【撮影:佐原健司】 JPSA特別戦「OSHMAN’S STYLE MASTERS」が2018年5月20日(日)千葉県太東ビーチで開催され、昨年のJPSAグランド・チャンピオンであるが浜瀬海が優勝。初のスタイルマスターの称号を手に入れた。
JPSAの特別戦として2010年よりスタートし、今年9回目を迎える「OSHMAN’S STYLE MASTERS」は、使用するサーフボードが9’4”(284cm)以上の長さのシングルフィンに限定される、ロングボードサーフィンの文字通りスタイル を競い合う特別ルールで行われる試合。
今回は、昨年イベント2度目の優勝を果たした地元太東の瀬筒雄太をはじめ、中村清太郎、秋本祥平、吉田泰といった日本を代表するスタイルマスターが集合。6xJPSAグラチャンの記録を持つショーロクこと宮内謙至や、湘南茅ヶ崎の田沼亮、ウォーターマンを目指して活動中の高貫佑麻、紅一点の小高恵子も出場した。
クラシックなスタイルが映える千葉県いすみ市「太東ビーチパーク」で毎年開催されるサーフタウンフェスタ内の「TAITO BEACH CLUB CLASSIC」という歴史あるアマチュア・ロングボード・コンテストとのコラボレーションで行われている「OSHMAN’S STYLE MASTERS」。今回はソフトボードの先駆者である「CATCH SURF(キャッチサーフ)」による25分のジャム・セッションも行われ、お祭騒ぎの活気溢れるイベントとなった。
今年のTAITO BEACH CLUB CLASSICは、スタイルマスタークラス上位2名が「OSHMAN’S STYLE MASTERS 」へ、オープンクラスからは、5月26日(土)、27日(日)開催の「JPSAロングボード第2戦 太東ロングボードプロ」本戦への出場権が与えられた。
各選手がラウンド1のヒートスコアの上位8名の選手がセミファイナルに進出。セミファイナル1では昨年の優勝者である瀬筒雄太を含む、中村清太郎、吉田泰、秋本祥平というスタイルマスターズ優勝経験者が激突。そんな中で瀬筒雄太と吉田泰が敗退する波乱の展開。
セミファイナル2では宮内謙至、浜瀬海、田沼亮、高貫佑麻が対戦し、浜瀬と田沼というふたりがスタイルマスターズ初のファイナル進出を果たした。
ファイナルは浜瀬海、田沼亮、中村清太郎、秋本祥平という日本を代表するスタイルマスターが顔を揃えた。ヒート前半は秋本がリード。しかし後半に浜瀬海が見事なハングファイブを決めて、スタイルマスターズ初優勝を手にした。
ロングボードサーフィンの文字通り「スタイル」を競い合う特別ルールで行われる試合。通常JPSAロングのサーキット戦では見ることのできない選手たちの妙技が光った。
通常の試合とは異なり、それぞれの選手が順番に演技をし、楽しそうに笑顔でサーフィンしているのが印象的なスタイルマスターズだが、今年は波の影響もあってか、優先権がない中で、波の取り方が寂しいシーンもあったのは残念。今後はロングボードの「本来の格好良さ」が評価される独自のイベントとして、長く続いて欲しい。
JPSA特別戦 OSHMAN’S STYLE MASTERS 2018
優勝:浜瀬海、第2位:秋本祥平、第3位:田沼亮、第4位:中村清太郎
大会結果:http://www.jpsa.com/news/news0941.html
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