15フィート・バレルのパイプでQS3,000「VOLCOM PIPE PRO」大会3日目がオン。ケリーが破れる大波乱

セス・モニーツ WSL / Brenden Donahue

 

現地時間2017年2月4日土曜日、ハワイ、オアフ島、ノースショア、バンザイ・パイプライン

 

賞金総額$75,000のWSL−QS3,000イベント「VOLCOM PIPE PRO」は大会3日目。今年のベスト・スウェルの1つと言って過言ではない、最高のコンディションの15フィート・バレルでオンとなった。

 

ホノルルのセス・モニーツは今日のブレイクアウト・パフォーマで、11xワールド・チャンピオンで、昨年のイベント勝者ケリー・スレーター(USA)を破る、ビッグな番狂わせを引き起こした。

 

round three of the WSL Volcom Pipe Pro
WSLボルコム・パイプ・プロのラウンド3のパイプとバックドアの素晴らしいラインアップ – WSL / Keoki Saguibo

 

19歳のモニーツは、ラウンド3のヒート9で今日一番のビッグウェイブを掴んで、彼のキャンペーンを開始した 。パイプでの自信に満ちたバックサイド・アプローチを見せた彼は、いくつかのバレル・セクションをナビゲート。彼を飲み込んだチューブはチャンネルまで物凄いスピッツとともにモニーツを吐き出した。

 

ジャッジは、そのホロー・チューブに対して9.17を与え、そして、そこから火の付いたモニーツは高得点を連発。8.00のバックアップ・スコアでヒートをリードした。

 

Seth Moniz wins heat 9 round three of the WSL Volcom Pipe Pro
Moniz, tucked and loaded for an excellent score. – WSL / Brenden Donahue

 

「最高の気分ですね。あのラストヒートは信じられないほど素晴らしかった」と、モニーツはビーチで言った。「9ポイントをヒート開始からスコアできて、最高のスタートを切れました。自分のパフォーマンスにすごく満足しています。6-8フィートのパーフェクトなパイプとバックドアで本当に火がつきました。」

 

パイプ&バックドアのスペシャリストである、ベテラン・ハワイアンのブルース・アイアンズ(HAW)も、モニーツとの同じヒートで、本日のハイエスト・シングル・ウェイブ・スコア9.67 をオープニング・ライドでスコア。

 

一方、スレーターは素晴らしいライドで7.23をスコアして、リズムを掴んだようだったが、プライオリティをうまく使ったモニーツに抑えられたスレーターは、ここでまさかの敗退となった。

 

 

Bruce Irons advances through heat 9 round three of the WSL Volcom Pipe Pro
Bruce, in a haze of spray. – WSL / Brenden Donahue

「それは、ケリーと対戦する初めてのヒートでクールなヒートでした」と、モニーツは続けた。「ブルースやケリーたちの最高なヒートでしたね。彼らのような選手と戦うのはプレッシャーはないです。彼らは世界のベスト・サーファーでレジェンドだから、自分はパドルアウトして楽しむだけです。」

 

現在のワールド・チャンピオンでパイプラインの住人であるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、素晴らしいパフォーマンスを演じ、彼のバックヤード・ブレークにおける彼の適応性とその波を知り尽くした素晴らしいセンスを証明。厳しいロースコアヒートとなったものの、最後にエクセレントな8.60、そして7.93でバックアップして、勝ち上がった。

 

John Florence wins heat 8 round three of the WSL Volcom Pipe Pro
The heat turned on for John with waves like this. – WSL / Brenden Donahue

 

「自分のファーストウェイブはちょっとだけぎこちない感で、何も見えなくて、リップに潰されたんだって思いました。」と、ポスト・ヒート・スタジオ・インタビューのフローレンスは言った。「そのあとは、小さめのを狙って、そして、ヒートの終わり頃に、いい波が入り始めたって感じでしたね。」

 

注目を集めるもう一つのハワイアンは、ノースショアのマクアカイ・ロスマン。彼は昨日、イベント唯一の10ポイント・ライドをスコア。今日も再びエクセレントな9.50を彼のスコア・リストに加えた。

 

Makua Rothman wins heat 12 round three of the WSL Volcom Pipe Pro
Makua Rothman tallies another perfect Pipe wave. – WSL / Brenden Donahue
「これは世界のサーファーなら誰でも夢なんだと思う。ビーチで座って見ている人も夢のようだと思うよ。」と、ロスマンは言った。「我々は、素晴らしいショーを見せるためにここにいる。そして、楽しんでベストを尽くす。みんなが怪我なく無事で家に帰れることを願っているよ。」

 

大橋海人
大橋海人

 

本日のラウンド3ではH7 に大橋海人、H8に喜納海人、H11に稲葉玲王が登場。最高の舞台に立った彼らはフォアハンドでバレルをメイク。世界の桧舞台で見劣りしないパフォーマンスを披露した。なかでも稲葉玲王の7.33をスコアしたバレルは強烈だった。

稲葉玲王
稲葉玲王

 

しかし、リプレイスでR3に登場した脇田泰地を含み、今日の3名は惜しくも3位で敗退。結果だけでは昨年のラウンド2敗退を上回る成績となったが、このパイプラインという舞台に日本人サーファーが堂々とパフォーマンスをする姿に誇りを感じた。この聖地と呼ばれるノースショアに毎年通い続ける彼ら。今シーズンもサムライの熱い魂が宿る素晴らしパフォーマンスに感動した。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

オフィシャルサイト:

http://www.volcompipepro.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1772/volcom-pipe-pro

 

RESULTS
Surfers shown 1st through 4th, all athletes from Hawaii unless otherwise noted.

Round of 64, 1st and 2nd advance, 3rd = 33rd place, 4th = 49th place
H1: Nathan Florence, Kiron Jabour, Dean Bowen (AUS), Taichi Wakita (JPN)
H2: Griffin Colapinto (USA), Jeronimo Vargas (BRA), Kai Mana Henry, Manuel Selman (CHL)
H3: Soli Bailey (AUS), Leandro Usuna (ARG), Joshua Moniz, Wyatt McHale
H4: Brian Toth (PRI), Billy Kemper, Luis Diaz (CNY), Kaimana Jaquias
H5: Tom Whitaker (AUS), Koa Rothman, Olamana Eleogram, Jack Robinson (AUS)
H6: Koa Smith, Hank Gaskell, Joshua Burke (BRB), Bino Lopes (BRA)
H7: O’Neill Massin (PYF), Mitch Coleborn (AUS), Kaito Ohashi (JPN), Nomme Mignot (FRA)
H8: John John Florence, Balaram Stack (USA), Kaito Kino, Ezra Sitt
H9: Seth Moniz, Bruce Irons, Kelly Slater (USA), Imaikalani deVault
H10: Mason Ho, Yago Dora, Maxine Huscenot (FRA), Cody Young
H11: Aritz Aranburu (ESP), David do Carmo (BRA), Reo Inaba (JPN), Taumata Puhetini (PYF)
H12: Makuakai Rothman, Miguel Tudela (PER), Jesse Mendes (BRA), Carlos Munoz (CRI)
H13: Marco Giorgi (URY), Wiggolly Dantas (BRA), Shayden Pacarro, Kekoa Cazimero
H14: Lucas Silveira (BRA), Makai McNamara, Gatien Delahaye (GLP), Torrey Meister