
写真、リポート:山本貞彦 宮崎県日向市お倉ヶ浜にて10月19日から21日まで開催される国内最大のWSL女子QSイベント「white buffalo HYUGA Pro」は大会3日目。最終日。会場の波はコシハラ、セットでムネぐらいか。ちょっとだけサイズアップ。でも、早いワイドブレイクは変わらず。


本日はR-3からクォーター、セミ、ファイナルまで。エキジビションはシンクロナイズドサーフィンとエアーショーが行われた。
大会最終日まで残った日本の松田詩野、橋本恋、西元エミリー、川合美乃里、宮坂麻衣子、前田マヒナ。そして、ラウンド3を宮坂麻衣子、前田マヒナがラウンドアップ。

クオーターファイナルでは、前田と宮坂の日本対決となった。QS世界ランク15位の前田マヒナはスタートから7.17と 6.17とベスト2を揃えて圧勝。それでも宮坂麻衣子は大健闘の5位でフィニッシュした。

セミファイナル進出を果たした前田マヒナは、今回優勝したページ・ハレブと対戦。CTベテラン・サーファーのハレブと互角の戦いを見せた前田だったが惜しくも敗れ3位でフィニッシュとなった。

CT入りを目指す前田マヒナにとって、今回は獲得した1260ポイントは彼女を上位へ押し上げるだろう。しかし、クオリファイ圏内とは言えず、最終戦のオーストラリアでの活躍に期待したい。
松田詩野
左で一人離れてポジショニング。終始リードされるも、終了間際にリエントリー3発で逆転。これで逃げ切りかと思えば、ディミティにひっくり返されて今大会は終了。しかし、諦めずに最後まで攻めた姿勢には拍手。試合ではこれが一番大事。
橋本恋
演技は悪くなかったんだけど、ポイントは伸びなかった。そのせいで、終了直前に逆転負けを食らう。やはり、自力の強い選手と戦う時は、最後まで気を抜けない。マークはありだけど、その前に試合の組み立てを再考か。
西元エミリー
待ちすぎた。プライオリティも上手く使えていなかった。結果、後手後手でいつものサーフィンができずにここで敗退。
川合美乃里
全て自分で考えて臨んだ今大会。このヒートも決して悪くなかったと思う。いつもなら追い込まれると緊張からか気後れしてしまうシーンが多かったけど、自信を持って戦っていたと思う。負けたけど、これもステップアップの証。
宮坂麻衣子
R-3では勢いのままラウンドアップ。続いてクォーター。潮は引きいっぱいで潮どまり。早めの演技でポイントを重ねておいた方が良かったけれど、自分の波を待った。相手のマヒナは先攻されて、最後は破れかぶれの演技で終了。でも、この経験は役に立つはず。スキルだけで勝てないこと。試合は状況判断も勝敗を左右する。これがわかっただけでも進歩だ。
前田マヒナ
R-3、クォーター、セミで魅せたキレたサーフィン。波のブレイクに合わせて、タメて回すことができるからスプレーも飛ぶ。ただ、セミのペイジもこれができるから比較となった。プライオリティも上手く使われ、残念ながら今大会は3位という結果。
Paige Hareb
体格もあるけど、パワフル。止まらないお手本のようなサーフィン。見事です。ラウンド3では、8.17にイベント・ハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアである9.33をスコア。トータル17.50を叩き出した。
「この勝利は、自分がCTにクオリファイしてから10年間で初めての優勝なんです。と、ハレブは言った。「30分のファイナルで時間はあったのですが、全く波を見つけることができませんでした。待っていた場所が悪かったのかもしれません。2本の波のため辛抱強く待ちました。でもこの勝利は次のオーストラリアに向けた大きな自信になりました」
Women’sQS3000「White Buffalo Hyuga Pro」
優勝:Paige Hareb(NZL)
2位:Isabella Nichols(AUS)
3位:SoPhie McCulloch(AUS)、前田マヒナ(JPN)
5位:Dimity Stoyle(AUS)、Philippa Anderson(AUS)、宮坂麻衣子(JPN)、Holly Wawn(AUS)
※ エキジビション「Synchronized Surfing」賞金10万円。
優勝:Team Chocopoo(松田詩野、西元エミリー)
2位:team Morin(田代凪沙、黒川日菜子)
3位:team Japan(須田那月、橋本恋)
4位:Team Bongans (India Robinson,Chesea Tuach)
ジャッジに投げキッスで点数加算(笑)。Chocopooのチーム名は、エミリーが大のチョコ好きということで決まったそうです。
「Jet Star Air Session」副賞:宮崎東京間往復チケット。
優勝:Freya Prumm(AUS)
決勝前には選手のサイン会が行われ、長蛇の列。
ホワイトバッファローのライダー中心に多くの選手が参加。
松田詩野
果敢に挑戦。インコンプリートだったけど。練習すればできるぞ。
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■大会概要
大会名 : 『white buffalo HYUGA PRO QS3000』
開催期間 : 2018年10月19日(金)~10月21日(日)
開催時間 : 7:00~16:00 ※天候により変更有
開催会場 : 宮崎県日向市「お倉ヶ浜」
賞金総額 :3,000,000円(US$30,000)
カテゴリー : Women’s Qualifying Series / 女子ショートボード80名
特別協賛 : white buffalo(株式会社ケイズプロジェクト)
http://www.worldsurfleague.jp/2018/white-buffalo/