写真、リポート:山本貞彦 一宮、千葉、ジャパン(2017年5月27日土曜日)WSL ASIA Men’s QS6000 & Women’s QS3000「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN Powered by GoPro」大会6日目。
昨日とうって変わって晴れ。波はコシハラ、たまにムネのサイズも入る。風はオンからオフへ。コンディションは整ったものの、オフになったことで波が小さくなると予想。よって、男子R-4→女子QF→男子R-5に加え、男子QFまで進行することになった。
今大会の中でベスト・コンディションとなった本日。信じ難い激しいデッドヒートが繰り広げられる中で、男女ともベスト4が決定。いよいよ明日、グランドフィナーレを迎える。
女子では川合美乃里と黒川日菜子が、それぞれイザベラ・ニコルズ、ペイジ・ハレブを下してベスト4進出。強豪が顔を揃えるQS3000イベントでのセミファイナル進出は、シード権を必要とする彼女たちにとって素晴らしいチャンスだ。
「これほど大きな日本開催の国際大会において、セミファイナルをメイク出来て本当に興奮しています。明日のファイナルデイは私たちにとって本当に大きなことです。ファイナルまで勝ち上がって優勝したいです。」と、黒川はコメント。
男子では、2015年のワールド・チャンピオンであるエイドリアーノ・デ・スーザが今日のファースト・ヒートで敗退する大番狂わせが発生。
ラウンド4の3人ヒートで、仲間の村上舜とクーパー・チャップマンと対戦した、日本のハイエスト・ランク・サーファーである大原洋人。9.50のトップ・スコアリング・ライドを記録し圧勝した。しかし、ラウンド5ではハワイのコア・スミスに、終了間際の逆転負けを喰らい、9位でフィニッシュとなった。
昨日の調子のまま、ノリノリの新井洋人はラウンド4も1位で通過。ラウンド5では追いすがるイアン・クレーンを突き放し、唯一の日本人選手として、クォーターファイナル進出を果たした。
クオーターファイナルでも完璧な試合運びで終始リード。しかし、5分を切ったところで、9.17ポイントをオニー・アンワーに出され逆転。逆に追い込まれて、そのままタイムアップ。それでも今大会は5位で2650ポイントを獲得。
勝てた試合だっただけに悔しさは残ったが、次に繋がる自信と経験を手に入れた新井洋人。今シーズン前半の試合もこの調子で勝ち続けて欲しい。
大原洋人。R-4は昨日のヒートを払拭するような、素晴らしい演技で難なくラウンドアップ。続いてマンオンマンのR-5でも試合は優位に進めていたものの、最後の最後で逆転負け。
相手のコア・スミスは2分を切った中で、洋人から離れ右へパドル。終了寸前でセットをつかみ、それをミスなく決めた。これは相手を褒めるべきか。
村上舜はラウンド4で敗れ、17位でフィニッシュ。
今回素晴らしい番組を提供してくれた最強のMCチーム。間屋口香、堀内尚子、脇田貴之。
デスーザ敗退。一番先にゼッケンを取りに来て、ウォーミングアップ。練習も人一倍。しかし、今回は作戦ミスか、思ったところにセットは入らず。それでも、ファンサービスは笑顔で対応。
一宮町から南アフリカのストリートチルドレンにサーフボードを寄贈する「Surf for Smile」の贈呈セレモニーが開催。一宮町サーフィン業組合が中心となって、路上生活に近い状態を余儀なくされている南アフリカの子供達に、サーフボード寄贈するプロジェクト。
これは政府主導で行なわれている「SPORT FOR TOMORROW」の事業認定を受けたプロジェクト。今回は南アフリカにサーフボードを100本寄贈するということで、スポーツ庁長官の鈴木大地氏も来場し贈呈式が行われた。
オフィシャルサイト
http://www.worldsurfleague.jp/2017/icopen/
【ICHINOMIYA CHIBA OPEN】
QS Men’s 6000 QS Women’s 3000
日程:2017年5月22日(月)~5月28日(日)
場所:千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(通称:志田ポイント)
20日(土)・21日(日) いすみJAPAN SURFING TRIAL
27日(土) 渚のファーマーズマーケット開催 一宮町海岸広場