ミッチ・パーキンソン(AUS)優勝。和井田理央(IND)WSLアジア・チャンピオンに決定。村上舜5位。

台湾オープンのファイナリスト © WSL / Tim Hain

 

金樽漁港(Jinzun Harbor)ジンズン・ハーバー、台東/台湾(2017年11月25日土曜日)WSLアジア最終戦メンズQS1500「台湾オープン・オブ・サーフィン」が終了。

 

 

大会最終日は素晴らしいコンディションとなった。WSL / Tom Bennett
大会最終日は素晴らしいコンディションとなった。WSL / Tom Bennett

 

ミッチ・パーキンソン(AUS)がファイナルで、仲間のスナッパー・ロックス・ローカルであるシェルダン・シムクス(AUS)を下して優勝した。大会最終日は晴天に恵まれ、3−5フィートの素晴らしいコンディションとなり、クライマックスを迎えた。

 

コンテストサイトWSL / Tom Bennett
コンテストサイトWSL / Tom Bennett

 

ファイナリストとなったパーキンソンとシムクスは、ファイナルデイに相応しい素晴らしいエアリアル・サーフィンを披露。そして14.23のウイニング・トータルを記録したパーキンソンがQSイベント初優勝を決めた

 

ファイナルデーは、エアで高得点をたたき出したミッチ・パーキンソン(AUS)WSL / Tom Bennett
ファイナルデーは、バラエティなエアで高得点をたたき出したミッチ・パーキンソン(AUS)WSL / Tom Bennett

 

「言葉が見つかりませんね。 シェルダンと台湾に来て、一緒にステイしていたんです。最後は二人でファイナルを戦うなんて、ちょっとしたおとぎ話のようですよ。」と、パーキンソンは言った。

 

ミッチ・パーキンソン(AUS)WSL / Tom Bennett
ミッチ・パーキンソン(AUS)WSL / Tom Bennett

「素晴らしいイベントでしたね。波もずっとあったし、最後は子供の頃からの親友とのファイナルなんて、本当に特別です。QSイベントで初めて優勝できてもう最高に嬉しいです。」

 

2012年のワールド・チャンピオンであるジョエル・パーキンソン(AUS)の従兄弟であるミッチ・パーキンソンは、シーズン後半にソリッドな成績を残し、 2017WSLオーストラリア/オセアニアQSにおけるタイトル・レースの渦中にいた。

 

ミッチ・パーキンソン(AUS)WSL / Tom Bennett
ミッチ・パーキンソン(AUS)WSL / Tom Bennett

 

ランキング2位だったタイ・ワトソンがクォーターファイナルで敗れたあと、ランキング4位のパーキンソンは、そのレースに勝つために、ここで優勝する必要があった。しかし、リージョナルのチャンピオンになると、 2018年のQSイベントにシード権が得られるということをファイナルが終わるまで、彼は知らなかった。

 

「僕は、レースの中にいることさえ考えていなかった」とパーキンソンは続けた。「そんなこと全然考えていなかった。でも、このチャンスを得たので、来年のクオリファイング・シリーズにチャレンジしてみようと思います。この賞金$10,000があれば、少し楽に回れますからね。リージョナルQSに勝つことは本当の名誉で最高です。」

 

和井田理央がWSLアジア初のリージョナル・チャンピオン。

初のアジアタイトルを獲得した和井田理央 
初のアジアタイトルを獲得した和井田理央

 

ラウンド4では、ファイナルデイで圧倒的なエアマニューバーで勝ち上がったミッチ・パーキンソンに次いで2位で、クオーターファイナルへ勝ち上がった和井田理央。

 

クオーターファイナルではニコラス・スクワイヤーと対戦し、スタートからフォアハンドでチャージ。ストレートアップなリエントリーから、エア360と多彩なマニューバーを披露した和井田理央は2本の6ポイントをスコアしてヒート前半をリード。終盤のバトルにも競り勝ちセミファイナル進出。

 

和井田理央 WSL / Tim Hain
安定感のあるエアをメイクした和井田理央 WSL / Tim Hain

 

再びミッチ・パーキンソンとの対戦となったセミファイナル。和井田は一貫してラウンドごとにハイエスト・スコアを塗り替えていたが、セミファイナルでリズムを見つけることができず敗退。3位でフィニッシュとなった。

 

とはいえ、今回の結果で和井田は、2017年のWSLアジアQSチャンピオンが決定。そして、彼は来シーズン前半のQS6,000とQS10,000のイベントにおけるシード権を獲得した。そして和井田は、WSLチャンピオンシップ・ツアーにクオリファイする初のインドネシア・サーファーになるためにキャンペーンを開始する。

 

「僕は、アジアQSのチャンピオンになれて本当に嬉しいです」と、和井田は言った。「来年のビッグなQSイベントの全てでサーフィン出来るなんて信じられません。ビッグ・ネームの選手たちと一緒に戦うのが本当に楽しみです。それは長い間、僕の夢でした。このイベントで素晴らしい時間を持てて、良いサーフィンができて最高でした。来年も絶対、台湾に戻ってきたいと思います。」

 

 

村上舜は5位でフィニッシュ。WSL / Tim Hain
村上舜は5位でフィニッシュ。WSL / Tim Hain

 

 

ラウンド4を1位で勝ち上がった村上舜は、クオーターファイナルのヒート2でオーストラリアのシェルドン・シムクス(AUS)とマンオンマン対決。ヒートはスローな展開。村上舜はヒート前半にサイズのあるレフトのセットをつかみ、チャージするもインサイドでワイプアウト。3.90とスコアを伸ばせないものの、ヒートをリードした。しかしシムクスがライトブレイクで6.17をスコアして逆転。ヒートは振り出しに戻った。

 

ニード4.78の村上は、後半に入り再びレフトを捉えて、ビッグリエントリーをメイク。5.00をスコアして大逆転。さらにレフトブレイクでフォアハンドのチャージを見せた村上は5.60をスコアしリードを広げる。しかし、直後にシムクスがバックハンドで4.90をスコアして再び村上を捉えてトップへ。最後に激しいデッドヒートの展開となった。

 

村上はニード5.48。残り3分を切って、再びレフトブレイクで素晴らしいマニューバーを見せた村上舜。シムクスもラストライド。村上の逆転かと思ったが、ジャッジの出したスコアは5.47と同点。カウントバックで僅か0.01ポイント足らず。惜しくも村上舜はここで敗退。アジア最終戦のQS1500で5位でフィニッシュとなった。

 

次はいよいよQS最終戦となるトリプルクラウン第2戦WSLメンズQS10000「Vans World Cup」が、11月25日から12月6日までノースショアのサンセットで開催される。

 

このイベントには日本から大原洋人、新井洋人が出場。CTクオリファイが見えてきていた大原洋人は、ハレイワが終了して24位と後退。最後の望みをかけてサンセットで自分のサーフィンを見せて欲しい。世界を目指す彼らの活躍に期待し、彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本。

 

また明日からは、台湾オープンのロングボードの男女イベントであるWSLロングボード・チャンピオンシップ・ツアー(LCT)イベント「Taiwan Open World Longboard Champs」が、12月03日の期間で開催。ここではロングボードの世界チャンピオンを決定。日本から秋本祥平、堀井哲、田岡なつみが参戦。頑張れ!日本。

 

 

優勝:ミッチ・パーキンソン(AUS)
2位:シェルダン・シムクス(AUS)
3位:和井田理央(IDN)ハーレー・ロス(AUS)
5位:
村上舜(JPN)タイ・ワトソン(AUS)ミッチェル・ジェイムズ(AUS)ニコラス・スクワイヤーズ(AUS)

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1973/taiwan-open-of-surfing

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wlt/2567/taiwan-open-world-longboard-champs

 

http://www.taiwanopenofsurfing.org/