JPSAグラチャン争いの行方。大野修聖が暫定トップ。加藤嵐が20p差で2位。川合ほぼ確定
大野修聖の劇的な勝利で幕を閉じたJPSA2016第7戦。今回はランキングのトップ3が早くに敗退する波乱の展開となり、最終的に大野修聖、村上舜という海外遠征で2戦以上JPSAツアーを欠場している二人が上位を占める結果に終わった。
これで今シーズンのJPSAグランドチャンピオン争いは、10月13日(木)~16日(日)千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(志田下)で開催される最終戦に持ち越されることとなった。
全8戦中、上位7戦のポイント合計で年間ランキングを決定するJPSAショート ボード において、今回の鴨川のポイントをプラスして、最低スコアを引くアジャストを行うと、ランキング1位の加藤嵐が7360ポイント、2位の大澤伸幸が6860ポイント、4位の田中英義が6400ポイント、5位の西修司が6300ポイント、6位の善家尚史が6960ポイントとなる。
そして、 今回優勝の大野修聖が7380ポイントと僅か20ポイント差ながら、加藤嵐を抜いてランキング3位から暫定トップへ躍り出ることとなりそうだ。
アジャスト後の暫定トップ5ランキング
1位:大野修聖 7380ポイント
2位:加藤嵐 7360ポイント
3位:善家尚史 6960ポイント
4位:大澤伸幸 6860ポイント
5位:田中英義 6400ポイント
今回の最終戦の開催場所は千葉。そこは加藤嵐のホームブレイクだ。オリンピック開催の有力地である場所で、千葉をホームとする、初のグラチャン獲得へ挑む加藤嵐への地元のバックアップ体制は相当なものになることが予想される。
しかも加藤嵐にとって、この場所は2009年、16歳でプロ合格した場所。優勝を含め多くの思い出が残る地なのである。そして、加藤嵐は更なるプロサーファーとしての証を同じ場所で刻もうとしている。
完全アウェイとはいえ、2004、2005、2013年という3タイムJPSAグラチャンであり、3年ぶりの勝利で勢いに乗るマー大野。そんな彼のサポーターも間違いなく日本中から応援に駆け付けるだろう。熱いバトルが予想される最終戦。日本のサーフィン史に残るであろうグラチャン争いは絶対に見逃せない。
また女子では、川合美乃里と橋本恋のトップ2不在の今回。ランキング4位だった庵原美穂が優勝し2位に浮上した。女子も全8戦中、上位7戦のポイント合計で年間ランキングを決定するため、アジャストすると、川合美乃里は9120、庵原は7890、西元エミリ8020、宮坂桃子7070となる。
※女子のランキング内容に誤りがありました。下記に修正します。申し訳ありません。
アジャスト後の暫定ランキング
1位 川合美乃里:9120
2位 西元エミリ:8020
3位 庵原美穂:7890
4位 宮坂桃子:7070
川合美乃里は最終戦、暫定2位となる西元エミリに対し1,100ポイントという巨大なリードを取る。そして、最終戦のポイントが従来の形で行われるのであれば、川合美乃里がトップシードのラウンドでゼッケンを受け取ることで900ポイントを獲得し、合計10,020ポイントが確定。
チャンスが残されている2位の西元は、最終戦を優勝することで、川合の10020ポイントと同点となる。しかし、川合美乃里がファーストラウンドを3位となった瞬間に川合の初のグランドチャンピオンが決定する。
仮に、川合がファーストラウンドを4位で破れ、タイブレイクにもつれ込むと、JPSAの規定では同順位の場合は全8戦のポイント合計で決定。更に同順位の場合は最高ポイントで決定することになっており、西元優勝なら、最終的にプレイオフのような形が行われるケースも考えられる。
しかし、これまでの川合がファーストラウンドを4位で敗退するケースは考えにくく、川合美乃里のグランドチャンピオンの可能性が高いと言わざるを得ない。
今シーズンのJPSA最終戦は果たしてどんなドラマが待っているのか。加藤嵐は初のグランドチャンピオンを獲得出来るのか。2013年にパーフェクトに近いグランドチャンピオンを獲得した大野修聖が4度目の王者に輝くのか。
はたまた別の刺客が現れ、その栄冠を奪い去るのか。泣いても笑ってもJPSAショートボード2016は千葉の最終戦を残すのみ。間違いなくヒートアップする、歴史的な瞬間を見逃すな。
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更新: 2016年9月27日 1:32 PM
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