写真、リポート:山本貞彦 JPSAロングボード第1戦「ガルーダ・インドネシア/旅工房ムラサキプロ supported by 秀吉内装」はインドネシア、バリ島で開催。大会第7日目。本日が大会最終日。男子のR-3からスタートし、男女ともファイナルまで行った。
今日の会場もの天候は晴れ。朝の波のサイズは今日も3-4ft。上げ込んでくると、流れも入りポジションキープが難しい。
10時になると風が吹き出しバンピーながら波がサイズアップ。男子のクォーターからはサイズが5-6ft。女子のファイナルでは6オーバーのサイズが入り出す。選手は乗って、上がって、走って、パドルバックの繰り返し。攻めすぎで、板を折る選手が続出。ハードながら見応えのある展開となった。
田岡なつみ
昨年のこの大会では、無念の1コケ。リベンジを賭けて今大会に臨んだ。理由はこのクラマスの大きな波で試合をしたかったからだ。
ヒートがスタートと同時に特大セットにテイクオフ。インサイドまで行くが、底っぽれに板は真っ二つ。
バックアップボードを取りに上がると、シェーパーの尾頭信弘とハイタッチ。ヒートのでかい波全てにアタック。会場の歓声を一人占めにして、ぶっちぎりで優勝を決めた。
あとで話を聞くと、「楽しかった!」と笑顔。ショートはまだダメだけど、ロングだと大きい波が大好きなんだそうだ。あのテイクオフからボトムに降りるスピード感がたまらないそうだ。
小柄でキュートな笑顔からは想像できないガッツの持ち主。本当に感動した!優勝おめでとう!
「去年のバリの試合では1コケしてしまったのが本当に悔しかった。この自分のスポンサーでもあるムラサキスポーツの試合で勝ちたくて、1年間トレーニングを積んできたので優勝できて本当に嬉しいです。」とインタビューでは感極まって涙する場面もあった田岡なつみ
小髙恵子
自分の波乗りが分かっている。サイズが有る無し関係なく、自分のスタイルを出す。ある意味、これがプロです。
小山みなみ
このデカ波に翻弄されたのは否めない。ただ、今の自分にできることをやる。その姿勢が明日につながる。
菅谷裕美
この波は自分にとって危険。自分のスキルでは無理だと棄権まで考えた。それでもヒートスタートから遅れること5分。意を決してパドルアウト。1本しか乗れなかったが、この経験は絶対に身になる。
井上鷹
昨年からの勢いは衰えない18歳。さらに技数も増えて、バラエティに富んだ演技。ノーズにマニューバーを絡めインサイドまで乗りこなす。今年の幸先の良いスタートを切った。おめでとう!
浜瀬海
最後は焦りが出たか。攻めすぎて、ワイプアウトが目立った。ただ、演技の安定感は昨年よりも増した。今年もグラチャン争いには絡んでくるだろう。
森大騎
あの強い大騎が戻って来た。板のコントロールは他の選手と別格。スムーズでスピードある演技は大騎ならでは。今年は魅せてくれることは間違いない。
堀井哲
クラマスではバックサイド。ノーズの後のリエントリーでは板を大きく振ってスプレーを飛ばす。試合の組み立てもクレーバーになった。
JPSAジャッジの面々。お疲れ様でしたー! 写真左から 沼尻和則、岡野功、越後将平、加藤将門、芹澤崇、澤井革、中村昭太。
イベントが全て終了して、スポンサーのムラサキスポーツ嶋田さん、遠藤さんにバリ、日本の運営スタッフで乾杯!
男子
優勝:井上鷹
2位:浜瀬海
3位:森大騎
4位:堀井哲
女子
優勝:田岡なつみ
2位:小髙恵子
3位:小山みなみ
4位:菅谷裕美
サーフメディアは今シーズンも現地から最新情報をお伝えします。お楽しみに!
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JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/