ASP4スター「 Billabong Pro Tahara presented by Xperia」で大野修聖が今季4勝目をマーク。

ASP4スター「 Billabong Pro Tahara presented by Xperia」で大野修聖が今季4勝目をマーク。 


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愛知県田原市赤羽根町大石海岸(2013年 7月28日日曜日)国内最大級のサーフィンコンテストとなるASP4スターイベント「 Billabong Pro Tahara presented by Xperia」は大会最終日。 本日の会場の天候は晴れ曇多し。波は大会4日間を通して、モモ腰セット腹と同様のクリーンなコンディションでコンテストは開催された。大会最終日は、ラウンドオブ16からスタートし、クオーターファイナル、セミファイナルとラウンドを増すごとにヒートアップ。ファイナルではクライマックスを迎えた。

 

クオーターファイナルへ勝ち上がった日本人は、村上舜、大原洋人、大野修聖

 

大会最終日に日本人選手でラウンドオブ16へ駒を進めたのは、中村昭太、村上舜、田嶋鉄兵、大野修聖、田中樹、大原洋人、林健太、大橋海人の8名。しかし午前中のハイタイドで波数の少ない中でクオーターファイナルへ勝ち上がったのは、村上舜、大原洋人、大野修聖の3名となった。

 

クオーターファイナルからはマンオンマン。第1ヒートでは優勝候補の一人であったライアン・キャリナン(AUS)に対した村上舜が、オープニングライドからレフトの波でフォアハンドの激しいリエントリーを連打して6.00をスコア。続けて6.23をスコアする村上は、ラストウェイブで駄目押しの6.83をスコアしてリードを広げ、ライアン・キャリナン(AUS)を下して、セミファイナルへ勝ち上がった。

 

ライアン・キャリナン(AUS)

 

 

セットが入らずリスタートとなった第2ヒートのカイレン・ヤマカワ(HAW)とスティーブン・ピアソン(PYF)のヒートは、スローな展開で、両者ともロースコアの戦いを強いられたが、ヒート終盤にヒートが動き、カイレンが戦いに終止符を打つ、ハワイアンらしいパワフルなフォアハンドのサーフィンで6.17をスコア。僅差の戦いとなったヒートを大逆転でラウンドアップを果たした。

 

大原洋人。マーにリベンジならず。先攻逃げ切り作戦を逆に仕掛けられ撃沈。今は経験を多く積むことだね。

 

日本人ヒートとなった大野修聖と大原洋人の第3ヒートは、大野修聖が、フォアハンドでの激しいカーヴィングターンのコンビネーションを見せて5.67、7.50をスコア。大野修聖が大原洋人をコンビネーションに追い込む。大野修聖に完全に自分のやりたいサーフィンをやらせてしまったら手の付けようが無い。クローズセクションでリバースを決め、バックアップを6.33として、リードを広げる。試合を諦めない大原洋人は、レアなライト・ブレクにテイクオフすると、ビッグなフォアハンドのエアリバースを決め、ヒートのベストスコア8.00をマーク。コンビネーションから逃れるも、バックアップを見つけられず、大原洋人はここで敗退。大野修聖がセミファイナルへ勝ち上がった。

 

コナー・オリアリー(AUS)調子が今一つ上がらない中で、勝ち上がれるのは試合への取り組みができているから。ポテンシャルがあるだけに次に期待。

 

 

 

ヒート4では、カオリ・カホクロア(HAW)とコナー・オリアリー(AUS)という新進気鋭のグーフィー同士対決となった。ヒートはスタートからクロスヒートを想像させる激しいデッドヒートが展開された。コナーがカービングとレイバックのコンビネーションで5.50をスコアすると、カオリは、カーヴィングとエアリバースのコンビネーションで5.83をスコアする。しかし、ヒート中盤に続けてミドルセクションの波を掴むコナーがリード。ヒート後半にはバックハンド・アタックで5.87をスコア。ヒートスコアを11.37としてヒートをリード。しかし残り時間10分を切って、カオリがフォアハンドのビッグエアリバースのワンマニューバーを決めて5.70をスコアして大逆転。セミファイナルへ勝ち上がった。

 

キレッキレで攻めまくっていた村上舜。しかし、土壇場でKylen Yamakawaに逆点されセミで敗退。これも試練か。

 

 

日本の村上舜とハワイのカイレン・ヤマカワ

 

セミファイナルのヒート1は日本の村上舜と、ハワイのカイレン・ヤマカワ(HAW)。ヒートはスタートから村上舜が、5.07をスコアして、ヒートを終始リードする。後半に入りカイレンがパワフルなリエントリーで5.37をスコア。村上舜もリエントリーとカーヴィングのコンビネーションで6.50をスコア。ヒート終盤に激しいデッドヒートが繰り広げられる。そしてプライオリティはカイレン。残り時間1分でビッグセットをつかんだカイレンはビッグエアリバースを決めて、7.00をスコア。大逆転でファイナルへ勝ち上がった。

 

カオリ・カホクロア(HAW)

 

 

大野修聖とカオリ・カホクロア(HAW)

 

大野修聖とカオリ・カホクロア(HAW)のヒート2は、スタートから両者互角の激しいハイパフォーマンスを繰り広げる。カーヴィングスラッシュとリエントリーのコンビネーションで6.33をスコアする大野修聖に対し、カオリはビッグエアのワンマニューバーで6.00をスコア。更にカオリは巨大なフォアハンド・ビッグ・フルローテーションを完璧に決めて、エクセレントの8.00をマークして、ヒートリード。大野修聖を追い込む。残り時間10分を切り、そこから火の付いた大野修聖は、ビッグセットを掴み、深いボトムターンからのビッグリエントリーとオフザトップのコンビネーションでエクセレントの8.17をスコアし逆転。さらに続けて鋭いカーヴィングとリエントリーのコンビネーションで8.33をスコア。大差をつけて大野修聖がファイナル進出を決めた。

 

大野修聖

 

 

ハワイのカイレン・ヤマカワと日本が世界に誇る大野修聖の対決。

 

ファイナルは、ハワイのカイレン・ヤマカワと日本が世界に誇る大野修聖の対決。スローな展開となった1ヒート30分の戦い。ヒート中盤に入り大野修聖が、ハイスピードのカーヴィングターンで4.50、さらに4.23といったアベレージスコアを2本続けてマークしてファイナル・キャンペーンを開始する。ファイナル・ラウンドに向けて徐々にペースを上げて来た大野。ヒート後半に入り、7.60をスコアし、完全にファイナルを支配。後半に追い上げるカイレンだったが、ヒート終了間際に大野修聖が駄目押しのエクセレント9.10をスコア。ワンサイドゲームのファイナルを締めくくり、今シーズン4勝目となるASPジャパンツアー2連勝を決めた。

 

Kylen Yamakawa。ジーク(イズキール・ロウ)とトレーニング。そして、スポンサーが少ないため、夜は仕事をして頑張った成果がここに出た。おめでとう!

 

 

ASP 4★「Billabong Pro Tahara presented by Xperia」

期間:7/25-28
会場:愛知県 田原市 伊良湖ロングビーチ

優勝 大野修聖
2位 Kylen Yamakawa (HAW)
3位 村上舜、Kaoliopuuwai Kahokuloa (HAW)
5位 Ryan Callinan (AUS)、Steven Pierson (PYF)、大原洋人、Connor O’Leary (AUS)

 

このイベントはインターネットでライブを配信が行われています。 http://www.billabongpro.com/tahara13からどうぞ!!

 

フォト&キャプション:山本貞彦

 

大野修聖。これでJPSAの伊豆、ASPの湘南に続き3連勝。おめでとう!
ヒートの中で、熱くなる場面が湘南戦から見られる。これは良い意味で自己アピール。精神的にもタフになった証拠。
インタビューでは、ノリ(大野仙雅)に「今年はノースショアのシーズンを一緒にをやろう」と優勝を約束。「勝てて何よりも嬉しい。」と語った。
また、日本でこれだけの試合があることは、海外を廻る選手には大切なことで、日本の会場で皆さんの声援を受けて試合ができたことは励みになるとも。
大野修聖
大野修聖
大野修聖
大野修聖
Kaoliopuuwai Kahokuloa。QFで出した9.50ポイントでLuminox AWARDを受賞。力の入らないスムースなサーフィンが持ち味。おめでとう!
スティーブン・ピアソン(PYF)