現地時間2017年8月12日土曜日、イギリス南西部コーンウォールのフィストラル・ビーチで開催中のWSL男女 イベント「ボードマスターズ・クイックシルバー・ロキシーオープン」は大会最終日。
2017 Boardmasters Highlights: QS Champs Crowned at Fistral
今回のイベントには、田中大貴、粟田生、粟田海、野呂海利が出場。女子は昨年のイベントで3位入賞を果たした野呂玲花、田代凪沙、橋本恋が出場していた。
日本人としてファイナルデイまで勝ち残った野呂海利は、ラウンド4のヒート3に登場。じっくりと波を選んで、ファーストウェイブから5.83をスコア。3位を強いられたがヒート後半にバックアップを4.90に上げて2位に浮上。 3位4位の選手の追い上げを振り切り、ヒートスコア10.73をマークし、2位でラウンドアップを決めた。
クオーターファイナルからはマンオンマン。野呂海利は、フランスのトップ・プロロングボーダーでショートボードも巧みに扱う、エドゥアール・デルペーロと対戦。ヒートは野呂海利がファーストウェイブから、8.17のエクセレントをスコアしてヒートをリード。終盤にはバックアップを6.53にあげて、追い上げるデルペーロを振り切りラウンドアップ。
セミファイナルでは、カナリー諸島のルイス・ディアスと対戦。6.10と6.17といった2本のハイスコアを揃えて、ヒートスコア12.27でついにファイナル進出を果たした。
ファイナルでは、今年の湘南オープンで優勝したオーストラリアの新鋭、リアム・モーテンセンと対戦。ヒートはモーテンセンが6.67をスコアして幸先の良いスタートを切る。それに対抗して野呂海利も5.33で反撃。しかし、モーテンセンは2本目の6ポイントをスコア。トータル13.07でリードを広げる。
野呂海利も4.27をスコアしてバックアップを上げるもニード7.74と追い込まれる。トップスコアを塗り替えることはできないまでも、ハイポイントを連打するモーテンセン。野呂海利は一発逆転を狙い、最後までスコアリング・ウェイブを探し続けたが、惜しくも逆転できる波は入らず、ヒート終了となった。
昨年から本格的に海外のQSに参戦している野呂海利。姉の野呂玲花とともにカリフォルニアに拠点を移し、今シーズンもアメリカ、バリバドス、ポルトガル、南アフリカと世界中のQSイベントに参戦。そして7月末に愛知県の田原で行われたJPSAでは初ファイナル進出を果たし準優勝という結果を残した。
その勢いのまま、今回のヨーロッパ遠征の初戦でWSLでも初ファイナル進出で準優勝という結果を手に入れた。これまで自分のサーフィンが試合で出せずに苦しんでいた野呂海利だが、ようやく自分のサーフィンに出せるようになり、これまで行ってきた努力が結果につながり始めた。今後の活躍に期待したい。
「僕は今日、自分の結果に本当に満足しています。」と、野呂海利は言った。「ここで素晴らしい時間を持てました。波も良かったですし、人も本当に素敵でした。食べ物も美味しくて素晴らしい経験をすることができました!QSは2年目ですが、今回はこれまでのベスト結果です。次のフランスとスペインでのイベントが本当に楽しみです。」
また女子では、オーストラリアのエラ・ウィリアムズが優勝。日本の橋本恋がクオーターファイナルまで勝ち上がり、今回優勝したウィリアムズと対戦するも惜しくも敗退。5位でフィニッシュとなった。
世界を目指す彼らの活躍に期待し、彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本。
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1915/boardmasters-quiksilver-open/live
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