ケリー、ボルコム・フィジー・プロ2連勝。ASP WCTランキングをリードする
クラウドブレイク、タヴァルア/フィジー(2013年6月12日水曜日)ASP-WCT第4戦「ボルコム・フィジー・プロ」のファイナルデイは、6~8フィートのバレル・コンディションとなったクラウドブレイクでスタート。ケリー・スレーター(USA)がミック・ファニング(AUS)とのファイナルを制し、フィジーで2年連続優勝。同時にASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)ランキングでもトップに躍り出た。
昨年の歴史に残るセッションに勝るとも劣らない、素晴しいワールドクラスのコンディションで行われたボルコム・フィジー・プロ。スレーターは、ラウンドを重ねるごとに勢いを増し、コンペティションのファイナル・デイでピークに達した。11タイムASPワールド・チャンピオンのビクトリーロードは、セバスチャン・ジーツ(HAW)とのクオーターファイナルで見せたパーフェクトな20ポイント・ヒート、セミファイナルでのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)に対する勝利を含み、そして、ファイナルでは、ヒート・トータルの19.80という、これまたパーフェクトなスコアでの圧倒的なパフォーマンスで勝利を締めくくった。
僕はこの波を自分の弟と彼の妻、そして生まれてきた子供に捧げたい。
「なんて日なんだ。正気とは思えなかったよ。ファイナルがスタートしたとき、ミックが最高のポジションに居た。自分はちょっと奧過ぎたんだ。でも次の波は信じられなかった。僕はこの波を自分の弟と彼の妻、そして生まれてきた子供に捧げたい。彼は子供の出産に立ち会うより、試合に勝ってほしいって僕に言っていた。だから、これは彼のものだよ。家にいる皆と話したいね。本当に素晴しい1日だった。」
スレーターはセバスチャン・ジーツに対したクオーターファイナル・マッチにおいて、ASPレコード4回目となるパーフェクトな20ポイント・スコアをマークし、歴史に刻まれた。スレーターの2つの信じられない10ポイント・ライドは、ディープなバックハンドのチューブ-ライディングだった。これまでにスレーターは、いくつものパーフェクト10のシングル・ウェイブ・スコアを手に入れているが、パーフェクト20ヒートは、スレーターの長いキャリアでも2度目である。
あの波はインサイドでヒットして、昨日の抜けられなかった波を思い出させる波だったよ。
「今日は波が主役だったね。」と、スレーターが言った。「あの波が入ってきた時は信じられなかったよ。あのヒートでは1本ミスしたけど、正気じゃなかった。2本目の10をマークした時、シーバス(セバスチャン・ジーツ)が、その波を掴むチャンスがあった。でも彼はちょっと奧過ぎたんだ。あの波はインサイドでヒットして、走り抜けた。昨日の抜けられなかった波を思い出させる波だったよ。『前進し続け、昨日と同じミスはしない』って考えていた。理論的に言えば、僕は昨日10ポイントを3つスコアすることができた。波は本当に良かったよ。10ポイントをスコアすることは特別なこと。本当に最高だよ。」
ケリーが彼の最初の波で10を出さなかったときは「まだいける」と思った
ミック・ファニングは、クラウドブレイクで信じがたいバックハンドのバレル-ライディング・スキルを示した。そして、ディープなチューブをドライブ。ヒュージターンでファイナルをメイクした。ファニングは、クオーターファイナルで、ASPワールド・チャンピオンに君臨する、大親友のジョエル・パーキンソン(AUS)を、セミファイナルでは、素晴らしいグーフィー・フッターのC.J.ホブグッド(USA)を下したが、スレーターの勢いを止めることは出来なかった。
「本当に最高ですよ」と、ファニングが言った。「僕は9.2でファイナルをスタートさせて、ケリーがその裏の波に行ったんです。ケリーが彼のファースト・ウェイブで10をゲットしなかったときは「まだいける」と思ったんですが、次のヤツでシャットダウン。全体的にはハッピーですよ。今回のイベントではスタートがあまり良くなかったので、最後が良い結果で嬉しいです。」
怪我からの復帰後の初イベントで、3位になれるなんて良いスタートです。
開幕戦の怪我から、素晴しい完全復活を見せたジョン・ジョン・フローレンス。2つのパーフェクト10ポイント・ライドを集め、第3位でフィニッシュした。クオーターファイナルでサウス・アフリカのパワーハウス、ジョディ・スミス(ZAF)を下した時は、ファイナルデイも圧倒的な強さを感じさせていたが、セミファイナルではスレーターを止められなかった。
「さらにもう1ラウンド勝ち上がり、ファイナルをメイク出来れば、もっと良かったですが、3位でも素晴しい結果ですよ。イベントを通して素晴しい波でしたね」と、フローレンスが言った。「怪我からの復帰後の初イベントで、3位になれるなんて良いスタートです。バリではもっと良い結果を残したいですね。」
次のASP-WCTイベントは、2013年6月18~29日からウエイティング・ピリオドを保持する「オークリー・プロ・バリ」。このイベントは、全10戦が予定されている2013年のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーの第5戦となり、エリートツアー・イベントのインドネ シアでの開催は、2008年にウルワツで開催されたリップ・カール・プロ・サーチ以来。今回のイベントでは、クラマスのライトハンド・リーフ・ブレイクを メイン会場として、バックアップ・ロケーションとして、島の逆サイドにあるハイパフォーマンス・ビーチブレイクのチャングーが用意されている。こちらもリポートもお楽しみに。
ボルコム・フィジー・プロ・ファイナル:
優勝:ケリー・スレーター(USA)19.80
2位:ミック・ファニング(AUS)15.87
ボルコム・フィジー・プロ・セミファイナル結果:
SF 1:ケリー・スレーター(USA)18.17 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.00
SF 2:ミック・ファニング(AUS)17.07 def.C.Jホブグッド(USA)16.70
ボルコム・フィジー・プロ・クオーターファイナル結果:
QF 1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)19.06 def.ジョディ・スミス(ZAF)13.67
QF 2:ケリー・スレーター(USA)20 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)4.10
QF 3:C.Jホブグッド(USA)7.77 def.ジョシュ・カー(AUS)7.50
QF 4:ミック・ファニング(AUS)12.13 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)11.83
The Volcom Fiji Pro will be webcast LIVE via volcomfijipro.com
ASP WCTトップ5サーファー(ボルコム・フィジー・プロ後)
1. ケリー・スレーター(USA)26950pt
2. ミック・ファニング(AUS)26200pt
3. ジョディ・スミス(ZAF)23450pt
4. タジ・バロウ(AUS)19700pt
5. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)19000pt