2018年2月28日(水):3xワールド・チャンピオンのミック・ファニングは、WSLワールド・チャンピオンシップ・ツアーからの引退を表明した。彼は今シーズンの開幕2戦となる「クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト」と「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」の2つのイベントに出場。ベルズ・ボウルでCTにおける彼のファイナル・ヒートを最後にコンペティション・サーフィンから引退する。
「僕は、来る日も来る日もコンテストに明け暮れる気力を失った感じなんだ。17年間、ずっと続けてきたことで、QSやジュニア時代の前から試合に出ていて、もうそれに自分の100パーセントを与えることができないのを感じたんだ。もう、あまり試合を楽しんでいない。まだサーフィンが好きだし、ワクワクするけど、自分の人生のこのステージでは、別の方法があると感じたんだ。
ベルズで引退することを選択したことに関しては、僕は、ツアーの自分の最後のイベントはベルズだって常に心に思っていた。そこは僕が自分のキャリアを始めた場所であり、自分がCT初優勝した場所。そこで本当に全てが繋がると感じているんだ。」
-ミック・ファニング
ミックは、 2001年のリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチでワイルドカード出場でCT初優勝し、その翌年の2002年にワールド・ツアー入りを果たした。その勝利は、彼のサーフィンを一躍エリートレベルに押し上げ、歴史に名を残す人物として人々の脳裏に刻まれた。
2002年の彼にとってツアー最初の年に、あのジェフリーズ・ベイで優勝して以来、そこは彼の大好きな場所となった。そして2015年のシャーク・アタック事件で、その場所は彼の人生とキャリアのなかで最も重要な場所となった。
ワールド・ツアー2年目の2004年にミックは、キャリアを脅すような大怪我をインドネシアのメンタワイでサーフィン中に負ってしまった。ハムストリングの肉離れで何ヶ月も海には入れない状態が続いたのだ。しかし、そんな厳しい怪我をミックは、パワーアップして復活するカムバックするモチベーションに変えた。そして、彼は2005年までにワールド・ツアーに復活、その僅か3年後に初のワールド・タイトルを勝ち取った。
「長年のツアーは本当に楽しかった。」と、ミックは言う。「それは確かに山あり谷ありのジェットコースターのようだった。ツアーでの自分を振り返ると、それは素晴らしい想い出ばかりだね。自分自身を鍛え上げることから、ヒートを勝ち上がって優勝、友達の勝利を祝ったり、自分が想像しなかった世界を見ることが出来たと思っているよ。」
彼は3度のワールド・チャンピオンシップ・タイトル、22回のワールド・ツアー・イベント優勝、16年のキャリア・ツアーを完了し、最も素晴らしいサーファー、スポーツマンの1人として、歴史に刻まれている。
おめでとう、そしてありがとう!ミック。新しい人生の船出となる、次のステージで活躍する彼の姿を楽しみにしたい。