IBA GoProパイプ・チャレンジで畠山美南海が準優勝、大原沙莉が4位。

IBA GoProパイプ・チャレンジで畠山美南海が準優勝、大原沙莉が4位。 


ウイメンズで日本人2名が表彰台に上がる快挙。

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【2013年3月1日金曜日、パイプライン、オアフ、ハワイ】ボディボード界、唯一のプロフェッショナル・ワールド・ツアー「IBAワールド・ツアー」。そのシーズン開幕戦となる「IBA GoProパイプ・チャレンジ2013」がハワイのパイプラインで開催。ファイナルデイは、8-10フィートのコンディション。メンズではファーストウェイブからエクセレントをマークしたベン・プレイヤーが、終了間際の大逆転で優勝した。プレーヤーは、これまでに2度のワールド・タイトルと、いくつかのグランドスラムでの勝利を手に入れて来た。そして、このパイプラインのイベントには19年も出場し続けてきたが、今日まで一度も優勝することがなかった。また、ウイメンズではイザベラ・ソウザ(BRA)が、ファイナルを通して圧倒的な試合展開を見せ、2度目のパイプ・タイトルを獲得。ドロップニー・ディビジョンでは、サウス・アフリカのサーシャ・スペッカーが優勝した。

 

パイプで3年連続ファイナル進出の畠山美南海

 

今回のイベントには、多くの日本人ボディボーダーが出場。そんな中で、畠山美南海と大原沙莉がファイナルまで勝ち上がった。ウインディでラフなコンディションで行われたウイメンズのファイナルは、2011年、2012年世界ランキング1位のイザベラ・ソウサ(BRA)、2010年の世界チャンピオンであるカーラ・コスタ(BRA)が、日本の高校生プロボディボーダー2名と戦った。ファイナルは、ワールドチャンピオンのイザベラ・ソウサがスタートから7.38をスコア。さらにヒート中盤にディープなバレルライドを決めて、8.5のエクセレントをスコア。ファイナルを完全にリードする展開となった。

 

畠山もセカンドウェイブで形の良い特大セットを掴み、深いボトムターンから際どいセクションにエルロロを決めて6.55をスコア。2位で前半を折り返す。良い波を掴めないカーラ・コスタと大原はコンビネーションに追い込まれる。後半に入り大原もコンパクトなバレルをメイクして3位となるも、再びカーラに逆転され4位を強いられる。畠山はバックアップを探すも、彼女の前にはスコアリング・ウェイブは現れず、ARSも決める余裕を見せたイザベラ・ソウサが圧倒的な試合運びで優勝した。

 

4位となった大原沙莉

 

今年高校を卒業する18歳の畠山美南海は、このパイプラインのコンテストで3年連続のファイナリスト。2011年は4位、2012年は3位と順位を上げて、今年はついに準優勝となった。ということは来年に彼女に残されたているのは優勝の二文字しかない。世界に活躍の場を広げている畠山は、昨年は9月にポルトガルで行われたIBAウイメンズのグランドスラ ム・イベントで初優勝を飾り、最終ワールド・ツアー・ランキング5位でフィニッシュ。今シーズンは更なる頂を目指す。

 

 

今回4位となった大原沙莉は高校2年生で2012年度JPBAツアーWOMENSクラス グランドチャンピオンに輝いた選手。昨年は、南米のベネズエラにて開催されたISA世界ボディボード選手権で金メダルを獲得。またIBAツアーではプエルト・リコで開催さた「 ENCANTO PRO」でも準優勝。畠山が優勝したポルトガルでもセミファイナルまで進出して3位入賞と素晴しい成績を残している。

 

クオーターまで勝ち上がった近藤義忠

 

また今回はMENSクラスで、近藤義忠がクオーターファイナルまで進出し9位で見事にフィニッシュ。会場を沸かせた。

 

今回のイベントにも出場した、日本のボディボードシーンを牽引して来た小池葵のスピリットを継承し、世界で優勝できる選手にまで成長した畠山美南海と大原沙莉。日本からボディボードのワールドチャンピオンが生まれる日も、もうそんなに遠い話ではない。

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畠山美南海 photo:IBA
大原沙莉 photo:IBA
畠山美南海 photo:IBA
抱き合う畠山と大原。日本チーム photo:IBA
9位と世界の差を縮めた近藤義忠 photo:IBA

 

オフィシャルサイトはこちら:http://ibaworldtour.com/