U18ジュニアツアー初戦で安室丈、野中美波が優勝。WSLジャパン「GoPro JUNIOR Games」
千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)8月7日(日):千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)で開催されていた、2016年のWSLジャパンツアー第5戦となるジュニアイベント「GoPro Junior Games」は大会最終日。
Final Day Highlights – GoPro Junior Games 2016
本日は、台風5号の影響で、波はサイズアップ。朝一は肩、頭で風は弱いオフショアのコンディション。しかし、満潮で潮が多く緩慢なブレイクが目立ったが、午後は北東が吹く予報で早めのスタート。
潮が動いて引きに入ると、サイズがあるだけにダンパーな波が目立ち。流れも入る掘れて早いブレイクとなって、ジュニア・サーファー達にはタフなコンディションでの戦いとなった。
コンテストは、男子クオーターファイナルからスタート。パワフルなブレイクを味方に付けた日本のトップ・ジュニアサーファー達が素晴しいパフォーマンスを披露していった。
セミファイナルには、西優司、安室丈、森友二、村上蓮という4名が勝ち残り、激しいデッドヒートを演じ、USオープンでジュニア3位という結果を残した森友二と、徳島のリバーマウスで培われたスキルを存分に披露した安室丈の二人がファイナル進出。
ファイナルは先制攻撃を仕掛ける森に対して、じっくりと波を待った安室丈が、2つのフォアハンドのソリッドなターンを2発決めて、8.75のエクセレントをスコア。アベレージスコアを2本揃えていた森が僅かにリードする。
ヒート時間5分を切って、優先権を持って波を待った安室丈が、カーヴィングのコンビネーションでバックアップを6.15に塗り替えて逆転。ニード9.15と追い込まれた森友二は万事休す。圧倒的なターンを見せた安室丈が優勝した。
女子では今大会のトップスコアを叩き出した中塩佳那と野中美波の二人がファイナルで対決。両者ともタフなコンディションのなか、チャージを繰り返し、互角の戦いを演じた。
ヒート中盤、リードをとられ、優先権を持って波を待った野中がカービングとクローズセクションでのリエントリーをコンビネーションさせ、5.30をスコアして逆転に成功。後半追い上げる中塩だったが、野中が更にスコアを上げて逃げ切り、嬉しいツアー初優勝を手に入れた。
2020年東京オリンピックでサーフィンが追加種目として決まり、4年後の日本のサーフィン界を背負って立つ、これらの世代のサーファー達の活躍に期待したい。
WSL JAPAN Pro Junior Men’s & Women’s「Go Pro JUNIOR Games」
女子
優勝:野中実波
2位:中塩佳那
3位:川合美乃里、脇田沙良
安室丈。
志田下はもともとクセのあるポイント。今回はそのクセ波をうまく掴んで、技のバリエーションで勝ち上がる。スキルがあるだけに、波とマッチすれば爆発的な破壊力を魅せての優勝。おめでとう!
森友ニ
USオープンの成果もあり、優勝候補筆頭だった森友ニ。湘南茅ヶ崎出身ながら、チームオニールで田中樹コーチの元、この志田下でも練習を重ねた。波も良く理解しているだけに、先攻逃げきりで勝つ作戦。しかし、思うような演技、点数を獲得できず、逆に追い込まれる羽目に。
大会後のコメントでは、正直に悔しい気持ちを伝えながらも、自分をここまで応援してくれる家族、友人、コーチ、スポンサーに多くの感謝を述べ、次回の必勝を誓った。友ニならできる!
女子決勝は14歳の野中実波 vs 12歳の中塩佳那という対決。
どっちが勝っても初優勝。
それにしてもここ1年で女子ジュニアが大きく変わった。大会の決勝メンバーが毎回変わる。それは選手が増えただけでなく、層が厚くなった証拠。年代が若いことも未来が広がる。これからの女子ジュニアにも期待大!
撮影、文:山本貞彦
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イベント公式ページ、http://www.worldsurfleague.jp/2016/gopro/