ジュリアン・ウィルソン(AUS)がリップ・カール・プロ・ポルトガルで WCT初優勝

ジュリアン・ウィルソン(AUS)がリップ・カール・プロ・ポルトガルで 劇的なWCT初優勝を飾る 


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スーパーチューボス、ペニシェ/ポルトガル(2012年10月19日金曜日)ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー第8戦「リップ・カール・プロ・ポルトガル」が終了。ジュリアン・ウィルソン(AUS)は、ファイナルでガブリエル・メディーナ(BRA)に対し、終了間際の大逆転による劇的なASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)初優勝を飾った。今回は、2012年のASPワールド・タイトル争いにおける重要なイベントとなったと同時に、2人の若きスーパースターによるドラマティックなエンディングとなった。

 

昨シーズンのフランスのリマッチとなったファイナル。メディーナが、多くのプログレッシブ・マニューバーを実行し、ヒートをリードしていたが、ファイナルの終了間際、ウィルソンはバレル・センスとコンビネーション・アビリティで大逆転で勝利を掴んだ。「嬉しくて倒れそうですよ」と、ウィルソンが言った。「昨年のフランスでは、終了間際にガブリエル(メディーナ)に負けました。そして、今度は僕が彼を終了間際に倒しました。今の気持ちを何と表現したら良いか分かりませんね。彼は、最後までリードを保持しようとしていました。彼は、僕が昨年、フランスのファイナルで行ったことをやっていたんです。彼は、それで頭が一杯で余裕がない感じでしたね.そして終了間際にあの波が入って来た。それは逆転出来るだけのスコアを叩き出せる波だったんです。何て言ったらいいのか分からないけど、本当に嬉しいです。」

 

Julian Wilson © Rip Curl

 

多くのターンが入れられるマルチ・セクション・バレルとなったウィルソンの最後の波でタイムアップ。そのライディングのスコアが分からないまま、二人のサーファーは海から上がって来た。そして、8.43がコールされてウィルソンの勝利が確定した。「僕はスコアを手に入れたように感じていました。」と、ウィルソンが言った。「特に僕が別の波で7ポイントを手に入れた後でしたから。でも同時にギャラリーはかなり静かだった。多くのポルトガル人サポーターがいるんだなと思いました。砂浜を歩いている時は不安になりましたね。ウィルコ(マット・ウィルキンソン)が僕の後に居てくれましたが、彼も確かではありませんでした。その後、スコアがアナウンスされて、僕は本当にハッピーでしたよ。」

 

Julian Wilson © Rip Curl

 

ウィルソンは今日の勝利でASP WCTランキングNo.12からNo.6へジャンプアップ。世界のベスト・サーファーによる2012年のシーズン・ファイナルに向け彼をセットアップする。「僕の今年のナンバーワン・ゴールは、ワールド・チャンピオンシップ・ツアー・イベントで優勝することでした」と、ウィルソンが言った。「僕は今年、ハンティントンで優勝しました。そして、それはかなりビッグでした。しかし、それはCTではなかった。だから僕が成し遂げなければならない事が明確に残っていたんです。ここで優勝出来たなんて本当に信じられません。」

 

イベントを通して圧倒的なフォームを見せていたメディーナは、ファイナルでも終始リードを保持していたが、3勝目を目前にし最後の最後に大逆転を食らってしまった。「ジュリアン(ウィルソン)とのタフなヒートでした」と、メディーナが言った。「残念なことに、彼はあの最後の波でスコアを手に入れた。僕はイベントを通して楽しむことができました。波は本当に最高でした。」メディーナは、今回の結果で9位から8位に、ASP WCTランキングを上げた。

 

パーコがランキントップを固める。

 

素晴らしいパフォーマンスを続け、クオーターファイナルでは、最も危険なルーキーであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を下したジョエル・パーキンソン(AUS)。しかし、潮を待ってコンテストが再開されたとき、パーキンソンはメディーナに対してセミファイナルでリズムを見つけることができず、3位を強いられる事となった。「コンディションは、ひどかった」と、パーキンソンが言った。「僕が見た時はバレルがあったんだ。でも潮が変わって最悪になってしまった。残念だけど起こることだから、それに合わせてやらなくてはならないんだ。3位は良い結果だよ。」パーキンソンの3位タイの結果は、ASP WCTランキングにおける彼のフロントランナーのステータスを固める。

 

2012年のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーの次のステージはカリフォルニアのサンタクルーズで11月1日から11日まで開催されるオニール・コールドウォーター・クラシック。ワールドツアーもいよいよ大詰め。ジョエル・パーキンソン(AUS)はこのまま逃げ切り、初のワールドタイトルを獲得するのか。それともケリーやファニングが巻き返すのか?次回のリポートをお楽しみに!

 

リップ・カール・プロ・ポルトガル・ファイナル:
優勝:ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.26
2位:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.37

 

リップ・カール・プロ・ポルトガル・セミファイナル:
SF 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.80 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)5.27
SF 2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)19.27 def.エイドリアーノ・デ・スザで(BRA)5.90

 

リップ・カール・プロ・ポルトガル・クオーターファイナル:
QF 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.60 def.ジョシュ・カー(AUS)10.67
QF 2:ジョエル・パーキンソン(AUS)15.07 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)11.23
QF 3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.13 def.オーウェン・ライト(AUS)14.34
QF 4:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)15.57 def.ジェレミー・フローレス(FRA)9.80

 

リップ・カール・プロ・ポルトガル:ラウンド5
ヒート4:ジェレミー・フローレス(FRA)7.34 def.ラオニ・モンテイロ(BRA)3.34

 

ASP WCTのトップ5(リップ・カール・プロ・ポルトガル終了後)
1. ジョエル・パーキンソン(AUS)52,700pt
2. ケリー・スレーター(USA)47,200pt
3. ミック・ファニング(AUS)47,000pt
4. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)44,350pt
5. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)37,650pt

 

 

リップ・カール・プロ・ポルトガルのハイライトは、http://live.ripcurl.comでチェック。