バンザイ・パイプライン、オアフ、ハワイ/USA(2017年12月17日日曜日)2017WSLチャンピオンシップ・ツアーの最終戦となる「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons 」大会4日目。
Billabong Pipe Masters 2017 Day 4 Highlights
本日は4-6+フィートのコンディションで、ラウンド2からスタート。各ヒートを40分ヒートとして、海の中には2つのヒートの選手がオーバーラップするデュアル・ヒート形式でラウンド3まで行われ、選手は12名まで絞られた。
4名による熱いワールドタイトル争いが行われている「ビラボン・パイプ・マスターズ」。本日、トップを走るジョン・ジョン・フローレンス、2位のガブリエル・メディーナの2名のサーファーが、僅差ながらファイナルデイに望みをつないだ。
一方で、ジョーディ・スミスがケリーに敗れてレースから脱落。またジュリアン・ウィルソンは勝ち上がったが、ジョン・ジョンとメディーナがラウンド4進出を決めたため、ジュリアンもここで望みは絶たれる展開となった。
ワールドタイトル・レースのシナリオ
1. ジョン・ジョンがビラボン・パイプ・マスターズのファイナル進出を果たせば、2017年の世界タイトル獲得。
2. ガブリエル・メディーナがパイプで優勝し、ジョン・ジョンが3位以下であれば、メディーナが世界タイトル獲得。
3.フローレンスが9位以下ならば、メディーナは2位に入れば世界タイトル獲得。
ジョン・ジョン・フローレンスは、ラウンド3で今日一番のタイトなヒートとなった2017CTルーキーのイーサン・ユーイング(AUS)とのヒートで辛うじて敗退から逃れた。終始リードを取ったのはフローレンス。しかしユーイングが逆転に必要なスコアは4.67と僅かだった。
終了間際にユーイングはバックドア・バレルにプルイン。クローズアウトのセクションでクリティカル・マニューバーをメイクした。大逆転かと多くの人が思った。しかしジャッジのスコアは4.60と僅かに足らず。フローレンスラウンド4に勝ち上がり、2年連続のワールド・タイトル獲得への望みを繋いだ。
「確かにクレージーなクロスヒートだった。」と、フローレンスは言った。「このイベントを勝ち上がれて最高に嬉しいです。本当にタフなヒートで、良い波を見つけるのが難しかった。」
2014WSLチャンピオンで現在ランキング2位のガブリエル・メディーナ(BRA)もまたCTベテランのジョシュ・カー(AUS)に対して、ラウンド3のヒート8で僅差のクロスヒートを強いられた。メディーナはタイトなバレルをくぐり抜け、巨大なエアで逆転して僅差で勝ち上がった。
「良い波を見つけることは難しかった」と、メディーナは言った。「神が自分の側にいると僕は思う。いまは信じてやるだけです。」
.@KanoaIgarashi eliminates #ConnorOLeary in #BillabongPipeMasters in Rd 3, Heat 11 https://t.co/fGxd8GzEaX pic.twitter.com/DDaJhgImas
— World Surf League (@wsl) 2017年12月18日
昨年のパイプ・マスターズでケリーを破り、準優勝となったカノア五十嵐。ラッキーにも昨年に似たようなコンディションとなったマスターズでバックドアのバレルを何本もメイクしてラウンド4進出を果たした。
フレデリコ・モライスと対戦したラウンド2では、2本の6ポイントをスコアして、12.67のヒートスコアで圧勝。ラウンド3では、ジャパニーズDNA対決でコナー・オリアリー(AUS)と対戦。スコアを伸ばせないコナーに対し、ここでもバックドアでバレルをメイクして13.34のヒートスコアで勝ち上がった。
また今日は引退するアスリート、ビード・ダービッジ(AUS)とジョシュ・カー(AUS)のヒートも行われた。ダービッジは、2020年の東京オリンピックに向け、チーム・オーストラリアのエリート・プログラム・マネージャーに就任し、13年間のCTサーファーとしての経験を生かしてコーチとして活躍することだろう。
ウエイティング期間は20日までのパイプ・マスターズ。予報では現地時間の明日がファイナルデイとなる見込み。果たして誰が世界チャンピオンとなるのか。全てが決定する。
パイプマスターズ日本語放送は、下記URLからお楽しみ頂けます。
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1979/billabong-pipe-masters/live?language=jp
http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters2017/live/jp
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド2結果
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.33 def.ダスティー・ペイン(HAW)8.50
ヒート2:イーサン・ユーイング(AUS)11.54 def.オーウェン・ライト(AUS)10.77
ヒート3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)8.56 def.ベンジ・ブランド(HAW)6.87
ヒート4:マット・ウィルキンソン(AUS)def.スチュアート・ケネディ(AUS)INJ
ヒート5:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)11.93 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)8.33
ヒート6:コロへアンディーノ(USA)17.10 def.ジャック・フリーストーン(AUS)14.96
ヒート7:イアン・ゴウベイア(BRA)13.40 def.フィリーペ・トリード(BRA)11.30
ヒート8:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)13.17 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)10.00
ヒート9:ジョエル・パーキンソン(AUS)6.10 def.ウィゴリー・ダンタス(BRA)5.13
ヒート10:ミック・ファニング(AUS)8.90 def.ビード・ダービッジ(AUS)8.87
ヒート11:カノア五十嵐(USA)12.67 def.フレデリコ・モライス(PRT)6.00
ヒート12:ミシェル・ボレーズ(PYF)16.40 def.ジョアン・ドゥルー(FRA)6.54
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド3結果
ヒート1:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.26 def.イズキール・ラウ(HAW)8.34
ヒート2:コナー・コフィン(USA)14.03 def.ミック・ファニング(AUS)12.60
ヒート3:イアン・ゴウベイア(BRA)8.60 def.マット・ウィルキンソン(AUS)6.83ヒ
ート4:ジョエル・パーキンソン(AUS)8.50 def.ミゲル・プポ(BRA)5.47
ヒート5:カイオ・イベリ(BRA)10.13 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)6.57
ヒート6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.87 def.イーサン・ユーイング(AUS)10.80
ヒート7:ジェレミー・フローレス(FRA)6.60 def.エイドリアン・バカン(AUS)2.26
ヒート8:ガブリエル・メディーナ(BRA)10.00 def.ジョシュ・カー(AUS)9.83
ヒート9:イタロ・フェレイラ(BRA)10.26 def.コロへアンディーノ(USA)4.17
ヒート10:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)15.87 def.エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)6.13
ヒート11:カノア五十嵐(USA)13.34 def.コナー・オリアリー(AUS)9.73
ヒート12:ケリー・スレーター(USA)11.87 def.ジョーディ・スミス(ZAF)7.87
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド4マッチアップ
ヒート1:ジュリアン・ウィルソン(AUS)、コナー・コフィン(USA)、イアン・ゴウベイア(BRA)
ヒート2:ジョエル・パーキンソン(AUS)、カイオ・イベリ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ヒート3:ジェレミー・フローレス(FRA)、ガブリエル・メディーナ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)
ヒート4:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、カノア五十嵐(USA)、ケリー・スレーター(USA)