万寧、海南、中国、2018年1月25日-中国海南島、万寧市日月湾のレフトハンダーで開催中の「2018年ISAワールド・ロングボード・サーフィン・チャンピオンシップ」が終了。3つのメダルを集めたチームUSAが、2018年のISAワールド・ロングボード・サーフィン・チャンピオンシップの団体で金メダルを獲得した。
4日間に渡る長丁場のコンペティションに於いて、日本の浜瀬海と田岡なつみのふたりは、ファイナルデイまで勝ち残り、メダル獲得に向けて最後のチャージを見せた。
田岡なつみはメイン・イベントの最終ラウンドとなるラウンド4で、ホノルア・ブルームフィールド(HAW)マリア・フェルナンダ・レイズ(PER)トリー・ギルカーソン(USA)と対戦。
ヒート中盤にオーバーヘッドのビッグセットを掴んだ田岡は、7.83をスコア。バックアップ4.50でトータル12.33でトップに躍り出る。しかし長身を生かしたビッグマニューバーのホノルアに2本の6ポイントでトップを奪われる。
そのあと田岡も流れるようなハングファイブで5.93をスコアして再びトップを奪い返す。終了間際に再びホノルアが2本のエクセレントレンジのスコアで逆転。田岡は2位で勝ち上がり、グランド・ファイナル進出を決めた。
ここまで無敗で男子メイン・イベントの決勝ラウンドまで勝ち上がった浜瀬海
。これを勝ち上がればグランドファイナル進出。対戦相手はハワイの強豪カイ・サラスと元世界チャンピオンのピッコロ・クレメンテ、ベン・ハウェイ。
サラスがスタートから長いロング・ハングファイブからのテンをコネクトして8.83のエクセレントで開始。浜瀬はヒート中盤までワンライドで4位を強いられるが、後半に入り6.87をスコアしてトップへ。
伸びのあるターンに長いハングファイブとハングテンを繰り返し8.20をスコアする浜瀬だったが、サラスとクレメンテがエクセレント・スコアを連発して二人が上位を独占。最後までチャージした浜瀬だったが4位で敗者復活ラウンドのファイナルへ回った。
敗者復活ラウンドのファイナルではアメリカの強豪、ケビン・スクバーナとトニー・シルバニとイギリスのベン・ハウェイと対戦となった浜瀬海。ヒートはスカバーナがスタイリッシュなフォアハンドで8.00をスコアしてスタート。
シルバニも7.93をスコアして、チームUSAがヒートをコントロール。浜瀬は4ポイント2本を揃えるも、グランドファイナルを前に惜しくも敗退となった。
ウイメンズのグランドファイナル進出を果たした田岡なつみは、USAのトリー・ギルカーソン、ブラジルのクロエ・カルモン、WSLチャンピオンに君臨する ホノルア・ブルームフィールドと対戦。
ヒートはフォアハンドのギルカーソンが7.17をスコアしてスタート。田岡も6.60をスコアしてヒートを開始。続けて6.30をスコアして素晴らしいスタートダッシュを見せ、ヒートをリード。
しかし、ファイナルの最高点7.17 をたたき出したギルカーソンが、バックアップでも7.63というエクセレント・レンジのスコアを揃えて圧勝。ブラジルのカルモンは土壇場で7.77をスコアして2位。田岡なつみはホノルアに次いで4位でフィニッシュとなった。
今回のウイメンズでは敗者復活のリパチャージに回ることなく、無敗でグランドファイナルまで辿り着いたのは、田岡なつみとWSLチャンピオンに君臨する ホノルア・ブルームフィールドの二人だけ。
ファイナルでの戦いには悔しさも残るかもしれないが、ISAのロングボードとしては、日本人初のファイナリストとなった田岡なつみは、日本のサーフィン史に刻まれる素晴らしい結果を残したと言える。田岡なつみの今シーズン、更なる活躍を期待したい。
結果:
Open Men
Gold – カイ・サラス(HAW)
Silver – ブノワ・クレメンテ(PER)
Bronze – トニー・シルバニ(USA)
Copper – ケビン・スクバーナ(USA)
Open Women
Gold – トリー・ギルカーソン(USA)
Silver -クロエ・カルモン(BRA)
Bronze – ホノルア・ブルームフィールド(HAW)
Copper – 田岡なつみ (JPN)
チーム・ランキング:
1(ゴールド)-USA
2(銀)-ペルー
3(青銅)-ハワイ
4(銅)-ブラジル
5-イングランド
6-オーストラリア
7-日本
8-アルゼンチン
9-ポルトガル
10-サウス・アフリカ
11-ニュー・ジーランド
12-イタリア
13-中国
14-ドイツ
15-台湾
16-チャネル諸島
17-ロシア
18-ウルグアイ
19-スペイン
20-カナダ
20-イスラエル
20-スイス