プアなコンディションで再開となったビラボン・パイプ・マスターズ。3ヒートのみを行いR1を完了。

イタロ・フェレイラ(BRA)は1位でラウンド3へ。(C) WSL/Cestari

バンザイ・パイプライン、オアフ、ハワイ/USA(2017年12月16日土曜日)-4日連続でレイデーを強いられていた、2017WSLチャンピオンシップ・ツアーの最終戦となる「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons 」が再開。しかし3ヒートのみを行いラウンド1を完了して終了となった。

 

パイプらしからぬ4-5フィートのコンディションで行われた3ヒートで勝ち上がった、エイドリアン・バカン(AUS)、コナー・オリアリー(AUS)、イタロ・フェレイラ(BRA)の3名がラウンド3へダイレクトにラウンドアップ。たの選手は敗者復活のラウンド2を戦う。

コナー・オリアリー&キッズ. Photo: WSL / Sherman
コナー・オリアリー&キッズ. Photo: WSL / Sherman

 

2017CTルーキーで日本の元チャンピオンである柄沢明美さん長男であるコナー・オリアリー(AUS)は、2012WSLチャンピオンでパイプ・マスターのジョエル・パーキンソン(AUS)と同じルーキーのレオナルド・フィオラバンティ(ITA)と対戦。

 

コナー・オリアリー(AUS)PHOTO: © WSL / Cestari
コナー・オリアリー(AUS)PHOTO: © WSL / Cestari

 

3位を強いられていたオリアリーは、終盤にチャージを見せて、終了間際の大逆転でラウンド3へ勝ち上がった。「本当にトリッキーでした」と、オリアリーはコメントした。

 

「僕は自分の最初のパイプ・マスターズでのヒートが『ガムズ』になるとは思わなかった。しかし、勝利は勝利ですからね。自分のゲーム・プランは、トリッキーだったバックドアを離れることでした。どれが良い波で悪い波かわからなかったから。だから幾つか波をつかめれば良いなと思って、『ガムズ』でやろうと考えたんです。」

 

 

ミック・ファニング(AUS)はラウンド2へ。(C) WSL/Cestari
ミック・ファニング(AUS)はラウンド2へ。(C) WSL/Cestari

 

この最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」までもつれ込んだ、ワールドタイトル争い。この時点でトップを走るジョン・ジョン・フローレンス、ガブリエル・メディーナ、ジョーディ・スミス、ジュリアン・ウィルソンといった4名のサーファーによる戦いとなっており、このレースは非常に僅差である。

 

 

ワールドタイトル・レースのシナリオ

1. ジョン・ジョンがビラボン・パイプ・マスターズのファイナル進出を果たせば、2017年の世界タイトル獲得。
2. ガブリエル・メディーナがパイプで優勝し、ジョン・ジョンが3位以下であれば、メディーナが世界タイトル獲得。
3.フローレンスが9位以下ならば、メディーナは2位、 ジョーディ・スミスは優勝すれば世界タイトル獲得。
4. フローレンスが13位または25位ならば、メディーナは5位、スミスは2位、ウィルソンは優勝が必要となる。

 

 

この先、20日までのウエイティング期間中にビッグなスウェルが入る予報はなく厳しいコンディションが続きそうなパイプ・マスターズ。パイプ本来の姿を見せることなく消化する形でヒートをこなしていくこととなりそうだが、そんな中でも今年の世界チャンピオンが決定することには変わりはない。果たして誰が世界チャンピオンとなるのか。

 

 

パイプマスターズ日本語放送は、下記URLからお楽しみ頂けます。

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1979/billabong-pipe-masters/live?language=jp

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/billabongpipemasters2017/live/jp

 

 

ヒート10:エイドリアン・バカン(AUS)10.83、セバスチャン・ジーツ(HAW)10.60、イアン・ゴウベイア(BRA)8.43

ヒート11:コナー・オリアリー(AUS)12.04、ジョエル・パーキンソン(AUS)11.13、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)8.44

ヒート12:イタロ・フェレイラ(BRA)12.90、ミック・ファニング(AUS)10.80、フレデリコ・モライス(PRT)9.27

 

 

 
ビラボン・パイプ・マスターズ:ラウンド2マッチアップ
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)対ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート2:オーウェン・ライト(AUS)対イーサン・ユーイング(AUS)
ヒート3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対ベンジ・ブランド(HAW)
ヒート4:マット・ウィルキンソン(AUS)対スチュアート・ケネディ(AUS)
ヒート5:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対ジャドソン・アンドレ(BRA)
ヒート6:コロへアンディーノ(USA)対ジャック・フリーストーン(AUS)
ヒート7:フィリーペ・トリード(BRA)対イアン・ゴウベイア(BRA)
ヒート8:セバスチャン・ジーツ(HAW)対レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
ヒート9:ジョエル・パーキンソン(AUS)対ウィゴリー・ダンタス(BRA)
ヒート10:ミック・ファニング(AUS)対ビード・ダービッジ(AUS)
ヒート11:フレデリコ・モライス(PRT)対カノア五十嵐(USA)
ヒート12:ミシェル・ボレーズ(PYF)対ジョアン・ドゥルー(FRA)