徳島の上山キアヌ久里朱が『SHIDASHITA OPEN OF SURFING 』AAキッズ/ボーイズ優勝

徳島の上山キアヌ久里朱が『SHIDASHITA OPEN OF SURFING 』AAキッズ/ボーイズで優勝 


AAキッズ/ボーイズで見事優勝した上山キアヌ久里朱

 

昨年秋、千葉のサーフィン道場、志田下ポイントで初開催された「志田下オープン」。その歴史ある志田下の名前を冠名にした第2回大会「HURLEY presents SHIDASHITA OPEN OF SURFING」が、2016年6月26日(日)に開催された。

 

大会当日は雨季の晴れ間の真夏を思わせる晴天となり、波は胸前後の南西オフショアのグッドコンディション。

 

AAキッズ/ボーイズ優勝者にはハワイで行われるハーレーチームキャンプに招待という最高の特典が与えられるとあって、日本各地から選りすぐりのグロムが集結。8クラス200名を越す精鋭たちによる熱いバトルが繰り広げられた。

 


AAキッズ/ボーイズは、村田嵐、平原颯馬といった注目選手が敗退するなか、昨年の覇者としてハーレーキャンプを体験し、2連覇を狙う小笠原由織、西湘のアップカマーの鈴木仁、宮崎の13才、伊東李安琉、徳島の上山キアヌ久里朱がファイナルまで勝ち上がった。

 


 

大会のメインデュッシュ的AAキッズ/ボーイズのファイナルは、鈴木仁がレフトブレイクでシャープなバックハンドで開始。それに対し、上山キアヌ久里朱は、ライトブレイクをフォアハンドでファーストターンからスピード、パワー、コミットメントが感じられるライディングを披露。7.25のグッドスコアでファイナルをリードした。

 

上山キアヌ久里朱

 

 

小柄な伊東李安琉もシャープなターンを何度も繰り出し、バックハンドで攻めるがスコアが伸びない。昨年の優勝者である小笠原も波とサイクルが合わず精彩を欠く。

 

痛恨のインタフェアで勝利を逃した鈴木仁

 

 

波数が減るなか、熾烈なパドルバトルが展開され、頂を目指す鈴木仁と上山キアヌ久里朱がセットの奪い合いで接触。鈴木仁が痛恨のインターフェアーを侵してしまう。

 

今シーズンは絶好調の鈴木仁だったが

 

 

これでベスト2のセカンドウェイブが半分になった鈴木。しかし諦めること無くチャージを続けた。フォアハンドの素晴しいコンビネーション・マニューバー、更には百発百中のエアリバースをメイクして2本の7.25をスコアし、追い上げる。

 

シャープなバックハンドで戦った伊東李安琉

 

上山キアヌ久里朱は、長身を活かしたビッグマニューバーで大きなスプレーを上げ、5.60でバックアップ。ヒートスコア12.85として見事勝利を獲得した。鈴木仁はインタフェアを侵しながらもヒートスコア10.88まで上げてたが惜しくも2位でフィニッシュとなった。

 

マークされながらも2連覇に向けてファイナル進出を果たした小笠原

 

 

 

 

上山キアヌ久里朱(15歳、ハワイ生まれ、徳島在住)

 

「今日の波は結構はっていて良かったですね。自分がいつもサーフィンしている徳島の生見海岸より、掘れる感じで良い波でした。先週からジュニア選手権のために、ここで練習していて、そこでも4番になれました。

 

今回は最初に2本決めて、その後もう1本決める作戦でした。良い試合運びが出来たと思います。

 

ハワイのノースショアは昨シーズンに初めて2ヶ月経験したんですが、凄く刺激になりました。このハーレーキャンプの素晴しい機会を得たので、ノースで前回以上の成果を出せるように頑張りたいです。」と上山キアヌ久里朱がコメントした。

 

各クラスの優勝者

 


 

ハワイ・ノースショアで行われるハーレーチームキャンプとは。

 

世界で活躍できるサーファー育成を目指すハーレーが、今大会のAAキッズ/ボーイズ優勝者を招待するハワイ・ノースショアで行われるハーレーチームキャンプ。


ハーレージャパンの契約プロ選手を集めハワイ・ノースショアの専用ハウスで行われるチームキャンプは、チームマネージャーの糟谷修自の指導のもと選手個々の目標達成を目的に毎年行われ、その成果は大原洋人、大橋海人の活躍などを見れば一目瞭然だ。

 

そんな貴重なキャンプに参加できるキアヌ。素晴しいサーファー達と過ごす経験は今後の彼のサーフィン人生における財産となるだろう。

 

 


リベンジを果たし優勝した松田詩野

 

AAガールズでは、左サイドのレフトに的を絞った、昨年の優勝者である野中美波が前半をリード。昨年のイベントで2位となった松田詩野も、後半に正面から野中のいるレフトブレイクのポイントへ移動。

 

惜しくも2連覇ならず野中美波

 

 

その作戦が功を奏し、グッドレフトを掴んだ松田。しっかりコントロールされ、レールを使ったパワーのあるコンビネーションライディングで9.00をスコアした。

 

中塩佳那

 

しかしバックアップが1.40だった松田に対し、4点後半のアベレージを2本揃えていた野中が終盤に追い上げたが、それを振り切った松田が昨年のリベンジを果たし見事優勝した。


ファイナルでは惜しくも3位となったガールズの中塩佳那は本大会のベストスコア9.17を記録。
ジュニアでは千葉南の粟田生が圧倒的なサーフィンで圧勝。

最年長クラスのAAGマス/カフナでは坂本 應尚が素晴しいマニューバーを披露。


HURLEY presents SHIDASHITA OPEN OF SURFING2016最終結果

 

★AAキッズ/ボーイズ40

優勝:上山キアヌ久里朱、2位:鈴木仁、3位:伊東李安琉、4位:小笠原由織

★AAジュニア/メン40

優勝:粟田生、2位:廣田景瑚、3位:古田龍之助、4位:河野留偉

★AAシニア/マスター60

優勝:東峰正樹、2位:飯森奨文、3位:菅谷洋、4位:小野誠

★AAGマス/カフナ12

優勝:坂本 應尚、2位:志村仁、3位:山中雅由、4位:小谷和宏

★AAガールズ16

優勝:松田詩野、2位:野中美波、3位:中塩佳那、4位:川瀬心那

★AAウィメン/Sウィメン16

優勝:加藤志穂里、2位:田中千春、3位:湯川順子、4位:荻原浩子

★AAボディーボードメン16

優勝:蛭間拓斗、2位:佐藤新一、3位:小松貴史、4位:鍵和田福司

★AAボディーボードウィメン20

優勝:塩田久美子、2位:佐藤千夏、3位:杉野胡桃、4位:中村麻美

 

撮影:佐原健司


詳しい情報はオフィシャルサイトをご覧下さい。

http://www.nsa-surf.org/match/shidashita-open-of-surfing/

https://www.facebook.com/Shidashita-Open-Of-Surfing-903978999697101/

http://www.hurley.jp/