
撮影:山本貞彦、2017年のWSLジャパンレッグ第1戦となる「Billabong Super Kids Challenge Shonan」が4月30日(日)に神奈川県藤沢市鵠沼海岸、松波交差点地下道前ポイントで開催された。
大会当日は、朝から初夏の日差しが照りつける絶好の大会日和。キッズ達にも少し物足りなさを感じるサイズではあるものの、十分に自分の実力を発揮できるコンデションでスタート。
午後からはオンショアが強まりトリッキーなコンディションとなったが、日本の未来を担うスーパーキッズたちが熱い戦いを繰り広げた。

今年で2年目となる「Billabong Super Kids Challenge Shonan」は、ビラボンがグローバル的に行っているキッズ育成を視野に入れたイベントのひとつだ。

今大会のために来日したビラボンのシェーン・ドリアンは、20年以上もの間、彼の地元であるハワイのビッグアイランドで「ケイキ・クラシック」という子供たちのための大会を行っている。いまではエントリー無料のプレゼント多数というキッズイベントは世界中で多く行われているが、子供達のために始めたのがドリアンなのだ。

昨年から年齢制限が18歳以下となったジュニア・ディビジョンの予備軍として注目されるCadet(カデット)アンダー16の男女、そのカデットの育成を含めた戦いを親子で望む、Grommet(グロメット)アンダー12クラスという3つのクラスに分かれてコンテストは行われた。

カデット・アンダー16は、ファイナルには、昨年の優勝者で2連覇を狙う鈴木仁、昨年2位でリベンジを狙う小笠原由織、この鵠沼をホームとする大場玲遥(オオバ・レオン)、宮崎出身の増田来希(マスダ・ライキ)という4名が顔をそろえた。

そのファイナルは、トリッキーなコンディションのなかでも、大場玲遥がローカルナレッジを使い、見事なウェイブ・セレクションを見せ、フォアハンドのスラッシュで4.67をスコアしてリード。鈴木仁はショートライドでスコアが伸びず。大場玲遥は再び5.83をスコアしてリードを広げる。

しかし、小笠原由織も6.33をスコアして逆転に成功。ヒート終盤は大場と小笠原のシーソーバトルの展開となり、ヒート終了間際の大逆転で、小笠原由織が昨年のリベンジを果たし優勝した。



今年新設されたガールズ・クラスでは、昨年もグロムに紅一点として出場し、今年はカデットとダブルエントリーした中塩佳那が男子顔負けの力強いパフォーマンスを見せて優勝。


グロムのファイナルでは、湘南鵠沼をホームブレイクとする佐藤利希が、スタートから7.83 のハイスコアを叩き出し、圧倒的な勝利を決めた。佐藤は強化指定選手にも選ばれており、今後の活躍が期待されているホットグルメだ。
WSL JAPAN「Billabong Super Kids Challenge Shonan」結果
U-16 Cadet
優勝:小笠原由織
2位:大場玲遥
3位:鈴木仁
4位:増田来希
U-12 Grom
優勝:佐藤利希
2位:原田 祥吾
3位:鈴木一歩
4位:長沢侑磨
U-16 Girls
優勝:中塩佳那
2位:川瀬心那
3位:馬庭彩
4位:石丸乃晏
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.jp/2017/superkids/
U-16 Cadet を優勝した小笠原由織には、7/10-17「QS1500 / Murasaki Shonan Open」のR-144からの出場権が与えられた。







