種子島で初開催されたJPSAショートボード第6戦「サーフアイランド種子島プロ」。鹿児島県の種子島は、南国ムードあふれる、鉄砲伝来の地として歴史的にも名高い島で、島の周辺にはサーフポイントが点在し、多くのサーファー達を魅了している。
今回のイベントは、波に恵まれたとは言い難いコンディションではあったが、日本のトッププロがハイパフォーマンスを見せるには十分な波で、ライブ中継が行われた。そして、それは美しく温かい海を舞台に日本中のサーファーを誘う素晴らしいイベントとなった。そんな種子島で日本のトッププロ達が、試合前のフリーサーフィンで見せたハイパフォーマンスを幾つか紹介したい。
脇田泰地
今回はラウンド4で金尾玲生とテイクオフで接触し、インターフェアを取られるアクシデント。脇田は7ポイントというヒートのベストスコアをマークするも3位。絶好調だっただけに悔しい敗退となった。
西本エミリー
昨年のJPSA最終ランキング2位という実力を持つエミリー。サーフィン・センスは妹のジュリとともにハワイで培った。今回の種子島ではラウンド2で敗退。現在6位にランキング。
大澤伸幸
今回はラウンド5で敗退となった大澤ノブだったが、フリーサーフィンではランプを探し出して、ノーグラブのエアマニューバーをメイク。パワフルさとエアの高さはツアーの中でもピカイチか。
仲村拓久未
安井拓海とのクオーターファイナルではハイレベルなバトルを演じた仲村拓久未。今シーズンはQSを回りながらもJPSAもしっかりとフォロー。ご覧のような得意のカーヴィング・スラッシュで激しくテールを蹴り出し、好調さをアピール。明日からの茨城も出場する。
浜瀬海
今シーズンはロングボードでも公認プロとなり、大忙しのハマカイ。ロングボードではカレントリーダーでグラチャンも目前だ。ショートボードと二足の草鞋を履くニュースタイルで疾走、どちらも手を抜かず精一杯できる限りの努力を尽くすのが浜瀬流。
金尾玲生
今回から「The surfskaters」の代表として運営に携わった金尾玲生。時として爆発するトリッキーなテクニックは、サーフスケーターとして4度のチャンピオンの経験が活かされている。
水野亜彩子
最近ではTVやラジオ番組と活躍の場を広げる水野亜彩子だが、本業のプロサーファーとしての仕事もしっかりとこなす。今回は種子島のアイランドウェイブを満喫。充分な加速から瞬時にテールに加重することで大きなスプレーをあげた。
西元ジュリ
ハワイで磨いたサーフィン・テクニックで日本のツアーをリードする西元姉妹の妹ジュリ。今年は海外の試合にも積極的に参加、スピード、パワー、フローの3拍子揃ったフォアハンドを武器にチャンピオンを目指す。
小嶋海生
今回の種子島では好調にクオーターファイナルまで勝ち上がった小嶋海生。しかし笹子夏輝とのクロスヒートに敗れ、惜しくもセミファイナル進出を逃した。だが明日からの茨城、千葉、そして地元仙台で行われる最終戦でも、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることだろう。