ASP-WCT第9戦「リップ・カール・プロ・ポルトガル」はR3が終了。ファニングは勝ち上がる。
スーパーチューボス、ペニシェ/ポルトガル(2013年10月16日水曜日)ようやくスウェルがカミングアップして来たASP-WCT第9戦「リップ・カール・プロ・ポルトガル」は、パワフルな4~6フィートのコンディションで、ラウンド2、ラウンド3が終了した。今回のイベントは、ワールド・タイトル・レースでの極めて重要な役割をし、ワールド・チャンピオン決定の可能性を持っている。
そんな中でジュリアン・ウィルソン(AUS)は、ラウンド3でダミアン・ホブグッド(USA)と対戦。ヒート前半はリズムが掴めず苦戦したものの、プロサーフィン史上最大のアーリーウープを決め、イベント初のパーフェクト10をスコアした。「あのエアでは、ちょっとだけ自分の能力以上のことをしようとしたんですが、何とかメイクできました。あのセクションは本当に最高でした」と、有頂天のウィルソンが言った。
「ヒートのあの時点で、僕は完全にナーバスになっていました。エアをする最後のチャンスだったんです。そして、僕はそのチャンスを上手く使えてラッキーでした。」パーフェクト・スコアの後で、ウィルソンは、更に素晴らしいバックサイド・バレルをメイク。ヒートを完全にリードしホブグッドに対する最終的な勝利を手に入れた。「フリーサーフィンだったら、あのエアの途中で緊急脱出ボタンを押していましたね。間違いなく自分がこれまでやった最大のアーリーウープでした。」
そのウィルソンのエアリアル・パフォーマンスに刺激されたのか、カレントASPワールドNo.14のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)も、クレイジー・マニューバーを得意とするルーキーのフリーペ・トリード(BRA)に対し、激しいアクションを展開。ロング・ライトハンダーでスピードをつけて、フル・ローテーション・フロントサイド・エアをメイク。9.07をスコアした。
「僕はフリーペ(トリード)とのヒートで本当にナーバスになっていました。特に彼はこの風のときは本当に怖い」と、フローレンスが言った。「エアをやろうと思い、何度かトライしたんですが、上手く組み立てられなかった。それであの波を掴んで、着地が成功して最高でしたね。」
また、ASPワールド・タイトル・レースでトップを行く、ミック・ファニング(AUS)は、イベント・ワイルドカード・ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)を下し、彼のリーダー・ポジションを再確認した。スタートから2つのソリッド・スコアでジェイコブにプレッシャーを与えたファニングは、最初から最後まで30分のヒートを完全に支配した。
「誰もそうだと思うけど、少しでもハードに仕掛けて、早くからプレッシャーをかけたいと思うものだよ。」と、ファニングが言った。「彼がレフトの方に行って僕はラッキーだった。僕はライトブレイクに集中して、2つのスコアをゲットした。そして、そのスコアを改善出来る波を探すだけで良かったんだ。」
ASPワールド・チャンピオンに君臨するとカレントNo.5のジョエル・パーキンソン(AUS)は、アレホ・ムニーツ(BRA)に対したラウンド3ヒートのヒート終了間際、窮地に追い込まれていた。しかし、終了ホーンと同時にビッグなライトハンダーを掴み、パワフルなカーヴィングをアンロード。それがウイニング・ライドとなった。
「それはイライラする、5、6本の波でのバトルだった。最近のイベントでは多いヒートの感じだったね。」と、パーキンソンが言った。「それは、自分のワールド・タイトル・レースにとってのスーパー・ロング・ショットだった。ミック(ファニング)が負けることを望んでいてもしょうがない。僕には2勝とかが必要なんだ。レースがパイプにもつれ込むことを願うよ。」
イベント主催者は明日、午前7時45分にファーストコール。午前8時のスタートを目指す。現地8時00分は日本時間16時00分。
アップカミング・リップ・カール・プロ・ポルトガル:ラウンド4
ヒート1:ジョエル・パーキンソン(AUS)、カイ・オットン(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
ヒート2:マット・ウィルキンソン(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ミック・ファニング(AUS)
ヒート3:ジョディ・スミス(ZAF)、ヤング(USA)ナット、ジョシュ・カー(AUS)
ヒート4:ミゲール・プポ(BRA)、C.Jホブグッド(USA)、タジ・バロウ(AUS)
オフィシャルサイトでのライブ中継はこちら:http://www.live.ripcurl.com/portugal-live-webcast.html