
MOCHEリップ・カール・プロ・ポルトガルでトリード今季3勝目。タイトルレースに6名残る

スーパーチューブス、ペニシェ/ポルトガル(2015年10月30日金曜日)2015 年のサムスン・ギャラクシーWSLチャンピオンシップ・ツアー第10戦「Mocheリップカール・プロ・ポルトガル」は大会最終日。
Highlights: Toledo Soars to Win at Supertubos
フリーペ・トリード(BRA)は、ソリッドな6フィートのコンディションで行われたオール・ブラジリアン・ファイナルで、ツアー・ルーキーのイタロ・フェレイラ(BRA)を下して、優勝した。
今回のイベントでは、ローカル・ワイルドカードとニュージェネレーション・アスリートの活躍で、大番狂わせが続出。WSLタイトル・レースにも大きな変動が起った。

ファイナルのトリードは、2つのエア・マニューバーとフローターのコンビネーションでイベント2本目となるパーフェクト10ポイント・ライドをメイク。今シーズン3勝目に向けて一気に勝負に出た。
ファイナル中盤には、コンビネーション・シチュエーションに追い込まれたフェレイラだったが、ネクスト・レベルのエア・ゲームを見せ、巨大なバックハンドのエアリバースで 9.93をスコアして反撃。しかし、勢いを増すトリードは、更に2つのエア・コンビネーションでバックアップを塗り替え、フェレイラの追撃を振り切って勝利を手に入れた。
今シーズン3度目の優勝でトリードは、 現在ジープ・リーダーボードでWSL No.1を維持するミック・ファニング(AUS)に200ポイント差で第2位のポジションまでアップする。

「言葉がないです。本当に最高です。」と、トリードが言った。「クレイジーな2週間でした。フランスの後ここに来たときに腰を痛めてしまって。フランスは自分にとっては最悪でしたが、それのお陰で全てについて考えることが出来て、自分の気持ちを適切な場所に置き、今回の結果に繋がったのだと思います。
あのファイナルは自分にとってのベスト・ヒートでした。失うものは何もない。やるしかない!ゴーフォーイットでした。」

今回のイベントを通して絶好調だったフェレイラは、CT初優勝は惜しくも逃したが、様々なコンディションで極めてコンスタントなサーフィンが出来ることを証明した。新人王レースをリードするフェレイラは、ジープ・リーダーボードでもルーキーにも関わらず第6位のポジションへアップした。
「神にこの素晴らしい瞬間を感謝したい。そして、ここに来てくれた皆にも感謝します」と、フェレイラが言った。「初のファイナルをメイク出来たなんて信じられません。とてもハッピーです。ハワイに行くのが本当に楽しみですね。自分のベストを尽くすつもりです。」
イベント勝利者のトリードによってセミファイナルで破れたブレット・シンプソン(USA)。それでもキャリアベストの3位入賞を果たした。ポルトガルでソリッド・キャンペーンをしたシンプソンは、セミファイナルのビッグパフォーマンスでジャイアント・キラーのフレデリコ・モライス(PRT)を破った。今回の結果でランキングを26位まで上げ、リクオリファイを目指しハワイで勝負に出る。

ローカル・ワイルドカードのバスコ・リベイロ(PRT)はそのセミファイナルでフェレイラと対戦。これは昨年のワールド・ジュニア・チャンピオンシップのファイナルのリマッチで、前回のリベンジを果たしたのはフェレイラだった。今回破竹の勢いでジェレミー・フローレス(FRA)、ミシェル・ボレーズ(PYF)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)を破ったリベイロだったが、第3位でフィニッシュとなった。

WSLチャンピオンに君臨するガブリエル・メディーナ(BRA)は、このイベントで優勝出来れば、再びイエロージャージを手に入れる数字的な可能性を持っていたが、彼のペニシェ・キャンペーンは、クォーターファイナルでフェレイラによって止められた。
メディーナは、今回の5位タイの結果により、ジープ・リーダーボード第4位にアップ。来月ワールド・タイトル・レースがパイプラインで再開するとき、タイトルレース最強のライバルとなる。
「コンディションがトリッキーで、良い波を見つけることができなかった」と、メディーナが説明した。「ハワイに行くのが待ち切れないですね、トリプル・クラウンでもサーフィンをしたい。ワールド・タイトルについて考えていなかったと言いましたけど、レースに戻れて素晴らしいと感じますね。僕は一旦家に帰って、自分のホームブレイクでQSに参加し、トレーニングもして準備するつもりです。」
数字的に6名のアスリートにワールドタイトル獲得の可能性
ポルトガルが終了し、ワールド・タイトル・レースの舞台は、2015年のサムスン・ギャラクシー・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)のファイナル・ストップである「ビラボン・パイプ・マスターズ」が行われるハワイへと移る。
パイプでの対決を前に数字的にWSLタイトルを獲得出来る可能性のある6人のアスリートのシナリオは以下のようになる。
*ミック・ファニングが第13位/第25位でフィニッシュするならば、
オーウェン・ライトとジュリアン・ウィルソンは優勝が必要;
ガブリエル・メディーナは3位かそれ以上;
エイドリアーノ・デ・スーザは9位かそれ以上;
フリーペ・トリードは13位かそれ以上でワールド・タイトルを獲得
*ファニングが第9位でフィニッシュするならば、
メディーナは、優勝が必要、
デ・スーザは、5位が必要
トリードは、9位が必要
*ファニングが第5位でフィニッシュするならば、
メディーナは、優勝が必要、
デ・スーザは、3位が必要
トリードは、5位が必要
*ファニングが第3位でフィニッシュするならば、
デ・スーザは、2位が必要
トリードは、3位が必要
*ファニングが第2位でフィニッシュするならば、
デ・スーザは、優勝が必要
トリードは、優勝が必要
ミックが優勝すれば、彼はワールド・タイトルを獲得する。
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ミック・ファニング(AUS)はポルトガルで4度目のワールドタイトルを決められるのか。
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1307/moche-rip-curl-pro-portugal
Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル・ラウンド5結果:
ヒート3:バスコ・リベイロ(PRT)10.43 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)9.77
ヒート4:ガブリエル・メディーナ(BRA)9.26 def.キアヌ・アシン(HAW)5.30
Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル・クオーターファイナル結果:
QF 1:フリーペ・トリード(BRA)9.73 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)8.67
QF 2:ブレット・シンプソン(USA)10.54 def.フレデリコ・モライス(PRT)10.46
QF 3:バスコ・リベイロ(PRT)13.34 def.ジェレミー・フローレス(FRA)8.17
QF 4:イタロ・フェレイラ(BRA)18.27 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)6.83
Mocheリップ・カール・プロ・ポルトガル・セミファイナル結果:
SF 1:フリーペ・トリード(BRA)14.60 def.ブレット・シンプソン(USA)12.94
SF 2:イタロ・フェレイラ(BRA)13.37 def.バスコ・リベイロ(PRT)9.10
Mocheリップカール・プロ・ポルトガル・ファイナル結果:
優勝:フリーペ・トリード(BRA)17.83
2位:イタロ・フェレイラ(BRA)17.13
WSLメンズ・トップ10― Mocheリップカール・プロ・ポルトガル終了後:
1. ミック・ファニング(AUS)49,900pt
2. フリーペ・トリード(BRA)49,700pt
3. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)49,450pt
4. ガブリエル・メディーナ(BRA)45,530pt
5. オーウェン・ライト(AUS)43,600pt
6. イタロ・フェレイラ(BRA)41,600pt
7. ジュリアン・ウィルソン(AUS)41,450pt
8. ジェレミー・フローレス(FRA)37,700pt
9. ケリー・スレーター(USA)34,150pt
10. ナット・ヤング(USA)33,200pt