
ジンズン・ハーバー、台東、台湾(2016年11月25日金曜日)WSLイベントQS1,500「台湾オープン・オブ・サーフィン(2016 Taiwan Open of Surfing)」は大会2日目。
昨日の強い風も治まり、クリーンな4フィートのコンディションで、WSLジャパン&オーストラレージア・リージョナルの最終戦でもあるメンズ・ ショートボードQSのラウンド2のヒート7からスタート。ラウンド2のヒート16までが終了。
その後、ロングボードLQSメンズ&ウイメンズのファーストラウンドが行われた。
ラウンド2を戦った、オーストラリアのシェーン・ホームズは現在、オーストレージアン・リージョナルQSランキングで2位のポジション。今回の試合で13位より良い結果を残せれば、来年度の2017年シーズン前半は、QS6,000と10,000イベントでシード枠を確保出来る。
そんなホームズは、彼のトレードマークであるパワー・アークで1位で勝ち上がった。この今日の勝利で彼は目標へ一歩近付いた。
「ファースト・ヒートは、いつもハードになるんです」と、ホームズが言った。「ラウンド1やラウンド2は凄くナーバスになってしまうんです。でも、そこをクリア出来れば落ち着いて試合に臨めるんです。ライト・ブレイクはピークも沢山あって、自分のサーフィンに合っている感じでした。」
そんなホームズと同じポジションに居るのが日本の稲葉玲王。彼もまた日本のリージョナル・ランキングで2位のポジションに居る。今回の最終戦でソリッドな結果を残す事により、リージョナルチャンピオンの名誉とともに、2017年のQSシーディングが与えられる。
稲葉玲王は、スローな展開となったオール日本人ヒートで、厳しい展開を強いられる。ヒート前半は三浦涼が5.25と4.75の2本を揃えて、ヒートをリード。
ヒート中盤にセットのライトブレイクを見つけた稲葉がビッグなバックハンドのリエントリーをメイク。これで三浦と同じ5.25と4.75の2本を揃え、同点のカウントバックで2位に付けた。
しかし、ヒート後半に4位だった河谷佐助がロングレフトを掴み、フォアハンドで6.75をスコアして一気にトップのポジションへ。3位に押し出され、追い込まれた稲葉。そしてラストウェイブで4.15をスコア。同点ながらカウントバックのトップスコアを上げて逆転し2位でラウンドアップを決めた。
「あのヒートは、本当に神経にこたえましたね。」と、稲葉が言った。
「良い波を待てって自分に言い聞かせていたんですが、ずいぶん長いこと来なくて、慌てましたね。最後はスコアを手に入れる事が出来て最高でした。僕は来年のハイ・シードを手に入れるために日本のQSランキングで勝ちたいんです」
その他の日本人選手は、田中海周、松永大輝、渡辺寛、西修司が2位でラウンドアップ。同じヒートを戦った仲村拓久未と森友二はワンツーフィニッシュでラウンド3へ。オール日本人ヒートとなった河谷佐助も稲葉玲王とワンツーフィニッシュで勝ち上がった。
明日QSが再開となれば、ラウンド3のヒート1に田中英義と佐藤魁、ヒート3に澤村康生と田中海周、ヒート4に大野修聖、ヒート5に渡辺寛、ヒート6に松永大輝、ヒート7でランキング2位の稲葉玲王と4位の仲村拓久未が直接対決、ヒート8では西修司、森友二、河谷佐助。リージョナルチャンプ争いは激しさを増す。
ロングでは、堀井哲、秋本祥平、齋藤久元、佐藤広がクオーターファイナル進出。女子では田岡なつみが1位で、小高恵子は2位でセミファイナル進出を決めている。
世界を目指す彼らの活躍に期待し、彼らにエールを送りたい。頑張れ!日本。
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オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1533/taiwan-open-of-surfing