
リサ・アンダーソンの半生を綴ったドキュメンタリー映画 『TROUBLE: THE LISA ANDERSEN STORY』が、横浜赤レンガ倉庫で行われたグリーンルームフェスティバルで日本初上映されて話題になっている。
今回の上映会のために、リサ・アンダーソン本人と、サーフ・アイコンのケリア・モニーツも来日。当日は舞台挨拶も行い多くのファンを魅了した。

リサ・アンダーソンは、数少ない女性サーフスターの1人。 4年連続ワールドチャンピオンを獲得し、女性サーファーとして初のサーフィン雑誌の表紙を飾った人物としても有名。また6回のサーファーオブザイヤーにも輝き、殿堂入りも果した。
キュートなルックスからは想像もできない、男顔負けのハイパフォーマンス・サーフィンで世界的に注目を集め、4年連続で世界チャンピオンとなり一世を風靡。記録では彼女を上回る選手もいるが、現代の女性サーファーへ多大な影響を与えたのがリサ・アンダーソンなのだと思う。

この映画では、これまで多くが語られることのなかったリサ・アンダーソンの半生が綴られている。厳しい家庭で育ったリサは、非行に走り付いたあだ名が「トラブル(映画のタイトル)」。13歳で出会ったサーフィンにハマったリサだったが、父親にサーフボードを壊されて「カリフォルニアでサーフィンの世界チャンピオンになる」というメモを残し家出した。
カリフォルニアではサーフィン一色の生活を送り、プロサーファーとして活躍する一方で、私生活ではトラブルも尽きなかった。そして絶頂期にまさかの妊娠。映画では、そんな様々な苦難を乗り越えて世界チャンピオンを獲得するまでのリサの激動の人生が描かれている。この映画は彼女がホームビデオで撮影した映像や彼女自身のナレーションで構成されており、思わず涙する一幕も。単なるサーフィン映画としてだけでなく、一人の女性の人生を描いた映画としても楽しめる作品となっている。