カノア五十嵐は、友人でチームメイトのジーク・ラウのCT入りの夢を実現できるのか。

 

世界最高峰のWSLサムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアー(CT)。これは世界のエリートサーファー34人のみが出場できる。ここに入るためには下部リーグ的なクオリファイング・シリーズ(QS)の試合でポイントを稼ぎ、トップ10に入ることで、CTのランキングの下位の選手と入れ替わり、翌年のツアーから夢のツアー出場が実現する。

 

夢が実現したからといって、CTツアーであぐらをかいていると、トップ22に入れないと来年は首切り。QSのトップ10の選手と交代させられてしまうというわけ。

 
今シーズンもCTイベントの最終戦がハワイのパイプラインで行われているが、QS最終戦がサンセットで終了し、今年度のQSランキングが決定。トップ10に入った選手は既に来年のCTツアー参加が確定している。

 

ちなみに、最終戦ランキングは、1位が日本の元チャンピオンである唐沢明美さんの長男であるコナー・オリアリー、2位にオーストラリア期待のジュニアサーファーであるイーサン・ユーイング、3位に現在のトリプルクラウンをリードするポルトガルの新鋭、フレデリコ・モライス。以下に続く。
4位、ジョーン・ドゥルー(FRA)
5位、カノア五十嵐(USA)
6位、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
7位、ジェレミー・フローレス(FRA)
8位、ジャドソン・アンドレ(BRA)
9位、イアン・ゴウベイア(BRA)
10位、ジャック・フリーストーン(AUS)
11位、イズキール・ラウ(HAW)

 

このQSランキングのなかには、今シーズンのトップ34のCTサーファーが含まれており、その選手がCTのトップ22に入れれば、CTからのリクオリファイが適応されて、QSランキングからクオリファイする選手が繰り上がりで加算されることとなる。これがダブル・クオリファイの仕組みだ。

 

ジャック・フリーストーン(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、カノア五十嵐(USA)がCTサーファーであるが、この中で現在24位のカノア五十嵐、25位のジャドソン・アンドレあたりが順位を上げて、CTからリクオリファイする可能性がある。

 

ラウンド1で惜しくもラウンド2を強いられているカノア五十嵐だが、最後のパイプマスターズで上位入賞を果たし、同じチームで現在ランキング11位のイズキール・ラウ(HAW)の夢であるクオリファイを実現させることができるか。