村上舜、大野修聖をタイブレイクで破る。大村奈央2連勝。JPSA「伊豆下田 CHAMPION PRO」

村上舜、大野修聖をタイブレイクで破る。大村奈央2連勝。JPSA「伊豆下田 CHAMPION PRO」 


優勝した村上舜と大村奈央

 

静岡県下田市白浜、2016年6月26日(日):静岡県下田市 白浜でスタートしたJPSAショートボード第2戦「伊豆下田 CHAMPION PRO presented by レプロエンタテインメント」は大会最終日。


本日も多々戸海岸。朝は曇るものの、梅雨の晴れ間で快晴に。波は風波ながら、コシハラのサイズがブレイク。引きに進む昼には波数も減る。選手は右に左に分かれるも、波の選択で勝敗が分かれた。


大会最終日は男子クォーターファイナルから試合がスタート。

 

村上舜

 

 

そして、激しいデッドヒートが繰り広げられ、男女各4名の選手がその頂点を目指し、最後の戦いに挑んだ。


オンショアが強まり、面を乱すなか行われた男子ファイナルは、大野修聖、村上舜、稲葉玲王、加藤嵐の4名が顔を揃えた。

 

開始と同時にレフトハンダーの村上舜、大野修聖の2名がレフトブレイクで物凄いパフォーマンスを連発。

 

大野修聖

 

 

村上舜は9.00、大野修聖は8.25というエクセレント・レンジのスコアを叩き出し、セカンドウェイブでも高得点をマークした二人は15.75の同スコア。しかし、ハイエストの9ポイントを持っている村上が僅かにリード。

 

加藤嵐

 

逆にコンビネーションに追い込まれた加藤嵐と稲葉玲王。稲葉玲王はファイナルまでのリズムが掴めずに苦戦。

 

セットを待ち続けた加藤嵐は後半に入りバックハンドの3マニューバーで6.50をスコア。さらにフォアハンドのビッグリエントリーで5.75をスコアして追い上げる。しかし、圧倒的なスコアを集めた2人を逆転するにはスコアは足りなかった。

 

村上舜

 

地元応援団パワー全開の大野修聖を僅差で破った村上舜が今季初優勝を遂げた。

 

大村奈央

 

大村奈央、田代凪沙、川合美乃里、橋本恋による女子のファイナルは、ロースコアによるスロースタートのなか、ファーストライドで4.25をスコアした川合美乃里が僅かにリードをとる。

 

他の選手が前半、クローズセクションでのワイプアウトが目立つなか、川合美乃里はリードを広げて行く。

 

川合美乃里

 

 

しかし大村奈央は、後半に入り、バックハンドで2つのビッグマニューバーを描き6.25をスコアして、大逆転。

 

プライオリティを持っていない状況で、ライトブレイクを見つけ出し、フォアハンドでカーヴィングをコンビネーション。

 

6.25を再びスコアして、下位の選手に大差を付けて勝利を決めた。大村奈央は昨年イベント優勝の川合美乃里にリベンジを果たし、今シーズン2連勝をあげた。

 

大村奈央

 

 

次回のJPSAショートボード第3戦はJPSA×WSL JAPAN co-sanction event 夢屋サーフィンゲームス 田原オープン supported by ブルーエコシステムが7月20日(水)~24日(日)まで愛知県田原市で開催予定。

 

取材、撮影:山本貞彦

 

JPSA ショートボード第2戦「伊豆下田CHAMPION PRO Presented by LesPros entertainment」

男子

優勝:村上舜
2位:大野修聖
3位:加藤嵐
4位:稲葉玲王

女子

優勝:大村奈央
2位:川合美乃里
3位:橋本恋
4位:田代凪沙

敢闘賞(敢闘賞は決勝の4名以外での選考となります。)
男子:安井拓海
女子:鈴木姫七

楠山下田市長から優勝者への金目鯛=金メダルの贈呈


村上舜。
波が小さくとも、深いボトムターンからノートリムでリエントリー連発。スピード、そして、キレと技のバリエーション。今大会は序盤から先攻の作戦がハマり、全て1位でラウンドアップ。優勝おめでとう!

大野修聖。
決勝では村上舜に食い下がり、同ポイントながら、ニード7.51ポイント。ファーストプライオリティを持って、波を待つ。タイムアップが刻々と迫る中、セットにパドルするもスルー。


その時、村上にプライオリティが移り、天を仰ぐ。「右に入ったと思い移動するも、左だった」と苦笑い。地元の大応援団は励みになったからこそ、優勝したかったはず。でも、今大会の舜の演技の素晴らしさを讃える姿。あっぱれです。

加藤嵐。
あのひょうひょうとした態度と裏腹に、サーフィンは緻密。ただ決勝は波回りが悪かったー。

稲葉玲王。
ファイナルでは序盤に大野、村上に大量リードされて、空回り。メリハリあるサーフィンを魅せるも、逆転には至らず。

大村奈央。
JPSAは今シーズン、バリに続き2連勝。決める時、決めることができる強さがある。若手が台頭するも、まだまだ健在。優勝おめでとう!

川合美乃里。
縦へのアプローチは女子では一番。それをつなげられれば文句無しの連覇だった。次につなげましょう。

橋本恋。
日本のパワーの無い波では、ためられずに走り過ぎ。しかし、波にハマれば、誰も止められない。

田代凪沙。
パワーはある。技もキレてる。あとはバリエーションが欲しい。

敢闘賞の鈴木姫七
大野修聖の応援団
庵原美穂はセミファイナル敗退。
武知美波もファイナル進出ならず
高橋みなと。逆転を賭けた最後のライディングは0.56ポイント足らず。
小林直海はSF進出で7位フィニッシュ
ジムを自身で経営。トレーニングシステムでサーフィンがパワーアップ。高梨直人
大澤伸幸はQF敗退
安井拓海は敢闘賞。5位
スムースでアグレッシブ「魅せる」サーファーの一人。辻裕次郎

 

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JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/