大原洋人とカノア五十嵐がベスト8進出。WSL-WJC「エリセイラ・ワールド・ジュニア」

大原洋人とカノア五十嵐がベスト8進出。WSL-WJC「エリセイラ・ワールド・ジュニア」 


Hiroto Ohhara (JPN) .Ericeira Junior 2016 - WSL / Laurent Masurel

 

リベイラ・ディリャス、エリセイラ/ポルトガル(2016年1月12日火曜日)ウエイティング期間も残り2日となったWSL-WJC「エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオ ンシップ」は、ようやくメイン会場でのコンテストが可能なコンディションとなり、4~6フィートのリベイラ・ディリャスでメンズのラウンド4までが行われ、ベスト8が決定した。

 

YouTube Preview Image

ハイライト映像: Day 9 at the Ericeira World Junior Championships


 

ここまでハーバーで行われていたコンディションとは違い、ジェットスキーのアシストが出るパワフルなリーフブレイクでの試合。多くの選手が長い板を使って試合に挑んだ。飛んだり跳ねたりという小手先だけのトリックでは、到底太刀打ち出来ない。真のジュニア世界チャンピオンを決定するに相応しいコンディションとなった。

 

ミヒマナ・ブレイ IMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

19才のルーカス・シルベイラ(BRA)は、美しいセットウェイブのパーフェクションで素晴しいフォアハンドを披露し、イベント初のパーフェクトな10ポイント・ライドをメイク。ヤング・ブラジリアンは、フル・パワーとシャープなレール・ゲームでクリーンウォールを攻め続け、クオーターファイナルまで勝ち上がった。

 

また、朝のトップパフォーマーとなったタヒチのミヒマナ・ブレイ(PYF)。彼はバックハンドで、信じられない9.67のライドで最高点に達し、クォーターファイナルへのチケットを手に入れた。

 

そして、昨年のWJCでも5位となった、QSランク16位のソリ・ベイリー(AUS)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)といった注目の選手達もクオーターファイナル進出を決めている。



 

素晴しい戦いを演じたW洋人 


大原洋人

 

ラウンド4のヒート1では日本の大砲、二人が激突。大原洋人と新井洋人の日本人対決は、大原洋人がファーストライドで得意のパワーハックで7.33のグッドスコアで素晴しいスタートを見せる。


 

エクセレントを叩き出した新井洋人のビッグターン

 

 

プライオリティを持ち、グッドセットを掴んだ新井洋人。深いボトムターンから2発の物凄いビッグターンを決め、8.00のエクセレントをマークし、トップを奪う。しかし大原洋人も続けてセットを波を掴み、カーヴィングのコンビネーションで6.17をスコア。再びトップを新井から奪い返す。


 

新井洋人と大原洋人の日本人対決

 

 

どちらが勝ち上がってもおかしくない、素晴しいサムライ同士のクロスヒート。残り時間は10分を切り、プライオリティを持ち、セットを待つ新井洋人。ニード5.50の新井はワンライドで逆転。リードするも追い込まれていたのは大原だったに違いない。

 

「キツかった!サーフィンがというより、精神的に。」と、大原洋人

 

 

インサイドで大原はライドを繰り返すがバックアップは塗り替えられない。辛抱強く波を待つ新井だったが、セットを選び過ぎたのか、波を捕らえる事無く終了ホーンが鳴り、大原洋人がクオーターファイナル進出を決めた。

 

 

素晴しいターンを見せた新井洋人だったが

 

 

射程距離内にいた大原洋人を逃してしまった新井洋人にとっては後味の悪い敗退となったが、あのエクセレントライドで見せたファーストターンは日本の新井洋人を世界に大きくアピールする事となった。

 

 

ヒーローインタビューを受ける大原洋人

 

一昨年、ブラジルで開催されたWJCで3位となった大原洋人。昨年はラウンド4で負け悔しい思いをしたが、今年は同じ会場でブラッシュアップされたマニューバーを披露して、USオープンでの優勝が決してまぐれではない事を証明するパフォーマンスを見せた。

 

大原洋人(JPN)はクオーターファイナルのヒート1でソリ・ベイリー(AUS)と対戦する。



カノアとティアゴ- WSL / Laurent Masurel

ポルトガルを知り尽くしたプロサーファーのティアゴ・ピレスのサポートを受けるカノア五十嵐は、計算された試合運びを見せる。

カノア五十嵐- WSL / Laurent Masurel

ラウンド3、ラウンド4と2つのヒートをこなしたが安定感のある高速サーフィンでエクセレントスコアしてクオーターファイナルへ勝ち上がった。

安井拓海

 

タヒチのミヒマナ・ブレイと対戦した安井拓海は、ヒート前半に素晴しいコンビネー ション・マニューバーを披露。バレルライドからのシャープなスナップで5.67、4.33をスコア。ヒートスコア10.00でヒートをリードした。

 

安井拓海

 

 

しか し、後半にタヒチアンがパワフルなバックハンドで8ポイントのエクセレントをスコアして逆転。更に駄目押しとなる、もうひとつの8ポイントをスコア。コンビ ネーションに追い込まれた安井拓海は惜しくもここで敗退。昨年5位の記録を上回る事は出来なかった。

 

 

いよいよ明日がファイナルデイ。ネクストコールは現地時間の7時30分、日本時間の16時30分。今シーズンのWSLジュニア世界チャンピオンが決定する。

 

 

ヒート前の安井拓海とジャパンクルー
新井洋人
大原洋人

 

 

今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP

 

オフィシャルサイト:

※ WJC日本代表

Men’s Pro Jr (U-20) /大原洋人、新井洋人、稲葉玲王、都筑百斗、渡辺寛、森友二、安井拓海(ワイルドカード)

Women’s Pro Jr (U-20) / 須田那月、川合美乃里

 

関連記事:

大原洋人が2本の9をスコア。新井洋人も稲葉玲王を抑えてR4進出。WSL-WJC6日目。

安井拓海がエクセレントでR3進出。WSLエリセイラ・ワールド・ジュニア大会5日目

前田マヒナがWJCベスト4進出! エリセイラ・ワールド・ジュニア大会4日目

前田マヒナとティア・ブランコがQF進出。エリセイラ・ワールド・ジュニア大会3日目

カノアとW洋人がR3進出。エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップDAY02

エリセイラWSLジュニア・チャンピオンシップはストーミーなコンディションでスタート

エリセイラWSLジュニア・チャンピオンシップ本日よりウエイティング期間がスタート。

エリセイラWSLジュニア・チャンピオンシップ開幕まで2日。会場にビッグスウェル到来

U21日本代表が挑む。「エリセイラWSLジュニア・チャンピオンシップ」1月4日開幕

来年ポルトガルで開催されるWJC代表選手の最終枠2名とインターからワイルドカード発表

WSLジャパンが2015年 WJCへクオリファイする8名の日本代表選手を発表。残り2枠は?

 


 

エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ・クオーターファイナル組合せ:
QF 1:大原洋人(JPN)対ソリ・ベイリー(AUS)
QF 2:ティモティー・ビッソ(GLP)対ミヒマナ・ブレイ(PYF)
QF 3:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)対オニール・マシン(PYF)
QF 4:カノア五十嵐(USA)対ルーカス・シルベイラ(BRA)

 

エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ウイメンズのセミファイナル組合せ:
SF 1:テレサ・ボンヴァロ(PRT)対マヒナ・マエダ(HAW)
SF 2:ホリー・ウォン(AUS)対イザベラ・ニコルズ(AUS)

 

エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズRD4結果:
ヒート1:大原洋人(JPN)14.83 def.新井洋人(JPN)10.83
ヒート2:ソリ・ベイリー(AUS)14.70 def.ノア・シュワイツァー(USA)10.50
ヒート3:ティモティー・ビッソ(GLP)14.87 def.ノミ・ミニョ(FRA)12.00
ヒート4:ミヒマナ・ブレイ(PYF)18.57 def.デイヴィッド・シルヴァ(BRA)12.34
ヒート5:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)15.10 def.トーマス・フェルナンデス(PRT)13.43
ヒート6:オニール・マシン(PYF)15.17 def.カイ・ヒング(AUS)11.00
ヒート7:カノア五十嵐(USA)def.カラニ・デビッド(HAW)
ヒート8:ルーカス・シルベイラ(BRA)16.83 def.ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)12.17

 

エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズRD3結果:
ヒート4:ソリ・ベイリー(AUS)11.50 defジェイコブ・ウィルコックス(AUS)4.10
ヒート5:ノミ・ミニョ(FRA)12.04 def.ダニエル・グレン(USA)9.27
ヒート6:ティモティー・ビッソ(GLP)12.06 def.アルキデース・ネト(BRA)11.87
ヒート7:ミヒマナ・ブレイ(PYF)16.23 def.安井
拓海(JPN)10.00
ヒート8:デイヴィッド・シルヴァ(BRA)11.50 def.シェーン・サイクス(ZAF)10.67
ヒート9:トーマス・フェルナンデス(PRT)15.50 def.ナチョ・ゴンザレス(EUK)6.93
ヒート10:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)13.77 def.ディラン・ライトフット(ZAF)8.40
ヒート11:オニール・マシン(PYF)13.50 def.マテイア・ヒクリー(PYF)10.84
ヒート12:カイ・ヒング(AUS)16.23 def.ジョシュア・モニーツ(HAW)12.13
ヒート13:カノア五十嵐(USA)14.83 def.ハリー・ブライアント(AUS)10.23
ヒート14:カラニ・デビッド(HAW)14.70 def.ベンジ・ブランド(HAW)13.37
ヒート15:ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)14.50 def.ヤゴ・ドラ(BRA)9.20
ヒート16:ルーカス・シルベイラ(BRA)18.77 def.ゲイティン・デラヘイ(GLP)9.67