プライア・ド・カルカヴェロス、カスカイス/ポルトガル(2017年9月29日金曜日)大会4日目は、WSLウイメンズCT第8戦「カスカイス・ウイメンズ・プロ」がバックアップ会場であるギンショでラウンド4が終了しクォーターファイナルのベスト8が決定。またメンズのEDPビラボン・プロ・カスカイスも、ラウンド3のヒート9 – 12ならびにラウンド4のヒート4までが終了した。
ウイメンズではレイキー・ピーターソン(USA)がシルヴァナ・リマ(BRA)を。キーリー・アンドリュー(AUS)がワイルドカードのテレサ・ボンヴァロ(PRT)を下してQF進出。
マリア・マニュエル(HAW)は、リプレイスのビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)を下して、今シーズン2度目のQF進出。セージ・エリクソン(USA)は現在世界ランク2位のコートニー・コンローグ(USA)を下してベスト8進出。
現時点のウイメンズCTトップ6のなかで、QFに勝ち上がったのはエリクソンとフィッツギボンズの2名のみ。またこのラウンドを勝ち上がった現在ランク5位のエリクソンはワールド・タイトル・レースに加わることになるだろう。
メンズでは、スチュアート・ケネディ(AUS)、デイヴッド・シルヴァ(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、カノア五十嵐(USA)、キアヌ・アシン(HAW)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)がマンオンマンのラウンド5進出。
カノア五十嵐は、ラウンド4でジョアン・ドゥルーとアレックス・リベイロと3人ヒートで対戦。カノアはスタートからバックハンドで7.50の高得点をマーク。今回もカノア五十嵐のヒートとなるのかと誰もが感じるスタートだった。
しかしジョアン・ドゥルーは6.17と5.00をスコアしてヒート前半をリード。2位のカノア五十嵐はオンショアでトリッキーなコンディションに、ここまでのウェイブ・セレクションが見られずスコアが伸ばせない。
苦戦するカノアに対しバックハンドでチャージするドゥルーがエクセレントの8.93をスコア。一気に2位のカノアとの差を広げていく。攻撃の手を緩めないドゥルーはバックアップを6.43に塗り替えリードを広げる。
カノア五十嵐も5.30をスコアするもニード7.87とシチュエーションは変わらず、トップ・ポジションはドゥルーに譲ったものの2位でラウンド5へ勝ち上がった。カノア五十嵐はラウンド5でスチュアート・ケネディとマン・オンマン対決する。
大原洋人はポルトガルでR3敗退。ハワイに望みをかける。
本日は大原洋人のラウンド3のヒート9から再開。昨日からサイズダウンのコンテスト会場。ヒートはオープニングライドを掴んだフスナットが、5.67のアベレージスコアをマーク。大原は小振りな波でスコアを刻み、2本の波で2位をキープ。ユーイングは4.17と6.80をスコアして2位のポジションへ。フスナットが勢いに乗りスコアを重ねてリードを広げる。
ヒート後半に4位を強いられた大原は優先権を使いセットのレフトをキャッチ。バックハンドのクリティカル・ターンで6.30をスコアし3位に浮上する。3.00のバックアップを塗り替えたい大原はライトにチャージするもインサイドでワイプアウト。
ヒート終盤、フスナットがバックハンドのノーグラブエアを決めてリードを広げる。3位を強いられて残り5分。ニード 6.28と追い込まれ優先権を待ってセットを待つ大原の前には波は入らず惜しくもここで敗退となった。
これでCTクオリファイを目指す大原洋人にとって、大きなランキング・ポイントを獲得できるQS10000イベントは、ハワイのハレイワとサンセットで行われる2戦のみとなった。
ネクストコールは日本時間30日15時45分。世界を目指し挑戦を続ける彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。さらなる頂を目指せ。がんばれ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1941/edp-billabong-pro-cascais
カスカイス・ウイメンズのプロ・ラウンド4結果:
ヒート1:レイキー・ピーターソン(USA)13.17 def.シルヴァナ・リマ(BRA)5.17
ヒート2:キーリー・アンドリュー(AUS)9.80 def.テレサ・ボンヴァロ(PRT)5.94
ヒート3:マリア・マニュエル(HAW)11.83 def.ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)10.43
ヒート4:セージ・エリクソン(USA)12.10 def.コートニー・コンローグ(USA)11.23
カスカイス・ウイメンズのプロ・クォーターファイナル・マッチアップ:
ヒート1:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)対レイキー・ピーターソン(USA)
ヒート2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対キーリー・アンドリュー(AUS)
ヒート3:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)対マリア・マニュエル(HAW)
ヒート4:カリッサ・ムーア(HAW)対セージ・エリクソン(USA)
残りのEDPビラボン・プロ・カスカイス・ラウンド3結果:
ヒート9:マキシム・フスナット(FRA)12.60、イーサン・ユーイング(AUS)12.57、大原洋人(JPN)9.30、マーク・ラコマー(FRA)8.83
ヒート10:ジェシー・メンデス(BRA)12.20、ナット・ヤング(USA)12.06、カイオ・イベリ(BRA)11.27、ジャクソン・ベーカー(AUS)10.77
ヒート11:ライアン・カリナン(AUS)14.00、アレホ・ムニーツ(BRA)12.60、ミゲル・プポ(BRA)9.57、マイケル・フェブラリー(ZAF)8.20
ヒート12:グリフィン・コラピント(USA)15.77、イズキール・ラウ(HAW)13.90、クーパー・チャップマン(AUS)10.36、マテウス・ハーディ(BRA)9.96
EDPビラボン・プロ・カスカイス・ラウンド4結果:
ヒート1:スチュアート・ケネディ(AUS)14.83、デイヴッド・シルヴァ(BRA)11.60、カム・リチャーズ(USA)10.67
ヒート2:ジョアン・ドゥルー(FRA)15.36、カノア五十嵐(USA)12.80、アレックス・リベイロ(BRA)10.80
ヒート3:キアヌ・アシン(HAW)12.47、ウェイド・カーマイケル(AUS)12.23、マイキー・ライト(AUS)11.40
ヒート4:ジャドソン・アンドレ(BRA)12.33、イタロ・フェレイラ(BRA)12.10、カラニ・ボール(AUS)7.27
残りのEDPビラボン・プロ・カスカイス・ラウンド4マッチアップ:
ヒート5:フレデリコ・モライス(PRT)、トーマス・ヘルメス(BRA)、イーサン・ユーイング(AUS)
ヒート6:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、ウィリアン・カルドゾ(BRA)、マキシム・フスナット(FRA)
ヒート7:ジェシー・メンデス(BRA)、イズキール・ラウ(HAW)、ライアン・カリナン(AUS)
ヒート8:グリフィン・コラピント(USA)、ナット・ヤング(USA)、アレホ・ムニーツ(BRA)