単独トップの4勝目をあげたタイラー・ライトがワールド・タイトル獲得への決意を語る。
先日、カリフォルニアで終了した、2016年サムスン・ギャラクシーWSLチャンピオンシップツアー第7戦である「スウォッチ・ウイメンズプロ」。タイラー・ライト(AUS)は、オール・オーストラリアン・ファイナルで6タイムWSLチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)を下し、今シーズン4度目のチャンピオンシップ・ツアー勝利を勝ちとった。
今回の勝利でライトは、ジープ・リーダー・ジャージを維持。ランキングのリードを更 に広げ、初のワールド・タイトル獲得に向けて大きく前進した。
ライトはツアー3戦を残しランキング2位のコートニー・コンローグ(USA)に対し 7,000ポイントを越えるリードをとった。この優勝はライトにとって大きなアドバンテージとなるだろう。
「昨年からここに来るまでは相当な道程でした。今年はいろいろ変化がありました。」とライトが言った。
「いろいろな要素が一つ になって、かなり良い感じですね。ステフ(ギルモア)に勝つためには良い波を選ばなければならなかった。尊敬する人と戦うことはすばらしいと思う。だって彼女はいまも私にとってサーフィン・アイドルの一人で、刺激を受け続けているのです。」
ファイナルでこの2人が戦うのは今回が19回目。ライトはギルモアに8度目の勝利を飾った。ライトはファイナルの開始早々にエクセレントな8.50と6.37を叩き出した。
一方、6度の世界タイトルを誇るギルモアはグラブレールを使った新しい技で応戦したがハイスコアを出すには至らなかっ た。試合の後半になってギルモアは6.00を出したが、それでも逆転には8.87が必要だった。
そして残り時間2分になって最後のセットが二人にやってきた。ギルモアは9.13というほぼパーフェクトに近いスコアを出したが、ライトもバックアップ6.37を8.63に塗り替えて、ギルモアの追い上げを振り切った。
全てのヒートに勝ち、全てのファイナルに勝つという目標を掲げているんです。
「私は今年、全てのヒートに勝ち、全てのファイナルに勝つという目標を掲げているんです。次のイベントでも同じ目標を掲げ て臨むつもりです」とライトは続けた。
「私はつねに努力を続けているし、チームはたぶん世界最高です。次のイベントが楽しみだけどゲームプランをもっと練るつもり」
「ワールドタイトルへ必要なことは、取ってやるという私の決心だけだったと思う」ライトは言う。
「そう決断したときから私は全てをやり遂げることにした。どうすればいいか、そしてまだ私が知らなかったことを学んだ。ワールドタイトルレースに挑む前は、なぜか変な気持ちだった。でも今は居心地いいし自信もある。もう流れに乗っているから気分も良い。私の背中に一杯ラブが乗っているって感じね」
いよいよワールドツアーも大詰め。次からのヨーロピアンレッグも目が離せない。2016年のサムスン・ギャラクシーWSLチャンピオンシップ・ツアーのネクスト・イベントは、9月24日から10月2日の期間で行われる「カスカイス・ウイメンズプロ」となる。2位のコートニーに大差を付けて独走するタイラー。彼女が初のタイトル獲得を決めるのはいつになるのか。
2016WSLジープ・リーダーボード・トップ5(スウォッチ・ウイメンズプロ後):
1. タイラー・ライト(AUS)63,450
2. コートニー・コンローグ(USA)46,200
3. カリッサ・ムーア(HAW)42,500
4. タティアナ・ウエストン-ウェッブ38,450
5. ステファニー・ギルモア37,300
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