WCT第2戦でミック、ジュリアン、タジがまさかの敗退。R3でトップシードが破れるの波乱の展開。
マーガレット・リヴァー、ウェスタン・オーストラリア(2014年4月6日日曜日):ASP-WCT第2戦ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロ大会4日目は、ウイメンズのファイナルでスリリングなショーダウンが行われた後、メンズはラウンド3が行われて、ベスト12が決定。そんな中で、トップ・シードであるタジ・バロウ、ミック・ファニング、ジュリアン・ウィルソンたちが、破れる大きな番狂わせも発生。一方でヤイディン・ニコルやガブリエル・メディーナといった選手が素晴らしいパフォーマンスを披露した。
本日の第1ヒートとなったタジ・バロウ(AUS)とビード・ダービッジ(AUS)のヒート。プライオリティーを持っていたタジ・バロウ(AUS)が、波を見送ったビード・ダービッジ(AUS)のリーシュに巻き込まれるというアクシデントが発生。バロウはそのセットをミスしたため、シチュエーションが変わる可能性もあったとして、イベント・オフィシャルは、ラウンド3のヒート1の再試合をオーガナイズした。
しかし再試合をしたものの、結果として、バロウは再びダービッジに破れ、ラウンド3で敗退することとなった。「負けるつもりは無かったよ。勝ってしかるべきだと思っていた。今朝のヒートで僕は何も悪いことはしていない。」と、ビード・ダービッジが言った。
ヤイディン・ニコル(AUS)はラウンド3のヒート6で、派手なパフォーマンスを見せ、3タイムASPワールド・チャンピオンのミック・ファニング(AUS)を動揺させた。ニコルは、ファースト・マニューバーで巨大なフル・ローテーション・エアリアルを発射。フロントサイドで激しいターンを繰り出して、本日のハイ・スコア9.77を記録。ファニングをコンボに追い込んでの勝利となった。
どの波に行けば良いか分かっているので気持ちが楽です。
「最後まで逆転されるんじゃないかとビビっていました。勝てて本当にハッピーです。」と、ヤイディン・ニコルが言った。「ミック(ファニング)とはパイプでグッド・バトルをしました。彼は本当にグッド・コンペティターですよ。今はあまりプレッシャーを感じず、自由な感じでサーフィンをすることができています。ここで育ったので、気持ちが楽なんですよ。どの波に行けば良いか分かっているので、それが助けになっています。」
ヒート9では、プログレッシブ・レギュラー・フッターのフリーペ・トリード(BRA)が、ジュリアン・ウィルソン(AUS)と対戦。安定感のある正確でお手本のようなフォアハンドでスコアをまとめるウィルソンに対し、トリードは、ビッグなフォアハンド・カーヴィングからのフル・ローテーション・エアで8.00のエクセレントをマーク。逆転勝利を決めた。
「今朝、目が覚めると肩がひどく痛んでいました。」と、フリーペ・トリードが言った。「僕は2日間サーフィンを休んでいました。凄く痛みがあるんですが、思い切ったビッグエアにトライしてみたんです。それが上手く行って嬉しいです。僕はこのコンテストに本当に自信があって、自分にとって最高のスタートです。」
ヒート5では、メイン・ブレイクのライトにおいて、ハワイアンのジョン・ジョン・フローレンスと、カレントASP WCT No.1ガブリエル・メディーナ(BRA)による次世代バトルが展開された。メディーナは激しいバックハンド・アタックでファーストライドから7.67をスコア。直ぐさま5ポイントのバックアップ・ライドで、トップのポジションを固める。
フローレンスは一連のターンとビッグなフォアハンド・エアで応戦。8.50をスコアするも、メディーナが、すかさず バックハンド・スナップとエア・リバースのコンボで8.77をマーク。再び彼のリードを取り戻した。
互いにプッシュし合うので、ジョン・ジョンのような選手と当たるのは最高です
「ジョン・ジョン(フローレンス)と対戦することが分かった時は、ちょっと緊張しましたね。」と、ガブリエル・メディーナが言った。「彼は素晴らしいサーフィンをするので、いつも試合で当たると凄くハードなんです 。僕らは何度も対戦していて、ライバルですね。自分自身のゲームにフォーカスして、自分の出来るベストのサーフィンにトライしました。それぞれが互いにプッシュし合うので、ジョン・ジョンのような選手と当たるのは最高ですね。いつもエキサイティングなんです」
イベントの詳細、ライブ中継はオフィシャルサイトをご覧下さい。
関連記事:
カリッサ・ムーアが、ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロで優勝
ASP-WCT第2戦ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロは女子ベスト4決定
ASP-WCT第2戦ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロは男女ともR1終了
ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロ・ラウンド3結果:
ヒート1:ビード・ダービッジ(AUS)15.20 def.タジ・バロウ(AUS)13.90(Re-Surf:)
ヒート2:ジョシュ・カー(AUS)12.23 def.エイドリアン・バカン(AUS)6.23
ヒート3:ジョディ・スミス(ZAF)13.10 def.アダム・メリング(AUS)9.67
ヒート4:ミゲール・プポ(BRA)11.34 def.C.Jホブグッド(USA)9.67
ヒート5:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.44 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)13.00
ヒート6:ヤイディン・ニコル(AUS)16.94 def.ミック・ファニング(AUS)9.83
ヒート7:ケリー・スレーター(USA)12.56 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)10.47
ヒート8:ミシェル・ボレーズ(PYF)12.87 def.カイ・オットン(AUS)9.70
ヒート9:フリーペ・トリード(BRA)12.57 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.00
ヒート10:ナット・ヤング12.26(USA)def.セバスチャン・ジーツ(HAW)11.03
ヒート11:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)12.50 def.オーウェン・ライト(AUS)11.40
ヒート12:ジョエル・パーキンソン(AUS)14.50 def.コロヘ・アンディーノ(USA)5.23
ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロ・ラウンド4組み合わせ:
ヒート1:ビード・ダービッジ(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)、ジョディ・スミス(ZAF)
ヒート2:ミゲール・プポ(BRA)、ガブリエル・メディーナ(BRA)、ヤイディン・ニコル(AUS)
ヒート3:ケリー・スレーター(USA)、ミシェル・ボレーズ(PYF)、フリーペ・トリード(BRA)
ヒート4:ナット・ヤング(USA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)