インドネシアとのハーフであるシンガーソングライター、Lisa Halim（リサハリム）。3rdシングル「切ないくらい、愛してた。feat.JAY’ED」は、桐谷美玲主演のケータイドラマ「teddybear」の主題歌として80万ダウンロードを記録、YouTube再生回数は700万回を超える。サーフィンを趣味に持ち、ビーチカルチャーを愛するアクティブなライフスタイルにも注目が集まり、女性サーフブランド“ROXY”のブランド観を体現するROXY GIRLSの一員としても活躍中。

 

今回はナチュラルライフを謳歌するLisa Halimが、海を愛する仲間達と、海辺でセッションするように完成させたサーフアコースティック・カバーアルバム「by the Sea」をリリース。

 

 

 

 

これまで彼女がリリースしてきた作品とは一味違い、洋楽・邦楽のヒットチューンを海辺が似合うビーチスタイルミュージックに昇華させたカバーアルバムに仕上がった。今回は東京渋谷で開催されたリリースパーティ直前の彼女にそんなアルバム完成までの話を聞いてみた。

 

 

 

 

SURFMEDIA：デビュ−アルバムから恋愛を歌ってきたと思うんですけど、今回カバーアルバムを出そうと思ったきっかけは？

 

リサ：私が参加しているROXY GIRLSの活動だったり、SNSで動画をアップする機会が多いのですが、カバー曲を歌った動画がとても評判が良く、カバーアルバムを出して欲しいという声がすごく多くなったんです。

 

 

そんな時に、私がアーティストの一人として参加している、雑誌HONEY監修のコンピレーション・アルバムをプロデュースしている方から、ソロでカバーアルバムを出してみませんか？とお話をいただいたのです。

 

 

いつも海にいるようなイメージがあるけど、サーフィンは、どんなペースでやっているの？

 

サーフィンを始めたのは高校生の頃なんですけど、その時は真剣にやっている感じではなかったんです。その後に「Air Rhythm」という曲を作って、それはサーフィンをやってる彼を待っているという内容の曲なのですが、その曲がきっかけでラジオ番組のサーフィン企画に参加させてもらい、そこからサーフィンにはまった感じですね。

 

今はライブがない時とかは、ずっと伊豆の下田にいて、波がある時はサーフィンをしていますね。下田は大好きな場所で、今回のアルバムのジャケ写やミュージックビデオも下田で撮ってるんです。

 

 

これまで多くの人たちと音楽を作ってきたと思うけど、今回はMicro(DefTech)や大野”Mar”修聖、BabyKiy、Maiko(Juliet)といった自分の愛するサーフィン、その仲間達が協力してくれたアルバムなんですね。

 

 

去年の夏、波もなくて、友達の女の子とのんびり過ごしている日があって、ローカルの集う海の家にいたら、そこにMicroとMar君がウクレレ持って向こうから歩いて来たんです。私もギターを持っていたから、そこでいきなりセッションが始まって、とても盛り上がったんです。

 

 

その時にMar君が、FAVORITE SONG でもある「Wondreful Tonight」を歌っているのを聴いて、この人はサーフィンだけじゃなくって、歌も上手いんだって。声も凄く良いし。その時は今回のカバーアルバムが決定していなかったけど、「やる時は絶対にMar君にこの歌をやってもらおう！」って思っていたんです。

 

 

 

今回のプロジェクトが決まった時「一緒にやりたい人は誰？」って聞かれて、あの夏を思い出したんです。私は思い出を形に残していくのが好きなんですよ。特に音楽という形で。例えばメキシコに旅したら、メキシコで流行っている音楽を曲にしてライブで歌うとか。

 

 

Microの場合は、下田で彼がシークレットパーティでDJをやった時に彼が流した曲が「元気を出して」だったんです。そこで彼とのセッションが始まって。この曲も絶対一緒にやりたいなって思ったんです。でも難しいかなとも思ったんですけど、快諾してくれたんです。

 

Mar君も二人がやるなら「元気を出して」が良いよって言ってくれて。

 

サーファー的には、あのMarがあんな声で歌うっていうのが意外だったけど。

 

みんな言いますね。すごく良い声ですよね。外国人の声みたいです。

 

（Marは、6/20発売予定のLisaも参加するHONEYの最新コンピアルバムでも、初となるソロ名義にて参加している。 そのエド・シーランのカバーは必聴）

 

彼らとの曲はどんな風に決めたの？

 

Mar君には、昨年の夏に彼の歌声を聴いて感動した「Wonderful Tonight」を一緒にやらない？って言って。Microには「元気を出して」の他に二人でやって良さそうな曲あったら教えてって言って。候補曲が数曲あがったのですが、Mar君も二人がやるなら「元気を出して」が良いよって言ってくれて、それで決まりました。

 

 

曲を聴いている人に共感してもらいたい。海に行かない人でもパッと海が想像できるような、情景が浮かぶ歌詞を心掛けたい。

 

 

 

音楽のルーツって、どこにあるの？

 

１０歳の時にホイットニー・ヒューストンを聴いて、母親にこのCD欲しいって言ったんです。それからマライア・キャリー、セリーヌ・ディオンといったディーバが好きになったんです。でも、その頃は海も身近ではなかったし、だんだん好きなものも変わっていって、好きな歌い方かも変わっていったんです。

 

シンガーソングライターとしては、恋愛や家族をテーマにしてきた曲が多いですね。自分の経験や、人から聞いた話を元に曲を作ってきました。あと、こんな風に言われたいなという言葉を使うとか、想像を膨らませながら曲を書いています。
 
全てが自分の経験でなくても、曲を聴いている人に共感してもらいたいんですね。情景が浮かぶような歌詞を心掛けていて、海に行かない人でもパッと海が想像できるような。

 

今後の目標とかがあれば教えてくれますか？

 

今回は６年ぶりにCDをリリースして夏のフェスにも出て、やっと「Lisa Halim = 海」みたいに認知されてきたことが凄く嬉しいです。そこが自分のライフスタイルでもあるから。
 
これまでは恋愛の歌が多かったんですが、これからはそれを活かして、違うテイストの曲も作ってカバーではなくオリジナルの作品をリリースしたいですね。
 
そんな自作の曲で、フェスとかでみんなに盛り上がってもらえたら最高です。今回のカバーアルバムも凄く良い感触なので、これを次のステップに活かせたらと思っています。

 

 

これからもサーファーとして海を愛する仲間として、Lisaちゃんの歌を応援していますね。頑張ってください。

 

ありがとうございます。

 

 

 

今回のカバーアルバム「by the Sea」。聴き慣れたナンバーが多いとはいえ、Lisa Halimのオリジナル曲と感じるほどの輝きを持っている。彼女の声が好き、彼女の歌い方が好き。お薦めのアルバムです。

 

2018年6月24日（日） 13:00からタワーレコード藤沢オーパ店で『by the Sea』発売記念 ミニライブ＆サイン会も決定したようです。http://tower.jp/store/event/2018/06/144002

 

 

撮影：佐原健司　、インタビュー：SURFMEDIA徳植

 

収録曲

01. I Want You Back(The Jackson 5)
02. 元気を出して(竹内まりや)
※feat. Micro from DefTech
03. The Lazy Song(Bruno Mars)
04. TRY(P!NK)
※feat. BabyKiy
05. Wonderful Tonight(Eric Clapton)
※feat. 大野修聖
06. A Perfect Sky(BONNIE PINK)
07. どんなときも。(槇原敬之)
※feat. Maiko from Juliet
08. カタオモイ(Aimer)
09. 渚(Spitz)
10. Big Yellow Taxi(Joni Mitchell)　
11. First Love(宇多田ヒカル)

 

 

 

Lisa Halim オフィシャルサイト
http://www.lisahalim.net
https://www.facebook.com/lisahalim.official
https://twitter.com/LisaHalim0215
https://www.instagram.com/lisahalim/