サンクレメンテ、カリフォルニア/USA(2017年9月15日金曜日)ハーレー・プロ&スウォッチ・プロ@トラッソルズ大会最終日。フィリーペ・トリード(BRA)とシルヴァナ・リマ(BRA)が、3~4フィートのコンディションとなったロウワー・トラッソルズで行われたファイナルで勝利を勝ちとった。
フィリーペ・トリード(BRA)は、ファイナルでディフェンディング・イベント勝者で現在世界No.1のジョーディ・スミス(ZAF)を破り、優勝。シルヴァナ・リマ(BRA)は、CT2年目のキーリー・アンドリュー(AUS)を下しての優勝となった。
ビーチを埋め尽くした多くのギャラリーに、イベントを通してパワフルなターンとビッグ・エアで素晴らしいパフォーマンスを披露したトリードは、CTキャリア5度目の勝利を手にした。
Filipe Toledo Hacks Up Lowers in Final
トリードは、クォーターファイナルでカノア五十嵐(USA)を、セミファイナルで2016WSLチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)をノックアウトし、ファイナルまで勝ち上がった。
「やりました! これは僕にとって特別な瞬間です」と、トリードは言った。「トラッソルズでは2年連続でセミファイナルで負けていて、しかも昨年セミファイナルで敗れたジョーディに勝って優勝でき最高の気分です。僕は、ここに来てくれた全ての友人にとても感謝するとともに、自分のために波を与えてくれた神に感謝したいです。このイベントはいつも観戦するのが、とても楽しいですね。友達と家族の前で優勝できて、本当にエキサイトしています。」
コロナ・オープンJ-ベイでも優勝したトリードは、今シーズンで唯一2勝を挙げているサーファーで、今回の優勝でジープ・リーダーボードで彼のランキングを7位にあげた。
「ワールド・タイトルは確かに自分のメインの目標です。そして、自分が今年2つのイベントで優勝した唯一のサーファーだなんて本当に信じられない気分です。」と、トリードは続けた。「ワールド・タイトルの戦いは生半可ではありません。最後のイベントでその頂にいることなのです。自分はそこを目指します。二人目の赤ちゃんも授かって、家族の存在は自分にとって大きいですね。ここに家族でいられて本当に嬉しいです。この勝利は家族のものです。」
ジョーディ・スミスがランキングトップを死守
今回、優勝候補の一人として注目されながら、惜しくも2位となったジョーディ・スミスだったが、45,850ポイントでリーダーボード上でジープ・リーダー・ジャージーを死守した。2位のフローレンスとの差は2,450のポイント、3位のジュリアン・ウィルソン(AUS)は8,650ポイント差でスミスを追いかける。
「ファイナルで、もっと波に乗りたかったですね。でも今日は自分の日ではなかった。フィリーペ[トリード]は本当に良いサーフィンをしていました。」と、スミスは言った。
「戦略を持ってヒートに挑みました。それはパーフェクトに実行できましたね。でも自然相手でもあるので、コントロールすることができないものもある。あの35分で、僕にはセカンド・チャンスがなかった。」と、ファイナルで9ポイントをスコアするも、バックアップを見つけられなかったスミスが言った。
ウイメンズCT第7戦「スウォッチ・プロ」は、トラッソルズのハイパフォーマンス・ウェイブでウイメンズ・サーフィンのレベルの限界をプッシュするイベントとなった。
それを象徴するサーフィンを見せた一人がCTベテランのシルヴァナ・リマ(BRA)。彼女はイベントを通して素晴らしいフォアハンドを披露。ファイナルでも8.67と8.93という2つのエクセレント・スコアをたたき出し、コンビネーションでキーリー・アンドリューに圧勝。このCT優勝はリマにとって2010年ぶりとなる。
今回の試合が終了し、サリー・フィッツギボンズ(AUS)がランキングのトップを独走。今回3位のコートニー・コンローグ(USA)が2位、タイラー・ライト(AUS)が3位。トップと3位の差は僅か400ポイント。2017年の世界タイトル・レースは更にヒートアップする。
カノア五十嵐は今季初の5位入賞。神コメントが話題に。
今回、ファニングとの再試合など不運に見舞われたカノア五十嵐だったが、今シーズン初のクオーターファイナル進出を果たし、対戦相手はブラジル戦とUSオープンでのマンオンマンでパドルバトルでインターフェア騒ぎとなったフィリーペ・トリード(BRA)。しかし、今回は接触なくトリードに軍配。カノアは5位にでフィニッシュ。ヨーロッパでの更なる活躍に期待したい。
ファニングとの再試合の前日にカノア五十嵐がどんな気持ちだったがわかるコメントを彼が、インスタであげていたので紹介しておこう。https://www.instagram.com/kanoaigarashi/
「昨日何があったか、みんな分からないと思うから説明しますね。それはヒートの開始直後に起こった。僕は波を見て、行かないことに決めた。でもプライオリティー・ジャッジは自分のプライオリティーを取り消さなかった。
それで僕たちは最後までヒートを続けた。でもジャッジはヒート後に結果を変えた。それでルールに従って再試合をやる事になったんです。もちろん僕はがっかりでしたね。 僕がヒートを勝ったと思ったので。
でも僕はそれをポジティブに考えようとしたんです。さらに30分間、自分のヒーローであるミック(ファニング)と誰もいないロウワーズで二人でサーフィン出来るんだって思ったんです。
全ての事は理由があって起こる事なんだって僕は思っています。明日のファイナルデイに残れて嬉しいです。みんなのサポートに感謝します。」
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1935/hurley-pro-at-trestles/live
ハーレー・プロ・ファイナル結果:
優勝:フィリーペ・トリード(BRA)15.67
2位:ジョーディ・スミス(ZAF)9.80
ハーレー・プロ・セミファイナル結果:
SF 1:ジョーディ・スミス(ZAF)14.33 def.エイドリアン・バカン(AUS)10.17
SF 2:フィリーペ・トリード(BRA)14.90 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)12.66
ハーレー・プロ・クォーターファイナル結果:
QF 3:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.84 def.ジェレミー・フローレス(FRA)13.80
QF 4:フィリーペ・トリード(BRA)15.26 def.カノア五十嵐(USA)11.10
スウォッチ・プロ・ファイナル結果:
優勝:シルヴァナ・リマ(BRA)17.60
2位:キーリー・アンドリュー(AUS)10.93
スウォッチ・プロ・セミファイナル結果:
SF 1:シルヴァナ・リマ(BRA)16.90 def.レイキー・ピーターソン(USA)15.60
SF 2:キーリー・アンドリュー(AUS)13.43 def.コートニー・コンローグ(USA)13.17
2017WSLメンズ・ジープ・リーダーボード(ハーレー・プロ後):
1-ジョーディ・スミス(ZAF)45,850pt
2-ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)43,400pt
3-ジュリアン・ウィルソン(AUS)37,200pt
4-マット・ウィルキンソン(AUS)36,450pt
5-オーウェン・ライト(AUS)35,850pt
2017WSLウイメンズ・ジープ・リーダーボード(スウォッチ・プロ後):
1-サリー・フィッツギボンズ(AUS)45,100pt
2-コートニー・コンローグ(USA)44,800pt
3-タイラー・ライト(AUS)44,700pt
4-ステファニー・ギルモア(AUS)39,950pt
5-セージ・エリクソン(USA)37,150pt