に出してヒートを戦った。攻めのライディングで最後まで技を仕掛ける。波のプアーさを気持ちの強さで押し切った。
堀越力
ここでの試合には絶対の自信を持っているのが力。練習量もそうだが、クセのある鵠沼の波を熟知。どこで乗って、どこで技をかければ良いかがわかっている。
西修司
試合5分で2本まとめる素早さ。今日は先手必勝であるべきで、それを実行できるスキルは素晴らしい。しかも、アンダープライオリティーの時の攻め方もお手本でした。
田中透生
波がタルい中、クリティカルセクションを見逃さず、自分の波乗りをすることを心掛けたのが勝因か。シーソーゲームでも落ち着いて仕掛けることができた。
田嶋鉄兵
正面を選んで演技するも、波のこない状況に焦れたか。左へ素早く移動したかと思えば、ワイドで早い波に当て込んで順位は2位へ。作戦は丸あたりであったものの、田中にひっくり返されて万事休す。さらに、田中も左へ移動してきてプレッシャー。そのままタイムアップで今大会は終了。
石川拳大
この波でここまでレールを入れるかという波乗りを見せてくれた石川拳大。全てパワーで押し切った。
Slade Prestwich (ZAF)
長身でありながら、膝をコンパクトにたたんでの演技。力のない波に対しての加重の仕方は勉強になります。
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