仲村拓久未、大村奈央がJPSA今季2勝目。「第19回 I.S.U 茨城サーフィンクラシック さわかみ杯」

仲村拓久未、大村奈央がJPSA今季2勝目。「第19回 I.S.U 茨城サーフィンクラシック さわかみ杯」 


 

 

2014年9月7日(日)茨城県大洗町 大洗海岸:茨城県大洗町 大洗海岸において開催中のJPSAショートボード第5戦「第19回 I.S.U茨城サーフィンクラシックさわかみ杯」は大会最終日。

 

本日も茨城大洗、磯場ポイントは更にサイズダウン。昨日までのビッグセットは影を潜め、それに加えて北~北東風が強まり、うねりがよれた、ウェイブ・セレクションが難しいコンディション。大会は、男子クオーターファイナルからスタート。そして男女ファイナルで、クライマックスを迎え、仲村拓久未、大村奈央が、圧倒的サーフィンでJPSA今季2勝目をあげた。

 

男子優勝の仲村拓久未は、ここまでJPSAを2試合しか参戦しておらず、今回が3戦目にして2勝目。今回の優勝で、今回欠場したトップを独走する辻裕次郎に、720ポイント差まで詰め寄り、7位から2位にジャンプアップ。辻裕次郎を射程距離内に捉えた。

 

また女子では、今年1戦のみの出場で、その試合で優勝していた大村奈央が、今回は2戦目にして2勝目。これで大村奈央は16位から上位にランクアップするが、カレントリーダーの田代凪沙が2位となったため、田代が下位の選手に対してリードを広げる形となった。

 

延期となっている第3戦を含め、残り3戦となった今年のJPSAショートボードサーキット。グラチャン争いが、かなり面白くなって来た。

 


 

今日の大洗、磯場ポイントは雨。
風はサイド。一気に空気は秋になった。

試合は7:30AMにスタート。
干潮は8:30AMのゴリ引きの状態でスタート。
波のサイズはハラムネ。
うねりの向きも変わってライトブレイクがメイン。
ただ張って見える波もうねりが重なる。
どれに乗って良いのか、分かりづらく選手を悩ます。

 

取材、撮影:山本貞彦

大村奈央

 

大村奈央。

 

勝つためにすること。
それは試合を会場のコンディションを観察すること。
波は潮や風、状況は刻々と変化しているからだ。

 

大村奈央と河村海沙

 

決勝前にカメラマンブースまで来て、ポジショニングの確認。

友人の海沙にもアドバイスを求め、決勝に臨む。
後から「なぜ聞きに来たのか」尋ねたら、着替えの為に車へ戻り、わからなかったからと。

 

大村奈央

 

 

勝つために、できることをすべてやった奈央を誉めたい。
試合も完璧なシフト取り。すべて波を見極め完勝の戦い方だった。
上手いだけではない。
この努力があっての優勝なのだ。
おめでとう!

 

大村奈央

 

 

田代凪沙。

 

決勝は難しいコンディションに合わせるのが精一杯だった。
大村に先手で押さえられ、後手後手となったのが敗因。

 

田代凪沙。

 

ただ、体幹を意識してレールサーフィンを心掛ける姿勢は評価できる。
あとは経験を積めばさらに強くなれるだろう。

 

水野亜彩子。

 

水野亜彩子。

 

もう、何度も誉めているけど、自分の今できることを100%やっている。
上手くなること=(イコール)強くなるわけではない。
そこに気持ちがなければダメだ。

亜彩子はその勝つという気持ちを試合で前面に出して戦っている。
これはコンペでは絶対必要なこと。

 

田原啓江。

 

 

田原啓江。

 

じん帯損傷。しかも前足。
サポーターで保護して試合に臨む。
本人曰く、怪我していることで気負いもなく戦えた。それが逆に冷静になれたと。ここにも試合で勝つヒントが。

 

 

田原応援団も駆けつけてくれた。
しばらくは静養するとコメント。
お大事にです。

 

仲村拓久未。

 

仲村拓久未。

 

伊豆での優勝。そして、昨年の大野修聖との今大会での悔しい経験が成長の証。決勝は相手をコンボに追い込む完膚なきまでの戦い方。

 

仲村拓久未。

 

優先権がなければ、手前のミドルの張る波で演技。
小振りながらもワンターン、ノートリムでのリエントリーで、これはには6点代のグッドスコア。
これを重ねて自分のペースに持ち込んだ。

 

仲村拓久未。

 

海外での敗退をバネに今大会で修正、さらに進化を目指す。イイね!
おめでとう!

 

高梨直人。

 

 

高梨直人。

 

今日が誕生日。そして、地元の大会での決勝進出。
勝ちたかったー。
セミまでは完璧な戦い方。しかし、ファイナルではそれまでの直人のねじり込むサーフィンが見られなかった。

 

高梨直人。

 

力んでる?プレッシャー?
それは本人しかわからないことだろうけど、相当なものだったのだろう。

でも、応援団だけでなく地元の方々が全員が直人を応援していました。
地元愛だけでなく、直人の最後まで諦めない戦いに感動したのだと思う。
悔しい気持ちは次の戦いに。

 

 

河村海沙。

 

 

河村海沙。
海沙のフローなスタイル。
力まず波を踊るがごとくの伸びやかできれいなサーフィン。
ハマれば文句なしの決勝だったが、如何せん波が波だった。
次のステップは波がどんな状況でも自分のスタイルが出せるようになれば常勝だ。

 

松岡慧斗。

 

 

松岡慧斗。


才能あるエンターテイナー。
試合では中々、その才能が発揮できないだけ。
デカイ波から小波までオールマイティなスキルの持ち主だけに、もったいないと思うのは自分だけでないはず。
試合では時間と波と相手との戦い。
ここが辛抱できれば、必ず優勝は間違いない。

 

雨の中、熱い戦いを観戦したギャラリーたち。茨城の高梨に熱い声援が送られた。
本戦では、まさかの敗退を喫した田中英義。I.S.U EXPRESSION SESSIONでは魅せた
優先権を持ち良い波を待ち続けた田中海周。クオーターファイナルで敗退
渡辺寛はクオーターファイナルで仲村拓久未と対戦。タクミの勢いを止められなかった。
昨日までの切れが見られず、河村海沙との鵠沼対決に惜しくも破れた小林直海。
中村昭太は、エクセレントの8.90をスコアするも、バックアップが見つけられず敗退

 

 

男子
優勝 仲村拓久未
2位 高梨直人
3位 河村海沙、松岡慧斗

 

女子
優勝 大村奈央
2位 田代凪沙
3位 田原啓江、水野亜彩子

 

I.S.U EXPRESSION SESSION

Best Performer   田中英義  10万円
Good Performer 飛田剛     5万円

 

 

今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP

 

ライブ中継。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/

 

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【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2014

ショートボード第5戦
第19回 I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯

• 期   日/9月5日(金)~7日(日)
• 会   場/茨城県大洗町 大洗
• 特 別 協 賛/さわかみグループ(さわかみHD/さわかみ財団)

後   援/茨城県・大洗町・大洗町観光協会
アクアワールド大洗・大洗のまつり実行委員会
主   催/茨城サーフィンユニオン(I.S.U)